【2018年秋クレタ島旅行記2】バロスビーチ編


10月21日(日)

快晴。気温は25度。こうなるとやることは決まってます。

 

うみー

 

異論なんか認めませんよ。ピチピチギャル(昭和まで遡る死語)が溢れかえるビーチに行くに決まってるでしょう。

 

実はホテルにもプライベートビーチはある。だけどピチピチギャルはいない。というのも、このホテル16歳以下のお子様お断りのホテルなのだ。「うわ、ロリコンきもっ」という人、ちょっと私の話をお聞きなされ。16歳以下お断りということで、当然子連れの客はいない。そして、20代とか比較的若い客もこのホテルを自然と避けるようで、実際レストランなどで見た限り、ごく例外で10代の子連れで来た家族なども見かけたけど(10代後半ともなると、親よりも友人とホリデーに行くでしょ…というお話)、そんな例外を除けば、私たちがたぶん最年少だった。そう、このホテルはアダルトリッチなホテルなのだ。…と、さらに死語と思われる「アダルトリッチ」なる言葉を検索したら、なんか品性下劣なサイトが並んでるぞ。良い子のみんなは検索しちゃダメだぞ。いいねっ。

 

どうせ行くならクレタ島で最高のビーチに行きたい。というわけで選んだのはバロスビーチ。

 

ところが、いきなり問題発生。いつもの通りダブリンに行く感覚でテキトーに荷造りしたら一つ大切なものを忘れていた。

 

水着

 

「クレタ島に行くのに水着を忘れるなんてバカなの?死ぬの?だいたいいつもテキトーで(以下お説教省略)」と怒り狂う嫁。待て、慌てるな。嫁。水着など買えばよい…と思ったがこの日は日曜日。つまりたいがいのお店はお休み。怒りの火に油を注いでしまったな。

 

とりあえず水着は昨日寄ったスーパーにあるのではと一縷の望みをつないで出発。

 

 

ホテルを出るなり水遊びの道具を店頭に並べた小さなお店が開いている。これはもしかすると思いUターンを試みるためになにかの店の駐車場に車を入れるとそこは怪しい衣料品店だった。しかも日曜日だというのに営業中。

 

 

水着はフツーに売っていた。

 

 

何が怪しいってね、一枚上の写真じゃ伝わらないでしょうけど、何もかもが気持ち悪いくらい安い。そして、試着室の床はベコベコ…踏むとへこむ。試着室で嫁といろいろやっていたら、現地のおばちゃまが現地語で話しかけてくる。「ごめん、わからん…」と英語で言ったら…「あー、ツーリスト、ははははは」と言いながら去っていった。レジに向かい気がついたが、どうもこのみせ中国人らしき人が経営しているらしく、その人と間違えられたらしい。とりあえず、800円とかいう信じられたないお値段でどーでもいい海パンゲット。ああ、こんなときにお手軽に問題が解決できる男に生まれてよかったわ。

 

ビーチまでの道すがらは車載動画にて。動画をご覧になっていないというお方…こちらこちらでございます(既出)

 

車載動画なんて見ない…というお忙しい(でも大多数の)人のために解説。クレタ島の交通事情は日本のそれと比べるとひどい。というか怖いです。対向車が来ていても、カーブの先が見通せなくてもがんがん追い越しをかけてきます。

 

 

挙句の果てに、ビーチまでの最後の7キロはなんと未舗装路。未舗装路とはいえ極上ダートだったのですが、オートマ車で鏡面のように磨き上げられた日本の道しか走ったことがない…とかいう人には実際厳しい道ですわ。

 

私にとっては楽しい楽しい、嫁にとっては罰ゲーム以外の何物でもない極上ダートの先にあったのは駐車場。満車で手前の道路まで駐車車両が溢れていたが運良くスペースを見つけ停める。

 

 

ところが、そこからが長いのだ。というのも、駐車場は丘の中腹。そこから20分ほどかけてほとんど崖と言ってもいい歩道を歩かなければビーチにたどり着かないのだ。

 

 

ここで私の海パン忘れによる問題に次ぐ第二の問題発生。アホ嫁、なんと、この階段の続く道を歩くのにもかかわらずヒールが高いサンダル履き。

 

今度は私がキレる番。

 

「歩くって言ったろうがぁ」

「聞いてないわよ」

 

逆ギレで一喝されました。実に愛し合っている二人ですわ(はあと)。

 

 

まあ、客観的に見れば気の毒な嫁、サンダル履きで早足で追い越してゆく人を横目におっかなびっくり崖道を降りる羽目に。

 

人がアリのように歩いてるなあ…と思った瞬間。ビーチまでの道程は結構長い。

 

振り返って撮影。

 

ビーチ全景。どうよ?やばくね?(語彙の喪失)

 

徒歩20分超、整備された階段道を歩き続けて到着したビーチ。

 

 

イイネ

 

写真を見る限り極上のビーチです。…なんだけど、一つ大問題が。

 

強風。

 

車を運転しているときには全く意識しなかった「強」に設定した扇風機の前に立ったような強風。

 

ええい、そんなもんを気にしてはいられない。ビーチタオルで隠しつつ着替えると海へ突撃っ。

 

つめた~い

 

どこぞの自販機の文言のようなことをつぶやきつつ数秒で撤退。その後、のんびり強風の中本を読む。

 

ところで。もしこのブログを実用的ガイドを求めて読んでくださっている人がいるとすれば、一つ気になることがあって読んでくださっていると思う。こと女性は。そう、トイレ問題。

 

 

このビーチには簡易トイレが2つ設置されてました。さすがに中の写真は自重しましたがトイレは和式…というか、パリなんかで見る便座のないやつ。簡易水道が引いてあるらしく水は流れるのですが水勢は弱いらしく、誰かの極太の(自重)が残されていた。とりあえずこのビーチ、トイレ問題から見るとやや難ありです。

 

おそらく船で仕入れているのだろうちょっとした店もありまして、350mlのビールを2.5ユーロで売ってました。ちょっと買い物に行ったのですが、前の人が現金を持っていないと言う。こんな電気がどうやってやってきているかすら疑問の場所でクレジットカードが使えるとは思えない。店員さんはなんと無料で水をあげていた。優しいというか。確かに気温によっては水なしは死活問題になるのでやむなしというか。

 

 

楽しい(強風下の)ビーチでのひとときの思い出を胸に地獄の階段を戻る二人。嫁のサンダル問題もありたっぷり30分かかりました。