Ryanairで搭乗前日に航空券購入→乗ってみる


突発的に、ダブリンに行くことになりました。というか、行ってきました。水曜日に出て土曜日に帰って来ました。

この話が持ち上がったのが火曜日。とある事情により出来るだけ早くダブリンに来いと。先方様、簡単に言ってくださいますけどね、こちらでは休暇期に当たる6から8月の航空券ってめっちゃ高いのよ(誰かが飛行機代を出してくれるような優しい世界には住んでません)。案の定ルフトハンザの航空券は往復400ユーロとかの世界。

航空券の検索範囲をダブリンへの直行便がないけどうちの最寄りのハノーファー発から次善の策のブレーメンさらにはフランクフルト・ハンブルグ・デュッセルドルフと拡大。これらの空港の特長はダブリンへの直行便がある…と思っていたのだが、いつの間にやらブレーメン=ダブリン線は廃止だか休止だかは知らんが運行がなくなっている。確かにこのRyanairのヒコーキ、いつも空いていて先行きを怪しく思っていたので、案の定…という気はする。

ホントはこの1週間前のフライトだったんだけど、価格等は(確か全く)同じでした。

あれ?明日(水曜日)のハンブルグ発のRyanairが思いがけず安い。帰りが高いけどまあトータルで考えれば受け入れられる範囲だな。でも朝6時20分発かよ。前泊?いや待て、車で行けばいいじゃん。ハンブルグ空港の駐車場は…

…たけえよ。はげ。LCCのおかげでよくありますよね。ヒコーキ代よりも空港までの交通費とか駐車場のほうが高いとかいう話。

調べていくと空港近くの民間駐車場で4日で35ユーロ(しかも屋内駐車場)というのがあり、これを選択。ぱぱぱと往復航空券や駐車場を予約、さらにダブリンの先方にアポを取る。

ちなみに空港まで公共交通機関で行くことも検討した。そうすれば、行きと帰りで使用する空港を変えることで、より安い航空券を見つけることができる。例えば行きはハンブルグ発で帰りはフランクフルト着とかね。なんだけど、午前5時前に空港に到着するためにはどうしても前泊が必要になりこの可能性は早々と消えた。

慌ててやるとろくな事はないですね。帰りの航空券、日付を間違って買っている。アホや。航空券の変更費用40ユーロかよ。ダメ元でエアリンガスに電話しようとするが、Aerlingusのサイトで出てくる電話番号は1890で始まるアイルランド国内でのみつながる番号ばかり(たぶん国別サイトに行けば番号は出てくるんだろうけど)。Google大先生に聞いたら

…この優秀さ。エアリンガスの各国サイトを探し回る手間が省けた。早速電話。

予約をしてわずか数分後…ということもあったせいか、はいはいと変更を受け付けてくれる。幸いにも翌日の(つまり正しい日付の日のほうが)20ユーロほど安かったので変更手数料なしでやってくれた。ありがたや。Ryanairではありえないね。これ。まあ、不注意で20ユーロほどドブにしてたことになるがそこは反省しつつ忘れよう。

さて、Ryanair。翌日出発ということもあり、購入後にすぐ搭乗手続き。この会社、なにせ空港で搭乗手続きをしようとすると55ユーロ徴収する会社ですから。

航空券そのものは約35ユーロと前日に購入したとしては破格に安かった。が、これじゃあダメなのだ。一番安い航空券では手提げかばん程度の荷物しか持ち込めない。機内持ち込みサイズのスーツケースを持ち込むためにはなぜか優先搭乗とセットで12ユーロというわけのわからないセット販売を追加で買わないといけない。文句を言ってもしょうがないので買った。

右端のは100ml以上の液体を持っているときに有効な選択肢になるかも…。

さらに、とにかくしつこく座席指定を勧めてくるのだ。

「ホントに座席指定しなくていいんですか?ランダムに座席指定をするので中央の席になるかもしれませんよ。座席指定はたったの4ユーロからですよ」

と言いつつ座席表を見せてくるこいつら。

うるせえハゲ…とまったく無意味な悪態をつきつつ「ランダムでの座席」(無料)を選ぶと結果、これだけ通路際や窓際が開いているのに…

中央席ゲット~(29E=赤い星で印をつけた席)

