【平成最後の日本帰省6】佐伯駅から佐伯港(海のお散歩)


朝の4時に活動を開始して、大分県の最南端佐伯市の秘境駅、宗太郎駅から重岡駅と移動してきまして、今回は佐伯駅からです。

11:35 佐伯駅

 

佐伯駅。なんというか、特徴がない駅舎のように見えますが…。

 

5時間半ぶりに佐伯駅に戻ってきました。朝の4時から行動開始してるから、5時間半ぶりに戻ってきてもまだ午前中という恐ろしい状況。朝6時では真っ暗だった佐伯駅ですが、今では雲ひとつない(よく見るとあるけど気にすんな)青空が広がっています。

 

 

佐伯駅の時刻表。特急が上り下りとも毎時1本出ていることもあり、宗太郎と同じ佐伯市内の駅とは思えない賑わいです。逆に言えば、特急に偏重されたJR九州の方針がよく見て取れます。ちなみに大分方面の最終の特急電車(19:51発にちりんシーガイア24号)は、宮崎空港から博多までの400キロ超の距離を6時間かけて結ぶ、日本最長の昼行特急電車らしいです。

 

赤塚さんと一緒に行動すると、日頃見えないものが見えてくる。この大分のお話シリーズ、彼なしでは成立しなかったのではないか勝手に思っている。いや、したとしてもここまで長々と書いたとは思えない。例えばこれ。

 

 

これがどうした?

 

…というのがまあ、世の大半の人の反応ですよね。私だってわからなかった。だけど、このみどりの窓口の看板、もう絶滅危惧種らしいのです。…言われてみるとこの平成の世の終わりに昭和の匂いをぷんぷんと醸し出してます。

 

赤塚さん撮影。

 

そんな思いで見ると、なるほど、この駅長事務室の看板も趣がありますなあ。英語の部分が個人的にはカセットテープのレーベルで使った「レタリング」を思い出しました。まあ、最近の若いもんはなんのことかさっぱりわからんだろうがな。

 

そんな赤塚さんの発見はとどまるところを知らない。高萩さんの車を駅の駐車場に駐めたのだが

 

「すごい、ここ、30分、50円だって」

 

聞けば、駐車場で50円という区切りは珍しいとか。言われてみると、30分100円とか150円はあっても50円ってあまり聞かない気がする。

 

さらに、駅構内で赤塚さんは私になら完全にスルーする

 

ご自由に取っていいのはパンフレットで、ハンコのお持ち帰りはできません…って当たり前か。

 

…佐伯駅と佐伯市内9駅のスタンプを発見。

 

ちなみにこの写真を撮るまでに相当な時間がかかっているのです。というのも、赤塚さんが絡みついた紐を解いて「あざむい」から「そうたろう」まで9駅分のスタンプをきれいに並べ直したのです。そして赤塚さんはそのスタンプをひとつひとつ丁寧に押してました。なるほどなあ、旅はこうやって楽しむのかぁ。私は今までどれだけのものを見落としてきたのだろう。

 

ふと思ったんだけど、この9つのスタンプが佐伯駅に集約されてなくて各駅に配置されていたとすると、一体全部を集めるのに何日かかるんだろう。一日上下合わせて3本の運行しかない宗太郎駅がある以上一日で集めることは無理。折り返し乗車を認めるとして…ええっと…めんどくさいから検証は猛者に譲るけど、これ、時刻表を使ったパズルゲームになりますね。一つ確実に言えるのは、佐伯駅に集約して置かれているというのは現実的かな…と。

 

【どーしょーもない検証】
特急を一度使えば一日で全部の駅を回ることは可能のようです。↑は上り(北方面)、↓は下り(南方面)を示す。数字は佐伯市の北の端の浅海井駅を1として、宗太郎を9とした。
(延岡0609↑)0639宗太郎(9)0654↓0726延岡0806(特急)↑0903佐伯(4)0927↑0930海崎(3)1144↑1147狩生(2)1316↑1319浅海井(1)1339↓1354佐伯(4)1657↓1728重岡(8)1748↑1811上岡(5)1909↓1921直川(7)2027↓2033直見(6) 直見からどうやって脱出するかは…知らん…。

 

それはそうと、ここで「記念」乗車券を購入。

 

 

これ。海崎宗太郎って人名みたいですね。…軽く滑りましたが、海崎駅から宗太郎駅までの片道乗車券。

 

買えるかどうか疑問だったんですよ。海崎駅は佐伯より一つ北(大分寄り)の駅。海岬駅の佐伯方面への始発列車は7:39発。で、佐伯からの宗太郎へ行ける唯一の列車は6:18発。…間に合いません。そして、短距離の乗車券は発売当日限り有効。まあ、平たくいえば、「乗れない乗車券」。こんな乗車券を売ってくれるんだろうか…という素朴な疑問。

