人恋しと泣け十二月

師走です。十二月ですっ。12月といえば、皆様何を連想されるでしょうか。クリスマスに大晦日に、学生さんだと期末試験に冬休み…って感じですかね。


私は、コレですね。


中島みゆき 十二月(ニコ動へのリンク。アカウントのある人は視聴してみてよ)


ちょっと私にはついていけない世界の動画がはめ込まれてますが、よくできていて笑っちゃいました。(同じ音源がYoutubeにもありました)。


いきなり


♪自殺する若い女が、この月だけ急に増える


ですからね。どこか井上陽水の名曲、傘がないの歌いだし


♪都会では、自殺する、若者が、増えている


とどっか似てます。…この部分の歌詞だけ採れば、酷似と言っていいかも。これ、ちなみにグッバイガールというアルバムからの曲です。


おっと、今日は別に「暗い歌コンテスト」の続きをやろうというわけではないんですよ。そう、12月、なんですよ。


これは先週の話なんですが、私が会社の受付の前を忙しく駆け抜けようとして何かを見つけてしまった。


クリスマスツリー


これ見た瞬間にかなり落ち込んだんですよ。また12月が来た。いったい私は今年一年何をしてきたんだろうって。かなり自信を持って言うけど、大したことをしてない。なのに、時間だけは容赦なく過ぎていくなあって。


でさ、12月になると、みんな落着きを失うんですよね。やれクリスマスパーティーだ(日本の忘年会に相当すると思われる)、クリスマスショッピングだで、ある人の言葉を借りれば「かかとが5センチくらい宙に浮いている」ような状態になるわけで。そんな浮かれた気分の人を見かけたら、上の中島みゆきの十二月でも紹介してあげてかかとが地面に着くようにしてあげてください。


今年と例年の違いを挙げると(本日は完全に漫談状態です。あしからず)不景気が私の勤める会社も当然襲ってまして、毎年行われていた高級ホテル(あくまで「ダブリンの中での」高級ホテルね)でのクリスマスパーティーが中止になりました。これ自体は正解だと思う。おそらく一人当たり数万円の費用をかけて団体用のディナーを食べるくらいならその分現金でくれ…とかねがね思っていたので、このクリスマスパーティーが中止になったことは慶賀に堪えません。実際、「行かなきゃ損をする」っていうのが唯一の参加動機でしたもんね(セコい)。最初からクリスマスパーティーがないなら行かなくて済む。なんと素晴らしい。


さらに違いを挙げれば、今年はクリスマスショッピングに行きません。毎年、マンチェスターや遠くはアントワープまで日帰りでクリスマスショッピングに行っていたのですが、今年は行かないのだ。今年の目標、「Ryanairには乗らない」をどうやら達成できそうです。


件の会社の受付前のクリスマスツリーを横目に向かったは同僚の机。とあるソフトウェアがなぜか動かない。詳細ははしょるけどどうしてもうまくいかない。小一時間あーでもないこーでもないといろいろ試すがことごとく失敗。とりあえず相棒の意見を求めるべく自分の机に戻る。相棒の隣の空き机に見慣れぬ人がいる。誰だ?


相棒:「あ、Snigel。こちらパートタイムで派遣会社から来てくださることになったMichael(仮名)さん」


はい?聞いてないですよ。


ん?そういえば、9月くらいに忙しいから一時的にパートタイムの派遣さんを採るとか採らないとか言ってたな。でもそれから何も起こらないからその話はすっかりご破算になったもんだと思っていたぞ。それに、そんな予算がつくなら、なんで人が3週間も秋休みをとってた時に相棒は一人で死にそうな思いをしてたんだ?意味不明だぞ。


相棒:「忙しいだろうから、どんどん仕事を振ってもらって構わないからね」


というわけで、私に突然「手下」ができました。


私:「ええと、どういうシフトなのですかね」
相棒:「適当に、火水木あたり」
私:「いつまで?」
相棒:「今の忙しさが一段落つくまで」


…おーい、なーんも決まってないんじゃないか。よくこんなデタラメな計画に予算がついたな。


ただ、はっきり言って、手下、いりません。私が指摘するまでもないことですが人には得手不得手というものがあり、私、人に仕事を振るという行為が苦手です。人に説明して頼むくらいなら自分でやったほうが気が楽だというタイプの人間です。なので、Michael君にいろいろ教えるより、自分でやったほうがいいと考えてます。今日もMichael君に仕事を振るという行為で一日を終えてしまった気がします。どー考えても自分でやったほうが気が楽。


そんなMichael君が帰り際に言うのです。


「明日は、自分ともう一人、二人でお手伝いに来ますので」


は?なぜに二人?誰かわかるように説明してくれ。そして、私は一体明日この二人に何の仕事を振ればいいの?考えただけで疲れてしまいます。