ヨッパーのたわごと。ソラシドエアに物申す

おもに東京と九州を結ぶ路線を運行するスカイネットアジア航空が、新しいブランド名「ソラシド エア」で7月1日から運航を開始するらしいです。なんとなく、「空耳アワー」を思い出したのは、きっと私だけだと思われます。


 新ブランドは「空から笑顔の種をまく」がコンセプト。「ソラシド エア」には、「空」と種の英語「シード」を組み合わせ、「ドレミファ…」と音階が上がる上昇イメージを重ねたという。


西日本新聞の記事より転載)


ふむ。機体のデザインも、まあ、ありがちといえばありがちのデザインだけど、薄緑が嫌いじゃない…ってか、むしろいいと思う。ロゴマークがどこかドイツのチャーター航空会社tuiに似ているなんてここでは言わない(←言ってるじゃねえか)


ただ、「ソラシド エア」については、遠くアイルランドから何の権利があるのか知らんが、ダメ出しをさせていただきます。いや、イメージじゃないのよ、ポイントは単純。


ソラシドエアのウェブアドレスって何よ?


正解はsolaseedair.jpです。これ、思いつかないでしょ。これって、失敗だと思うんですよ。いい会社の名前って、ウェブアドレスがぱっと思いついて、かつ、短いものだと思う。


たとえば、ですよ。今ここにいる皆様はこの「なべて世はこともなし」なるヨッパーのたわごとを読んでくださっているわけですが、このあとニュースサイトに行きたくなったとします。そんな時どーされますか。私の場合、ブラウザのアドレス欄にさっとasahi.comと入れるんですよ。別に朝日新聞の主張が自分に一番近いとか、朝日新聞のファンというわけじゃないんです。ただ単に、大手新聞社の中で一番アドレスが短くて入力しやすいからです。mainichi.jpよりもyomiuri.co.jpよりも短い。それだけ。


確かにグーグルのニュースに行って、そこから読みたい記事をピックアップするのも一考なんですけど、そうすると、グーグルに行くというひと手間が増えますよね。それが私には煩わしいんです。そーゆー発想からウェブアドレスは簡単に覚えてもらえて、かつ短いものがいいと信じて疑ってません。そんなわけで、個人サイトなのにikikou.comというコンマも含めてたった10文字のドメインを使っているんです。


私のようなしがない個人サイトがぱっと覚えてもらえてもらえるであろう(そうであってほしい)アドレスを使っているのに、航空会社という社会的責任も大きい会社が solaseedair.jpですよ。ダメダメ。


そーゆー意味でダメだと思うドメインでぱっと思いつくのが、産経新聞。MSNと組んでるのはいいんだけど、sankei.jp.msn.comってなによ。これを読者にタイプしろと要求してるんですか?それとも日本の読者はみんな検索サイトなりから来る人ばかりで、アドレスを直接入力する人はいないと言いたいんですか?だいたいがこのサブドメイン、どーゆー構造になってるのよ。


まあ、産経新聞も、このキングオブダメな朝日、日経、読売が合同で運営しているサイト、「あらたにす」にはかなうまい。あ、サイトの内容じゃなくて、ドメイン名の話ね。まず、「あらたにす」という言葉の意味がわからない。漢字では「新’s」と書くらしいが、余計に意味がわからない。だいたい、日本語なのかすらわからない。


で、もうどうしてかと問い詰めたくなるのがこのドメイン名。あらたにす。ご存知のない方はドメイン名を当ててみてください。知らない人は自信を持って断言しますが絶対にわかりません。なんと、allatanys.jpですall at anys英語にしてもわけがわからんのにそれを日本人に覚えろということがもう人を馬鹿にしてるんじゃないかと腹さえ立ってきます。日本の大手マスコミ三社が寄ってたかってこんなドメイン名しか思いつかなかったのかと思うと、もう涙すら出てきます(出てこないけど)。


それでは皆さん、ご一緒にご唱和お願いします。


ダメだこりゃ


航空会社に話を戻すと、いわゆる新規航空会社が大手に太刀打ちできないのは、もちろん航空会社の体力の問題には違いないんだけど、このドメイン問題も少しはあるんじゃないかと思うのです。は?と言う方、次の航空会社のドメイン名を当ててみてください。


日本航空
ANA
エアドゥ
スカイマーク
スカイネットアジア
スターフライヤー


大手航空会社はもういうまでもないですよね。Jal.co.jpana.co.jp。なんの苦労もなく覚えられます。蛇足ですが、その昔、jalはjal.co.jp/5971(国内<5971>線、jal.co.jp/5931(国際<5931>線)というのをやっていた。今でもリダイレクトされますけど、これなんて覚えやすさ重視だったと言い切っていいと思う。


それに対し、airdo.jpは比較的覚えやすいと思うけど、それ以外は一瞬指が止まってしまう人のほうが多いのではないかと思う。skymark.jpにskynetasia.jp、検索エンジンに「スカイマーク」とか「スカイネットアジア」って入力させるひと手間を増やした瞬間でもうそれは負けだと思うんですよ。そーゆー意味では、「スカイネットアジア」「ソラシドエア」になってもあまり大きな進歩とは思えないんですよね。あくまで個人的主観ですけど。


ちなみにものすごく残念なことにスターフライヤーは、アドレス欄にstarflyer.jpってがんばって打ってもダメなんですよ。頭にwwwをつけないと。こんなことからもあまりこの会社がドメイン名を重視してないってことがわかります。


というわけで、スカイネットアジア航空さん、まだ遅くありません。ぜひともsola.comくらいのドメインは押さえてください。ってか、日本人にはlaかraかわからなくなるラ行を入れた時点ですでに負けのような気すらしますけど。