ドイツに不法滞在中です(続き

かくして、思いがけずヒコーキがキャンセルされてしまった。ルフトハンザのホームページを見ると、かなりの数のヒコーキが間引きされてしまった感じ。勝手な想像だが、荒天(雪)のため通常の回数の離発着ができず、ヒコーキの本数が減らされることとなり、Hannover線ほか近場のヒコーキが割りを食ったらしい。ひでかすいわく、除氷の機材が足りなくなったのではないかと…なるほど。


なにせフランクフルトとハノーヴァーの間、たったの350キロ。東京と名古屋くらいしか離れていない。なんでヒコーキを飛ばしているのかわからない距離ですから。


出発の24時間前になってメールが届いた。


フライトがキャンセルになりました。詳細はこちらをクリック。


ほいほい。クリック。


で、画面の指示に従って操作すると、あっという間にメールが届いた。


ドイツ国鉄振替乗車券。


これを使ってフランクフルトまで電車で来いと。


しかも、これ、紙に印刷する必要すらない。スマホの画面に出てきたバーコードを車掌さんに見せて、車掌さんが持っている機械で読み取るだけ。


まあ、褒めるべきなんだろうなあ。今までだったら、キャンセルになったことなどつゆ知らずでバカ面して空港へ行き、結局その日は乗り継げなくてうちに戻る…なんてことになっていたはずなのだが、このネットを駆使したルフトハンザのやり方では、空港に行く必要すらない。もう最寄り駅からHannover空港ではなく、中継地のフランクフルト空港を目指せばいい。


ICE(新幹線)への乗り継ぎの関係でいつもの駅ではなく、別の駅からローカル列車を乗り継いで、混雑が予想されていたためネット上で座席予約をしたICE(新幹線)に乗り、あっさり3時間ほどでフランクフルト空港着。Hannover空港へ行かなくて済んだので、出発時間もいつもと同じ。


いや、あまりに便利すぎて、逆にヒコーキの存在意義に疑問を感じてしまった。所要時間が同じで、ヒコーキがキャンセルされた時にこんなに簡単に鉄道に振替をしちゃうなら、ドイツの国内線のヒコーキの存在意義なんてないじゃんって。でも、まあ、フライトのキャンセルがここまで苦にならないシステムを作ったルフトハンザさん、さすがLCCとは違うなと感じさせられました。実際LCCだったらひどい目に遭っていたんだろうなと思う。


そして、出国審査。入国のハンコがないことを突っ込まれたらどう言い返してやろうと思っていたら、入国審査官氏、私のパスポートをパラパラめくっただけでハンコを押してくれた。…まあ、大方の予想通りの結果でした。