スットコランド式結婚行進曲(その2)

エジンバラで泊ったホテルハノーバー。ある意味で最高の、ある意味で最悪のホテルでした。その理由は簡単。町の中心にありすぎた。


ダブリンでいえばTemple Barのど真ん中にあるホテル。Temple Barで飲んだ後にバスやタクシーに乗る必要がない。こりゃ便利。反面、夜更けまでうるさかったり(これは私には関係なかったけど)駐車場がなかったり。


このホテルのうるささは筋金入り。地上階にパブとカフェが入っており、挙句の果てにはゴシックスタイルの人たちがストリートパフォーマンスを繰り広げていたり。


ホテルの窓から撮影。この距離で撮影できる所でこんなパフォーマンスが繰り広げられているんだからこのホテルがいかにうるさいか想像できるかと。


…これは正直私にはわからん世界。この灯油か何かを口に含んで火を吐くモヒカン刈りの女性に性的な魅力を感じる人がいるのだろうか。モヒカン刈りはともかく、この灯油を口に含んだりしてたら下手したら歯なんか溶けてなくたってそうだし、下手してもキスしたいとは思わないなあ。


ただ、(自称)賢い私は口コミサイトでこのホテルがうるさいという情報を仕入れており、某航空会社のビジネスクラスのアメニティとしてもらった耳栓を持参。安眠。


翌朝。まずは朝食…と思うのだが、意外と朝早くから開いてる所って少ないのよねん。ようやく見つけたのはパブ。

ベジタリアン版Full Scottish Breakfast

友人が食ったのはFull Scottish Breakfast。ただし、「ベジタリアン版」。要するにソーセージがベジタリアンソーセージ(なんじゃそりゃ)になっていただけのこと。Full Irish Breakfastに近いといえば近いですが、オートミールで作ったオートケーキ(画面下の物体)とベークドビーンズ(画面上のほうの豆)がIrish Breakfastとの違いといえるかも。


かくいう私は

スクランブルエッグスモークサーモン入り


スモークドサーモンのスクランブルエッグをいただきましたがこれがまた重かった。いったい卵を何個使ったんだか。夕飯まで何も食べることができませんでした。ちなみに、このパブで生のアサヒ・スーパードライを発見。イギリスではフツーに飲めるのかな。どっちにせよ日本のビールならキリンとヱビスがうまいと思っている私にはあまり関係のない話でござるが。


そうそう、このパブのトイレでこんなもんを発見したんですよ。

ハンドドライヤー


ハンドドライヤー。


何が珍しいのって、この日本的なハンドドライヤーってヨーロッパではあまり見かけないんですよ。この手を差し込むことで手がきれいに乾くハンドドライヤーは素晴らしい発明だと思うのですが。


朝食の後に向かったは、エジンバラ観光の定番中の定番エジンバラ城。

一見何でもない教会


その途中にこんな教会を発見しました(…って実はこの教会自体は前日の日記のバスからの風景に写り込んでます)。
…いえ、別にフツーの教会ですよ。強いて言えば中に入ると「写真撮影は有料2ポンド」と書いてあったあたりに金に対する貪欲なまでの執着を見て萎えましたがそれはまあいい。問題はね、上の写真に何気なく写り込んでいる道案内の標識にズームイン。

ん?

Lady Boys in Thailand→


なんすか?これ??


教会の前にLady Boysというのに究極の皮肉を感じたのはきっと私だけですね。そうですね。


そんな教会を横目にきのう披露宴のあったホテルから見たエジンバラ城へ。


…日本にも崖地に建つ難攻不落のたけし城…じゃなかったお城がありますが、このエジンバラ城もなかなかの趣というか風格があります。いったい建設にあたり何人のアイルランド人の奴隷が命を落としたんだろう…とは同行のアイルランド人の友人談。なるほど。

エジンバラ城を正々堂々正面から


はい、やってまいりました。エジンバラ城。

エジンバラ城の大砲

あのー、大変に申し訳ないんですけど、まともなエジンバラ城のレポートをお探しの方、ここにはそんなもんはありません。とりあえずお茶を濁す意味で、エジンバラ城で一日一度午後1時に放たれる大砲の動画でもどうぞ。

そうそう、土曜日だったこともあってか、結婚式をしてました。

エジンバラ城で結婚式


お約束のバグパイプ


ホントにどーでもいいことなんですけど、このスカートの下、パンツをはかないというのが正しい流儀ってことご存知でしょうか?寒くて縮こまりそうです。


エジンバラ城のあとは(おいおい、それだけかい)、町を散策した後、夕飯(おいおい、省略しすぎでないかい)。いろいろ探してたどりついたはここ。

Dirty Dick's

Dirty Dick’s


ちょっと放送禁止なんじゃないかと思われるこのパブの名前では飽き足らず、お隣のパブの名前はBad Asses。大変に恐縮ですが、日本語に翻訳する勇気はありません。意味がわからんという方はお手数ですが辞書を引いてください。


これがまた、趣のあるパブだったんですよ。

Dirty Dick's内部


Dirty Dick's内部


Dirty Dick's内部


(ごめんなさい。私はこういう場所でフラッシュを焚きたくないのです。かくして手ブレしている画像になっております)。

私の夕飯


ちなみに私がいただいたのはチキンのパイ。ま、可もなく不可もなく。

友人の夕飯


他方、同行の友人は飽きもせずにハギス。なんと、ハギスバーガー。


ところで、最近のダブリン、おしゃれな感じのパブが多くなって、こういう味のあるパブが少なくなってきた感じがします。…っていうか、ダブリンという街自体が持っていた味がなくなってきている気がするのです。もちろん数日訪れただけでは何も言えないのですが、エジンバラにはまだエジンバラの持つ味が色濃く残っていた気がします。

エジンバラ城の幻想的な夜景


本日の締めは、エジンバラ城の夜景で、翌日に続く。