50ユーロか300ユーロか。Ryanairでドイツへ(加筆修正版)

お知らせ:4月27日に公開したものを大幅加筆、写真も増やして再掲載しています。もう読んだ…という人ももう一度読んで楽しんでいただけるものと自負しています。

ちょっと用事があってドイツに行ってきました。

いつもドイツに行く時は努めてルフトハンザで行くようにしてます。理由は簡単で週末にちょっとだけ行くという時に滞在時間を最大にできるのがルフトハンザなわけ。ダブリンを会社が終わった金曜日の午後6時ちょっと前に出ても午後11時にはハノーヴァーに着いてますし(時差があるので実質所要時間は4時間)、帰りも日曜日の夜ハノーヴァーを午後7時に出てもダブリンには午後11時前に着いてますし。そんなわけで、たとえ運賃が300ユーロほどしてもルフトハンザで飛ぶことが多いわけ。

が、しかし、ですね。やっぱりビンボー人に300ユーロはつらいわけよ。そんなわけで、今回試しにブレーメンに飛んでみました。くされRyanairで。さてさて、いったいどーなったのか。それが今日のお題。

行き(金曜日):ダブリン(18:45)→ブレーメン(21:45)
帰り(日曜日):ブレーメン(15:15)→ダブリン(16:10)

ドイツでの日曜日の滞在時間が7時間も短くなるのが痛い(ハノーヴァーからブレーメンまで列車で移動しなければいけないため)。がルフトハンザでの往復300ユーロに対しRyanairでの往復50ユーロはあまりに値段が違いすぎる…。

行きも帰りもくどくど書くとしつこいので行きは1行で片づける。

30分遅れたので乗りたい列車に乗れなくて結局ハノーヴァーに着いたのは1時間遅れでついたのは日付が変わって午前1時前。ルフトハンザに比べ2時間遅れ。

で、帰りのお話(てか、たった今帰ってきたばっかなんだけどさ)。

今回初めて知ったのですが、ハノーヴァーからブレーメンまでは毎時2本の列車が出てます。Regional Express(あえて訳せば「快速」かな)とIntercity Express(新幹線)。REでは所要1時間20分に対し、ICEでは1時間。このわずか20分の違いのために私は特急料金9ユーロを出しました(正確にはBahncardという割引のカードを持っているのだが、そこまで行くと鉄系サイトになるので割愛)。

で、ハノーヴァーの中央駅に着いたはいいが、南からくるICEがなぜか遅れている。私には無関係ながらハンブルグ行きのICEは1時間遅れ。まったく人ごとに思っていいたのだが、そのうちアナウンスが入り、ブレーメン行きも20分遅れると言い出す。ちなみに私は殊勝にも列車が絡む場合は空港に2時間前に着くようにしているので20分くらいの遅れは問題なし。

で、ここからがすごかった。実は私が乗ろうとしているICE、ドイツ南部のミュンヘンあたりからくるらしく、実は次のブレーメンが終着駅。例えて言えば、東京発博多行きの新幹線に、小倉から乗ろうとしている感じ…と言えば、少なくともQ州の人にはわかってもらえると思う。んなわけで、わざわざ倍近い運賃を出して新幹線に乗ろうという人は少なくホームには人影はまばら。で、そこに現れたのはお茶やオレンジジュースの入ったカート。ホームにいる人に

係:「ブレーメン行きの方ですか。列車遅れまして申し訳ありません。お茶でもいかがですか」

と言いながら、お茶またはオレンジジュースを無料で配っている。これにはさすがの私も唖然。だって、国鉄ですよ。鉄道ですよ。日本のJRが列車が遅れたからってジュースを配っているのを私は見たことがないぞ。いやー、何と表現していいのか。素朴に驚いた。ただ、残念なことに、売店でビールを買って飲んでいた私はお茶もオレンジジュースも遠慮した。

それから、20分遅れだったはずのICEはいつの間にか40分遅れに。おいおい、だったら、次のREに乗るのと到着時刻は変わらねえなと思っていると、こんなアナウンス。

「ブレーメン行きのICEは運休となりました。ごみんなさい」…こらっ!お前、飲み物で文字通りお茶を濁したな!こちとら9ユーロも余計に出して特急券を買ったのに勝手に運休にするな!このボケっ!