 

Twitterはすごいです。この素朴な疑問にきっちり答えてくれる人がいました。これは継続乗車の特例で乗れるんじゃないかと。

 

(継続乗車)

第155条

入場後に有効期間を経過した当該使用乗車券は、途中下車をしないでそのまま旅行を継続する場合に限って、その券面に表示された着駅までは、第147条の規定にかかわらず、これを使用することができる。この場合、接続駅において設備又は時間の関係上、旅客を一時出場させて、列車に接続のため待合せをさせるときは、指定した列車に乗り継ぐ場合に限り、継続乗車しているものとみなす。

 

つまりはこういうこと。海崎から佐伯までの終電は23:49発。で佐伯で6時間待ちで始発に乗る。もし駅が夜間閉鎖されて改札外に出ることになってもそれは例外として認めよう…ってことのようです。ただ、この列車が「指定した列車」になるのかどうかには未だ疑問が残りますが。それより何よりそんなアホなことをやるやつがいるのかそこからして問題ですが。ご参考までに宗太郎から海崎までの逆方向は接続できます。

 

佐伯駅の駅員さんははいはい乗車券ですね…という軽いノリで発券してくださいました。まあ、こんなアホなこと気がつく必要もないし、気がつく由がないよなあ。

 

12:15 佐伯港(マリンスター常栄丸)

 

駅から1キロほどのところにある佐伯港にやってきました。ここに海産物の即売場があるから寄ってみようと。高萩さんに佐伯案内を頼むと必ずここに案内されます。

 

駐車場に車を停めると、またぞろ、変なものは見逃さない、赤塚レーダーが発動するわけです。

 

いすゞ・ジャーニーQ(U-MR132D)「ロイヤルデッカー」。ホイールベースが短いので運転しやすそうです。

 

私は電車マニアでもなければバスマニアでもございません(違うんだってば)。が、しかし、このバスが珍しいことはよくわかる。西武の新型特急Laviewのガラス面が広いと話題になっているが、このバス、あるいみそれ以上。だって上半分は(天井を含めて)ほぼガラスじゃん。強度的にはどうなのよ…とかいうのはさておき、古そうだけどすごいバスだよ。これ。

 

稀有なヘンタイさんのために後ろからもどうぞ。ウエルネス観光という会社のバスのようです。なお、ウルネスではなくウルネスのようです。

 

けっこう苦労してGoogle大先生と格闘した結果、このバス、いすゞ・ジャーニーQ(U-MR132D)という平成初期のバスらしいということが判明。この天井がガラス張りなのは「ロイヤルデッカー」と呼ばれるらしいが…果たして相当な珍車らしい。これは勝手な妄想ながら、発売されて30年近くが経過し、かつ、バスは乗用車に比べて生産台数が少ないことを考えると、現存して、かつ動いているのは日本で数台とかじゃないかな。

 

運転手さんもいたので中をじろじろ覗き込むような真似は控えたものの、後部はサロンになっているようでちょっとバブルの余韻を感じさせるバスでした。Wikiを見ると、案の定といえば案の定、「ロイヤルデッカーは天井もガラス張りとなっていることから、夏は冷房の効きが悪く、冬には結露を生じるといった問題もあった」(Wikiより)そうです。

なお、「高速有鉛デラックス 2018年 8月号」という名前からしてマニア臭が周囲150メートルに漂っていそうな雑誌に「やんたけバス研究所 ジャーニーQの世界」という記事が載っているようです。私は確認しておりませんが間違いなくマニアックな記事だと思われます。ご興味のある方はどぞ。

 

 

お店に入る前に港をちょっと観光しておこうと歩き出す3人。

 

赤塚さん撮影。

 

ここの目と鼻の先に「大入島(おおにゅうじま)」という島がある。佐伯港に着いたらちょうど大入島行きのフェリーが出たところ。ああ、ちょっと早かったらこのフェリーに乗れたね…などと話す3人はもはや紀行番組のノリ。まあ、変なマニアなバスの見物をしていかねれば間に合った。もっと言えば、私達が港についたときはいよいよ船が離岸しようというときで、「おーい」と手を振れば確実に待ってくれた。係の人が「乗りますか」と聞いてくださったくらいで。

 

赤塚さん撮影。マリンスター常栄丸

 

するとそのお隣に現れたのは別の会社の大入島行きの船。こちらは人専用(自転車くらいは乗せるかもだけど)の船。

 

言ったのは赤塚さんだっから高萩さんだったか

 

「これに乗ったら船で周遊できるんじゃない?」

 

よし、乗ろう。

 

