弊社調べですが、ヨーロッパの人ってホリデーに行かないと死んじゃうらしいです。半ば冗談ですが、逆に言えば半ば本気です。
私が指摘するまでもなく、2020年はコロナのせいですべてがぐちゃぐちゃになってしまったので、今年こそは!と思っていた人も多かったようですが、残念ながら状況が落ち着いたとは冗談にもいえない状態だったのが今年の夏。それでも諦めきれない人たちは思ったのです。
そうだ 国内なら 行ける
かくして、多くの人たちが国内ながらもホリデーにでかけていきました。一部には海外まで行った強者もいたようですが。7月頃の話ね。それを横目で見ていた嫁が
「私たちはどうするの?」(チラッ)
と聞いてくる。
私の関心事は日本に帰省できるかどうかで、ヨーロッパ域内のホリデーなど正直どうでもいいのだが、日本行きは未だに制約が多すぎて現実味がない。かくして年休は有り余ってる。わかった。どこか、行きますか。ドイツ国内で。嫁は
「海!」
出たよ。永遠にわかりあえない私たち夫婦の定番問題。私はどこぞの黒猫の名言(海なんて)「なんだ大きな水たまりじゃないか」にひたすら賛同する山派の人。(コロナ前の)前回は海だったんだから今度は山っ!とここは無理やり押し切る。
山といえば、またオーストリアとイタリアの国境あたりのアルプスに行きたいのだが、これは「今回はドイツ国内」という前提が崩れるので却下。というわけで、行き先はあっさり決まった。
ドイツ国内で一番遠くへ行こう。
というのが今回の基本設定。
さて、このあたりに何があるのかな…と調べ始めてとある名所に目が行った。日本人を始めとする海外からの観光客がドイツと言えばここ!というくらいの定番の場所。はい、ノイシュヴァンシュタイン城です。
聞けば京都の街中から外国人観光客の姿がすっかり消え去り、ある意味今が観光の大チャンスになっているとか。同じことがノイシュヴァンシュタイン城でも言えないだろうか。さっそく調査を開始した。
いろいろ調べた結果わかったこと。
- 入場者数はかなり厳しく制限されているらしい。
- 事前に予約をしないと入れないらしい。予約は公式サイトでのみ可能。
ということがわかった。サイトを見ても
予約ができない。
結論を書いちゃうと、どうも月に1回程度1ヶ月先ほどまでの予約枠を一気に開放するようなのだ。なので、本日(10月4日)現在で予約サイトを見てもほとんど空きがない。前回は9月5日(日曜日)の朝に一気に開放されたようなので、たぶん、この数日中に今後1ヶ月分くらいの予約枠がいっぺんに開放されるのだと思われる。
というわけで、前回の予約枠が開放された時点で予約を入れておいた。ノイシュヴァンシュタイン城と「セット」で見て回ることが多いらしいホーエンシュヴァンガウ城も予約。ノイシュヴァンシュタイン城を正午に、ホーエンシュヴァンガウ城を午後4時に予約。一日がかりになると踏んだのよねん。これが正解だったかどうかはこの先を読んでください。
かくして、ノイシュヴァンシュタイン城訪問のベースとなるフュッセン (Füssen)に3泊、そしてメインはキーム湖観光などのベースとなるルーポルディング(Ruhpolding)に7泊という予定を立てた。あとはそれに合わせて周辺の観光地などの調査などを開始。今回はいろいろ計画を立てたからの出発となった。
その計画「その1」は
1日目。フュッセン (Füssen)までの600キロちょいを無給油で走破せよ
なんのことやら…ですよねぇ。
事実。
ドイツのガソリン代は高い。
高いんですよ。現在だいたいリッター€1.6から1.7くらいです。現在の為替レートだとリッター200円越しちゃいます。持っているのがそらまめ号(日産ノート…ただしePOWERではない)という普通に乗ってもリッター15キロは余裕で行くコンパクトカーで良かった…と思います。
でね、フュッセン (Füssen)ってオーストリア国境に面した街なんですよ。ほんの数キロ走るとオーストリア。そして、オーストリアに入るとガソリン代が一気に下がるということが2017年のホリデーで判明している。
調べてみると、うちからフュッセン (Füssen)まで600キロちょい。そらまめ号ならなんとか無給油で行けるぞ。よし、ちょっと足を伸ばして到着前にオーストリアで給油してフュッセン (Füssen)入りしよう。なんか「ドイツ国内ホリデー」というコンセプトがいきなり破綻してるが細かいことは気にすんな。
これから長いお話が始まります。よろしければお付き合いください。
(続く)
前フリだけで1回分ですか。これは長くなりそうだ。少なくとも5回、下手したら10回ぐらい行きそう?
ざっとですが二日目の終わりまで書き終わりました。すでに5回分の分量です。短期集中で行かないとやばいなこれ。
よろしければお付き合いください。