ドイツのロックダウン強化発表!を密かに喜んでいるアホがいる


別の話を書こうと思っていたのですが、急遽差し替え。本日2020年12月13日、ドイツではまたロックダウン強化が発表されました。しあさって水曜日から来年の1月10日までだそうです。今日はこのお話。

ごちゃごちゃいろいろ言っているのですが、ポイントとなりそうなのは

  • 必要最低限のお店以外は閉鎖

  • クリスマスは直近の家族でのみ面会可

  • 大晦日の花火は禁止
  • 公共の場所でのアルコールも禁止

こんな感じですかね。以上、地元のラジオ局のサイトより私が適当に翻訳したので間違ってたらごめんなさい。平たくいえば、「クリスマスも大晦日も家でおとなしくしてろ。外で新年を祝おうとか論外だからな。外でシャンペン飲んで祝ったりしてたら罰金取るけんね」ということです。

ただ、なんか玉虫色というかスッキリしないのもあって

  • 幼稚園や学校は閉鎖しないけどできる限り保護者は(児童生徒が)家にいるようにすること

はっきりと閉鎖と書けなかったあたりに大人の事情なり政府の苦悩なりが感じられます。

昨日12月12日撮影。近所のスーパーにはトイレットペーパーが潤沢に売られてました。しかも数量制限の告知も剥がされてました。これがロックダウン強化発表でどうかなるのか気になるところ。

誠に申し訳ないのですが、私が語れるのは私の半径数メートルの世界だけです。あとはどこかまともなサイトをあたってください。そういう前提で言わせてもらう。怒られちゃうかもしれないけど

ちょっと嬉しい

何ふざけたこと言ってんだこのばかちん、と怒る人も出てきそうですので一応解説を。

ずっと在宅勤務をしている私にとって今回のロックダウン強化の影響はほとんどないです。レストランなどはこのロックダウン強化の前から閉鎖されてましたからなんの変化もないし、スーパーなどのいつも行く店は相変わらず開いてますし、ついでに言えば偶然一昨日散髪も済ませたし。じゃあ、なんで喜んでいるかといえば

  • クリスマスは直近の家族でのみ面会可

これよ。これ。

クリスマスの無駄な親類付き合いが完全にパスできるー。やったー

と小躍りしているわけです。

ものすごーくざっくり言ってしまうと、こっちのクリスマスは日本の正月です。遠くに住んでいる家族とか親類が集まってディナーを食べたりなんだりとあるわけよ。それができなくなった。

例えて言えば、あなたが旦那さん(奥さん)の実家に毎年正月に帰省しているとします。正直めんどくさいと思っている。だけど今年はコロナを理由に帰省できなくなった。旦那さん(奥さん)の手前残念そうな顔をしてるけど、実は嬉しくて仕方ない…というお話です。

うちの場合、お隣の村に「本家」があるのですが、本家の人間が年を取りすぎたという理由で無駄に家が広い階下の義両親宅が毎年20人ほどが集まる集会所になるのです。これが当然中止!面倒事がひとつ減りました。正直嬉しくてしょうがない。(追記:掲載後気がつきましたが、日本の某新年会不要論と基本同じことを言っている気がします)。

いちおう真顔で書いておきますが、コロナで大変な被害が出ていることは理解してますし、このロックダウン強化もやむなき処置ということもわかります。大変な影響がある人なども多くいることは理解しており、喜んでる場合じゃないというのは十分理解してますので。はい。

で、ここからは数週間ほど前に書いて寝かせておいたお話に加筆してます。つまり、問題はすべて解決してます…という前提でお読みください。

毎年インフルエンザの予防接種を受けてます。なにせかなりしょっちゅうヒコーキに乗る生活をしてましたので。

ところが、今年はといえば1月にダブリンを往復したのを最後にほとんどドイツの村にこもりっきり。つまりは予防接種もさしたる意味はないかな…という状況で、しかも件のコロナのせいで今年は予防接種の競争率も高いらしい。ならいいや…とか思ったものの、いちおう薬局に予約しておいたら入荷したとかで、せっかくだから接種しようということになった。

ちょっと説明をしないと分かりづらいな。ドイツのインフルエンザの予防接種は実にややこしい。ええっと、日本のことはもう忘れたので(というか学校以外で予防接種を受けた覚えがない)比較としてアイルランドの場合。

かかりつけ医(GP)に行きます。ぶすっと射してくれます。以上。日本もおおかた同じですよね。

または。大きめの薬局に予約をしていけば、やはりぶすっと射してくれます。こっちのほうがかかりつけ医より安いです。

翻ってドイツ。

まずは薬局に「注文」します。ワクチンが届いたら連絡してくれます。

で、ワクチンを取りに薬局に行きます。そして、それを持参してかかりつけ医へ。ようやくぶすっと射してくれます。つまりひと手間多いのね。

さて、私の場合。薬局に注文。ワクチンが届いたと連絡をくれたので数日後に取りに行くことに。いや、仕事が忙しくてすぐには行けなかったのね。これが思わぬ事態を呼ぶことに。

その数日後。ワクチンを取りに行こうという朝。嫁が別件で薬局に電話。するとオーナーと思しき方が電話に出られまして

「ゲホッゲホッ。現在当店はゲホッゲホッお休みを頂いております」

なんでも1週間ほど急病につき臨時休業だそうな。

なんかおかしくないですか。いや、この薬局は確かにイナカの小さな薬局ですが、決してオーナー一人でやっている個人商店じゃないです。数人の薬剤師さんが働いてます。なのに、オーナーが病気だからお店を1週間休む。なにそれ?

…ここから一つのあまり考えたくない仮説が導き出されるわけです。とりあえず、私はこの日インフルエンザの予防接種を受けることはできませんでした。

その日の午後、さらにとんでもないニュースが舞い込んでくる。

うちのご近所の奥さん、新型コロナに感染!

いかんせんイナカのこと。ご近所づきあいはけっこうあります。具体的にどことは書きませんがかなりのご近所さんですので何度か家の中まで訪問したこともありますし、表通りで適度な距離を保って雑談をすることもあります。

件のご近所さんは訪問ヘルパーをされている。訪問先のご老人が別居のお孫さんよりうつされて、そこからもらってきたらしい。つまり、感染経路が辿れるパターン。

ただ、最初は感染しているとは思いもしなかったそうな。訪問先ではきちんとマスク・手袋着用で感染には気を使っていたそうで、「念のために検査」したら感染が判明したと。

ドイツの当局からは「マスク等をしていたのなら検査の必要はないですよ」と言われたのに自主的に検査をしたら感染していたようです。

このご近所さんも完全に軽症で、軽い風邪の諸症状が出ただけだったらしいです。今の日本がどうしているかはちょっと自信がないのですが、こちらドイツでは病院でもホテルでもなく自宅療養となったらしいです。こんな時にイナカの無駄に広い家は有利です。同居の家族とは「家庭内別居」を徹底。

うちとしても協力できることはしようと、お買い物の手伝いをしたり(買ったものは玄関先に置いていくだけ)しました。

ご近所さんには同居の老人がいるので心配でしたが、数週間経ちましたが感染はしていなかったようです。こうして再検査でも陰性で家族にうつすこともなく晴れて治癒となったらしいです。

それにしてもついにご近所さんまでコロナに感染するとは。やれやれです。

あ、そうそう。インフルエンザの予防接種ですが、1週間後に薬局が再開されまして、ようやくゲットしましたよ。ワクチンを手にGP(家庭医)へ。

コロナ感染予防のため外で散々待たされたものの看護師さんに遠慮なくぶすっと射していただきました。