Ryanairの4ユーロをケチった客への嫌がらせいただきました。まことにありがとうございます。

アホな航空会社の遊び相手になってあげるのはこれくらいにして、午後7時過ぎにちょっとでも仮眠しようとするが…無理。夏至に限りなく近い6月半ばの午後7時。まだ太陽はさんさんと輝いている。こんな状態で眠れるわけがない。結局11時頃までベッドの中でスマホをポチポチして過ごす。

ハンブルグまで3時間もあれば着くだろうと午前1時に真っ暗闇の中出発。アウトバーンを時速100キロというほとんど大型車と変わらないのんびりした速度でハンブルグへ。案の定早く着き過ぎそうなので、ちょっと遠回りをして午前4時前に予約をしていた空港近くの民間駐車場へ。

車載動画キャプションより。ホントにここでいいんかな…という入口。

普通駐車場の入口って駐車券を取ったりとかなんかあると思うのですが、何もなくそのまま駐車場内へ。勝手に車を停めていいのかしらと思いつつ、適当な空き枠に車を停めていると送迎車らしきものがやってきた。車から降りてきた兄ちゃんが小部屋に入っていくのでついていくとそこに小さな机があり、「ああ、Snigelさんですね。土曜まで35ユーロです」

…待て待て待て、どうして予約時に車のナンバーを知らせてないのに私のことがわかるんだ。入口にカメラがあったようなふうでもないし、私の車のナンバー控えなくてもいいの?なんか適当だなあ。

一抹の不安を覚えつつもそれでも空港までの3.5キロを送迎してもらう。

到着バス停。午前4時にしてすでに空は白み始めている…ってかついに一睡もしなかったな。

午前4時10分。ハンブルグ空港着。午前6時20分発のヒコーキに乗るまであと2時間以上ある。

まだ空港は眠ったまま。店などはすべて閉まっている。幸い保安検査場はすでに開いていたので、ほとんど待ち時間なく保安検査場を通過。近くのベンチでおそらく午前5時になれば開くだろう免税店の開店を待つ。会社の同僚からお酒を買ってくるようにお願いされてたのだ。

そんなこんなで午前5時半過ぎに出国検査を済ませ、搭乗時刻の午前5時50分より前の45分に到着すると、なんとあらかた搭乗は終わっている。

例の12ユーロを余計に払ってのスーツケース持ち込みとのセット販売だった優先搭乗権は持っているのだが、この状態で列に割り込むような感じで一人で優先レーンに突撃するようなことをせずに一般レーンに並んでいると、係の人がおもむろにやってきた。

「搭乗券を拝見できますか」

私の搭乗券が優先搭乗権つきだとわかると興味をなくしたようでおざなりに「ありがとうございます」と言いつつ立ち去った。そう。私のスーツケースに罰金を科そうと狙いをつけてやってきたようなのだ。なんちゅうか、日頃Ryanairなど使ってなくてほんとに良かったわ。

公式サイトより。”€20/£25 at the boarding gate”って €25の誤植じゃないのかなと思うが、まあ、誰も指摘しないだろうな…

ちなみにここでもし私が優先搭乗権つきじゃなかった場合、荷物が10キロ以内なら20ユーロ、20キロ以内なら40ユーロの罰金徴収。あなおそろしやLCCの雄。

なんとヒコーキまではバス移動でして、バスは空港の本当に果ての果てにぽつんと停まったヒコーキまで送ってくれた。

さて心沈むRyanairへの搭乗。後部の座席なので後部からの搭乗。トボトボと登場すると、機内の座席はだいたい埋まっている印象。あるいは前日の座席指定時に見たように前の方はガラガラだったのかもしれないが。

そんな中、私の両隣は空席だった。通路側にも窓側にも誰もやってこなかった。Ryanairの中央席アサインの嫌がらせに勝った。

このように両隣が空席というあまりにありがたい状況だったものの…

このシートピッチはない…と思う。

ヒコーキは定刻発。ダブリンには25分早着。機内での記憶はほとんどないので何も書くことがないです。