メタボ上等。メガシュークリームに挑む

秋休みの本日、ドイツの某世界遺産の街に行ってきました。…って、まあ、この街お気に入りでよく行くんだわ。


ここ、町の中心の広場ね。あと10日もすると、ここにクリスマスマーケットが開かれます。うーん、残念、手許に以前のクリスマスマーケットの写真がないや。


ここにいつも行くカフェがあるのね。


ここね。


中もいい感じです。


まあ、強いて言えば観光客が結構多いところが問題なんだけど(とほざくたわけた観光客…だけどシーズンオフの11月、観光客どころか地元の人もまばら。さっきの町の中心の広場にいたのは、中国人らしき観光客数名のみ)。


ここにねえ、「名物」があるのよ。


Windbeutel XLサイズ。


ま、見てのとおり、シュークリームの化け物。メタボ上等血糖値など気にして生きていけるか…という感じ満載の食べ物。これを頼んで残している人を結構見かける。


あら、メニューにはXL以外にもLサイズがあるじゃない。XLは無理だけどLなら話の種に食ってみてもいいだろ。おそらくLならさほどのサイズじゃないと思うし。というわけで、注文。ウェイトレスのお姉さんが、「アイスクリームつきにしますか?ラズベリージャム(正確にはちょっと意訳なんだけどめんどくさいから割愛)にしますか」と聞いてくるので、ついとアイスクリームつきと答えてしまう。いらないと言えばいいのに。


数分後、コーヒーと一緒に運ばれてきたもの。

(画面からはみ出てしまったのでもう一枚)。


(;´・∀・)エッ??


これ、客観的に見て、XLだよね。店の前のの展示のXLよりでかいんじゃないの?(これ書いていて、改めて写真を確認したけど、どー見てもXLサイズよりでかい。だけど、お会計の時に確認したが、これはXLではなくLサイズだった。)


私の彼女は…つれなかった。


「がんばってねー」


…手伝ってくれないのね。


そもそも、どこから手をつけていいかわからない。フォークは刺さるけど一部をうまく切り取るなんてできないので、品がないとは思いつつも、てっぺんを手でちぎり取る。けっこうぱさぱさした感覚。ちょっと水がないとつらいかも。


見てのとおり、クリームは底のほうに一層敷かれているだけ(それでも半端ない量なんだけどね)。しかもさあ


シュークリームだけあってけっこうすかすかなのよねん。よし、これはいける…と思った私はアホだった。まあ、想像してみてくださいよ。日本での通常サイズとされているシュークリーム8個食えって言われたらどうなります?最初の1-2個はおいしくいただけると思います。だけど、4個あたりからもう嫌になってきて、6個目くらいからは自分の人生への懺悔を始めるのではないかと。


ましてやさあ、このドイツのWindbeutel、正直に言うと、日本のシュークリームみたいにおいしくないのよ。ただひたすらにべっとり甘いクリームとぱさぱさの生地の組み合わせ。こんなもんを頼んでみようと思った自分の頭の悪さを恨んだ。先人の失敗を何度も目の当たりにしていたのに同じ物を頼んだ自分の学習能力のなさを嘆いた(まあ、だからXLじゃなくてLサイズにしたんだけどさ)。そして何よりも、「食べ物を残してはいけない」というありがたい教えを私の体に叩き込んだ母を呪った。そういえば、アイスクリームつきのはずだったが、このとんでもない量のシュークリームのお陰で、アイスクリームはほんの一口しかなかった気がした。


おかーちゃん。俺、がんばったよ。ドイツで俺は死力を尽くした。


完食。


かくして、うちに戻る。そこに用意されていたもの。


「今日の夕飯はクレープね」


クレープの山を見た私は撃沈。


それでもにこにこしてクレープを3つ食った私。ノーと言えない日本人などというけだし名言の本を書いた石原慎太郎氏を疎ましく思いつつ、退散(ちなみに今調べたら、正しくは、「NO(ノー)」と言える日本みたいです)。