しばらくすると係の人がやってきたので、島で降りることなく船でここに戻ってくることは可能かと聞くと、往復の運賃さえ払ってくれれば何の問題もないとのこと。ちなみに島までは200円なので(注:行き先により150円から300円)、その往復で400円払ってくれればいいとのこと。行こまい。行こまい。

 

 

 

 

ディーゼルエンジンの爆音とともに出港する船。船内はロングシートにつり革付きという、どこかの地方で見そうなレールバスの趣。

 

 

この船、佐伯港を出て対岸の大入島に向かうと、ベネチアで見た水上バスのようにあちこちに停まっていくのだが、その運行はベネチアのそれより遥かにすごい。まあ、あちらは数百人の人を乗せているのに対し、こちらは数人という違いはあるのだが、船着き場に着いても船をロープで固定しないのだ。船の専門用語などさっぱりわからないけど、エンジンをアイドル状態にして数秒接岸、お客も慣れたものであっという間に乗り込んできてそのまま離岸。わずか数秒の早業。ドアの開閉とか運賃授受がない分バスや列車よりよっぽど早い。ご興味のある方は上の動画をご参照くださいな。

 

離島といえば交通が不便な場所と相場が決まっていると思ったけど、この大入島に限って言えば、船は相当の本数出ている。正直佐伯市内のバスが一日数本しか来ない場所よりよっぽど便利と言えそう。

 

なのに佐伯港から先のバスはこの惨状

 

 

 

ぱっと見る限り、大入島まで橋をかけるのはさほど難しくないと思われる。どんなに長く見積もっても1キロの橋をかければ島に届くし、どこか水深が浅いところもあるだろうから技術的にもさほど難しくないんじゃないかと思う。ただ、いざ橋がかかると、現状一日30本もある船は当然廃止の憂き目に遭うだろう。そのかわりに一日30本のバスが走るかといえば…たぶんありえない。ということは、交通弱者と呼ばれる人たちにとっては、逆に橋などない現状のほうが便利なんじゃないか…という気もする。

 

赤塚さん撮影。佐伯港より向こうに見えるのは大入島。近い。

 

一つ残念な誤解をしていたこと。この船、大入島をぐるりと一周すると思い込んでいたのだが、その実堀切という場所まで行き同じ経路を戻るという運行だった。島一周の船もあるらしいが一日3本のみの運行らしい。つまり、私たちが目の前で逃した車が乗れるフェリーと、私たちが乗った船と、それ以外の島を一周する船。…うん。考えれば考えるほど橋がかかったらバスがこんなきめ細やかな運行をするとは思えない。

 

13:05 さいき海の市場まる 鮮度壱番

 

 

こうして30分ほどの海のお散歩(ただし消費カロリーなし)を楽しんで佐伯港に戻ってきました。こうして回り道はしたものの、さいき海の市場まる鮮度壱番に寄ることに。

 

赤塚さん撮影。別府の観光バスがここまで来てます。対面通行のなんちゃって自専道とはいえ東九州道の開通効果は確実にあるようです。

 

三連休の中日のお昼時…ということもあってか、中は大盛況、今まで見たことがないくらいの人のいり。そういえば観光バスも停まってたし。さらに人だかりができておばちゃんがマイクでなんか喋っている。何事ぞ…と見てみると、出ましたマグロの解体ショー。

 

ものすごーく個人的な偏った意見を言わせてもらうと、マグロの解体ショーって悪趣味じゃないですか?仮に人間解体ショーとかあったらもう間違いなく犯罪、大ニュースものだし、牛とか豚の解体ショーだって見たくない。マグロも私の中ではその延長線上にあると言うか。いや、魚をさばくという行為は食べるために必要だよ。だけど、それを大人数の前で見世物としてやる価値あるの?それを見るのは楽しいの?という素朴な疑問。それに、ずっと鉄道の話してきてここにきてマグロとか…ねぇ…。

 

こういうのって、マグロの目がほしい…というより、イベントに参加したい…って気持ちのほうが強いんじゃないかと愚考(写真全体にぼかし入れてます)。

 

幸いといえば幸い、もうマグロの解体ショーはほぼ終わってまして、マグロは完全におろされた状態。で、即売会となっているのですが、「マグロの目玉欲しい人―。じゃんけんで限定2名様」とかやっている。すまん、マグロの目玉をどう料理するのか知らないし、さっきのいすゞのバスみたいに調べようという気にもならん。

 

 

ここで買ったものは2階のテーブルでいただくことができます。というわけで、赤塚さんと高萩さんはお寿司だギョロッケ(魚版のコロッケらしい)だを食べてます。よく食うね。あんたら。そういう私も、時間にしてたった2時間ほどのお話をダラダラとよく書くね。…まだ続くよ。