【2013冬日本帰省】まずはコペンハーゲン(2)

2時間後、定時にエアリンガスのヒコーキはコペンハーゲン空港に到着。ここに来るときは必ずスカンジナビア航空利用だったので、なんだか違和感ありあり。


預けた21キロちょうどのスーツケースはあっという間に出てきた。それを持ってまず向かったは鉄道の乗車券発売所。


デンマークおよび北欧の何がいいって、英語が全く問題なく通じること。しかもさ、いわゆるネイティブスピーカーにありがちなおかしなアクセントとか言い回し(方言)がないから、逆にわかりやすかったりする。


鉄道の乗車券販売所のおばちゃんも、もちろんきれいな英語を話す。


今後の流れのネタバレになってしまうのだが…


私:「すいませーん。私、明日の夕方までコペンハーゲンに滞在するんですが、とりあえず、今日は市内観光で明日はクロンボー城に行こうと思ってるんですよ。どんな券を買ったらいいですかね。」


実は答えはわかって聞いていた。珍しく下調べをしていたのだ。コペンハーゲンの全エリアをカバーする一日券(24時間券)とあとは市内への片道券(60分有効)を買えばいい。でも、もしかよりよい方法があるかなあと。


係:「明日、クロンボー城ですね。今日はたくさん列車に乗られますか?」
私:「いや、とりあえずØsterport駅前のホテルまで行って、あとはてくてく歩こうかと」
係:「でしたら、本日は片道券をお求めになって、明日は24時間有効の一日券で回っていただくのがよろしいかと」


…と、まあ、ここまでは完全に想定内。ところが、次の言葉は私の想像のはるかに上を行っていた。


係:「お城がお好きなんですか?」
私:「ええ、まあ」


…コペンハーゲン市内で時間をつぶす自信がなかったとはさすがに言えなかった。


係:「でしたらね、HillerødにあるFrederiksborg城なんかおすすめですよぉ。ほら、クロンボー城最寄りのHelsingør駅はここで、ここからこの列車に乗ればHillerødに着きますからね。きっと楽しんでいただけますよ」


確認しますが、ここは観光案内所じゃありません。電車の切符の販売所です。なのに、観光案内までしてくれる。しかも、地図にいちいち印をしながら。


係:「Østerport駅まではHelsingør行き、またはNivå行きの列車に乗っていただければ着きます。Østerport駅からクロンボー城のあるHelsingør駅までは直通の列車が出てます。こちらが時刻表で(またペンで印をしながら)この次の列車は42分ですね。


…どこまで親切なの。


運賃は、シャレにならんほど高かった。だけど、ここまで親切にされて文句をいう気にはさらさらならない。


片道券でホテルへ。

(駅を出た瞬間に通りの向う側にあるのがホテル。これ以上の便利な場所はないぞ。)


このホテルを選んだ理由。


安い。
ヨドバシカメラ並に駅に近い。


今ぼそっと書きかけたけど、北欧の物価の高さはもう涙がちょちょ切れるレベル。このあと逐一説明するけどお金が羽をつけて大空の彼方へと飛んでいきます。


このホテル、一泊6000円。私に言わせれば高い。だけど、コペンハーゲン価格としては、ユースホステルなどを除けば格安といっていいレベル。


このホテルの問題点は実に単純明快。


駅に近すぎる。


そう、駅の真ん前の一等地。このホテル、線路に沿ってウナギの寝床のような細長い建物なの。つまり、客室の半分は、線路に直接面しているというわけ。で、中央駅からわずか二駅のここ、電車はそれこそ数分おきにやってくる。だけど、ダブリンのアパートも大幹線に面している私、それくらいではめげませんよ。むしろ、電車が見られて楽しいかも。

(窓の向こうは…線路。一部の鉄道マニアなら泣いて喜ぶ…と言いたいところだが、近郊列車ばっかりなので余り萌えないかも。)


案の定線路側の部屋をあてがわれた。まあ、格安なんだから、文句を言ったらバチが当たる。アメニティと呼べるようなものはなにもついてないし、窓にいたっては、この状態。

(カーテンの向こうに…窓が無いっ)


まあ、寝るだけです。気にせず市内観光行きますぜよ(まだ続く)。