熱波襲来。Operation Anagura発動す。


暑いです。

思えば今年は日本から猛暑のニュースが聞こえてきませんが、こちら、ヨーロッパは今週二度目の熱波に襲われております。一度目は先月の終わりごろ。そして今週(2019年7月25日前後)。知らんという方、この記事を未来にお読みのお方、こちら(BBCの日本語サイトその魚拓)をご参照ください。

まったくどこの誰でしたっけ、地球温暖化などフェイクニュースだとか言ってたやつ。難しいことはわかりませんが、肌感覚でなんかおかしいです。これ。だって、私の住むドイツ某村の気温。

37度。

勘弁してください。

この暑さのせいでドイツの世論も極論に傾きつつあるようです。ヒコーキとかガソリンにさらに高い税金かけようとかなんとか。まあ、この辺は私がどうこう書くよりこちらのコラムでも読んできてくださるといいと思います。

日本の猛暑と根本的に異なることは湿度。 日本は高温と高湿度のダブルパンチで襲ってきますがこちらは湿度が低い。なので、同じ37度でも実は日本の37度のような破壊力はない。…もしかするとヨーロッパの都市部に住んでいる方は違う意見をお持ちかもですが。

と同時にですね、日本には酷暑を撃退する三種の神器がありますよね…エアコンとかいう。まあ、あれのおかげでヒートアイランド現象だかなんだか知りませんが都市がさらに暑くなるらしいですが、とりあえず、刹那的にその部屋だけは快適になりますよね。

翻ってほかは知らぬがドイツの普通の家庭に今のところエアコンなどないです。今後このような熱波に頻繁に襲われるなら、あるいはエアコンが一般家庭に普及するようなことになる可能性はありますよね。

当然うちにはエアコンなどというハイカラでハイソなものはありませんから、この37度という高温に真っ向から挑んでいくことになります。どうやってって。

…こうやって。

どういうことかと言うと、夜や明け方の比較的気温が低いうちに窓を開けその比較的涼しい空気を部屋に取り込みます。そして、日中の気温が上る前に窓もシャッターも閉めてその涼しい空気をそのまま保とう…という名づけて「穴蔵作戦」(私が勝手にこの瞬間に言い始めただけです)。

確かにこの穴蔵作戦、思えば究極にエコ…と言えなくもない。なんだけど、力づくで空気を冷却するエアコンに比べると当たり前の話自ずと限度がある。

さらに、今回の熱波にはもう一つ問題が。

夜になっても気温がさして下がらない問題午後11時で27度とか私の知らない世界ですよ。さすがに日本のように熱帯夜にまではならないようですが、異常な世界。

何が言いたいかって、こうして夜のうちに冷気を取り込むことすらうまく行かなくなった結果…

…現在の私のいる部屋の室温30度

実はこの部屋が家の中で一番暑い。まず、窓が西側にあるのでシャッター越しでも夕刻以降に直射日光にさらされる。そして、今、この駄文を書いていることも大問題でして、第2世代i7のプロセッサーあたりから爆熱が生み出されているわけ。

翻ってアイルランド。同僚その他の話を総合するとヨーロッパ大陸側に比べると一段も二段も過ごしやすいらしいです。今日の最高気温も20度とかだったらしいし(ちなみにロンドンは暑かったらしい)。なのに、先週ダブリンでとんでもないものを発見しちゃったんですよ。ちなみにダブリンの名創優品なるお店を発見した日のお話。

先祖返りをしたのかのような緑色のバス。

このバス、何が特徴かって、なんとハイブリッドバスらしい。2019年7月現在3台のハイブリッドバスがダブリンバスに投入されたとか。見つけたので飛び乗っちゃいましたよ(称してヒマ人といいます)。

最後尾を除きフルフラット床。2000年以降に投入されたバスはすべて超低床+フルフラット+リフト付き…なので、すべてのバスは車椅子でのアクセス可能。思えば日本より進んでます。

このハイブリッドバス、正直意味不明な代物だった。というのも、バス停のほんの数秒の停車時にエンジンが止まるのだが、はんめん下手したら分単位の信号待ちではエンジンが全く止まらない。あるいは運転手さんがそういう操作をしていたのかもしれないが(例えば私の車もクラッチを踏んでいたらエンジンは止まらない)。なんのためのアイドリングストップか理解しかねる状況だった。

…って、なんでこの話を始めたかと言うと、このハイブリッドバスの革命的装置はハイブリッドエンジンだけじゃなかった。

ご覧いただけますか。頭上にエアコンの吹出口が…。

なんと!エアコンがついているっ!

ダブリンに初めてやってきてから20年以上の年月が経ちましたが、まさかダブリンバスにエアコンがつく日が来るとは思いませんでした。ただし、私が乗った時はさほどの暑さでなかったこともあり作動してませんでしたが。数年後に「ダブリンバスにエアコンを付けるようになったのは先見の明があったよね」とか言われることがないようこれ以上の温暖化は勘弁してくれ…というのが正直な気持ちです。