と、怒り心頭になったのだが、次のREは別のホームからあと数分で発車という状態になっている。慌てて階段を下りて別のホームからREに乗る。そんなわけで、ブレーメン中央駅への到着は1時間遅れ。…しかも、返金とかしないんだよな。こいつら。

幸い、それ以上の遅れは出ずに中央駅から路面電車を使ってブレーメン空港に到着。まだ出発まで1時間あるのでセーフ。

ブレーメン中央駅

こちらブレーメン中央駅。なんか重厚な感じで信頼できそうな気がします。ちなみに、プラットホームは結構ちゃちいです。

で、来た時には真っ暗で、かつ遅れのせいで最終のハノーヴァー行きへの接続ができるかどうかという状態だったので気がつかなかったのだが、このブレーメンの空港、実はとんでもない空港だということに気がついた。

メインターミナルの外観写真
こちらフツーのターミナル

いや、この空港、別にフツーですよ。ルフトハンザ他の使っているターミナルはホントにきれいで洗練された感じがします。

電光掲示板

はい、ターミナルの電光掲示板にはい注目ー。どう見てもくされRyanairの時刻表がどこにも書いてない。フツーの人なら、「あれ?空港間違えた?」と真っ青になりそうなところ。…てか、本数が少ないせいだろうか、同じヒコーキなのに、コードシェアとして水増ししてるのってどうよ。

この空港の地図にはい注目ー(注:空港の地図が.pdfフォーマットで開きます)。

よく見てほしい。そう、なぜかRyanairが専用のターミナルを持っているのよ。それがどうなっているかというと

ターミナルの端っこにある怪しげな通路

メインターミナルの端っこの方になにやら怪しげな通路が出てます。そこを出ると

Ryanairの格納庫ならぬターミナル
別の日に撮影(何回も行ってるんかい)

メインのターミナルとは似ても似つかぬくされRyanair専用ターミナル登場!

…賭けてもいいけど、ここ、もともとヒコーキの格納庫だったろう?

実はRyanairがブレーメンをハブにしたのが1年前。大方こんな会話があったのではないだろうか(あくまで私の脳内での妄想です)。

Michael君(Ryanairの社長ねん):「おい、ブレーメンに進出するぞ」
社員:「え?あそこは空港の使用料が高いです」
Michael君:「なら、格納庫を改造して自前のターミナルを作れ。あ、なんのデコレーションもいらんぞ。最低限の体裁が取れていればいい」
社員:「はーい」

別角度からもう一枚
Ryanairの自前ターミナルの「外患」写真

そして、このほとんど前代未聞と言ってもいいようなとんでもないターミナルができたのじゃないだろうか。実際、格納庫をテキトーに壁で仕切ったとしか思えないひどいつくりです。実際、隣にLufthansaほかが使う極めてまともなターミナルがあるだけに、このくされRyanair専用のターミナルが信じられないほどオンボロに見えるのです。

出国審査と待合室

例によって見づらい写真で恐縮しきりなのですが、シェンゲン条約に批准していないダブリン行きには出国審査があるのですが、そこを出ると、くそ狭い待合室があるだけで、そこにはトイレすらない。椅子も壁際に申し訳程度に置いてある程度。唯一の設備はコーラの自動販売機。ただし、500ml2.9ユーロという前代未聞のぼったくりぶり。結局客は行列を作って搭乗を待つしかないという罠。もう、Ryanairの底力を見たような気がして感心するやらあきれるやら。

Ryanair専用「アナログ」表示

メインのターミナルと違いこっちには電光掲示板なんてシャレたものはありません。この通り、行き先が書かれた板を表示するだけです。無理やりくされRyanairを擁護すれば、電気代もかからないエコロジーなやり方と言えますが。…てかさ、Bratislavaってスロバキアの町だべ。国境を越えてそこがWienだと主張するその根性には恐れ入る限り。たとえば、スロバキアに入国ビザがいる人が、スロバキアだと知らずにビザなしで搭乗しようとした…なんて悲劇は過去に起こっていないのだろうか。

London(Stansted)行き

こちら、LondonはStansted行きのヒコーキなのですが、ちょっと拡大してみると…

Ryanair専用「アナログ」表示その(2)

先ほどのアナログ表示がしっかりとここでも利用されています。てか、やっぱりボーディングブリッジはないのねん。

メインのターミナルを望む

…言うまでもないことですが、まともな航空会社が使っているまともなターミナルはもちろん雨でも雪でも全然オッケー、全天候型ボーディングブリッジ完備です。

で、ダブリンの到着も月ほども遠い新設のターミナルD。ここからターミナルまで徒歩で10-15分は平気でかかります。ルフトハンザの使っているターミナルCなら5分かからないのに。何だか知らないけど、座席の事前指定をはじめとして50ユーロと300ユーロの差はこれでもかというくらいでてきます。

で、帰ってきて気がついたこと。

ドイツで高速列車脱線、23人重軽傷
【フランクフルト=後藤未知夫】ドイツ中部のヘッセン州フルダ付近の鉄道トンネル内で、26日午後9時(日本時間27日午前4時)ごろ、ドイツ鉄道の高速列車「インターシティー・エクスプレス(ICE)」の一部車両が脱線し、乗客23人が重軽傷を負った。独公共ラジオなどによると列車は時速約200キロメートルでトンネルに入った。警察は「トンネルに迷い込んだ羊の群れに、列車が衝突した可能性がある」とみて詳しい原因を調べている。 (00:15)

日経新聞のサイトより転載)

…日本でもニュースになるような大きな事故だったのね。