茂吉の父に里親見つかる

ある日、茂吉(うちの息子=ぬいぐるみ)の父がアパートのゴミ箱に捨てられていて大いに心を痛めた私はこっそりとその茂吉父をうちにつれて帰ったというできごとがありました。


で、ごみ箱で見つけられて瀕死の重傷を負った(という設定の)ぬいですから当然手術(クリーニング)が必要です。うちの手術室(洗濯機)には入らず、プロの大型洗濯機に入れようとしたものの、「頭は入ったけど胴が入らない」という理由で、手術拒否。さあどうしようかというのが前回までのお話でした(ってもうご記憶にある方のほうが少ないでしょうけど)。その続きのお話。


誰かに提案されたことは、表面をきれいに拭いてあげるだけでだいぶ違うのではないかという話。まあ、理にかなってる。たとえば病人で風呂に入れないという場合は、身体を拭くもんね。同じことだわ。


そして、だれか里親を探さなければいけない。そう思って改めて茂吉父を見ると…


…なんでしょう。この残念感は。


まっきーが言い得て妙の名づけをした。その名も(長嶋)茂雄。納得。茂雄だ。たぶんだけど、この眉毛すらなければ、この子はゴミ箱にうち捨てられる運命じゃなかった気がする。


まっきーがすごいものを作ってくれた。


里親募集のポスター。


…なんでこんなもんをぽんと描けるんだろう。この人は。


これを会社の掲示板に貼ったのね。そしたら、結構な数の反応が来た。


反応1:「この子どれくらいの大きさなの?」
私:「ええっと、80センチから1メートルくらいあるかしら」
反応1:「ええ?そんなの大きいの?」


反応2:「おとなしい犬?」
私:「すごくおとなしいですよ」


そう。この張り紙を見て、ぬいではなく本物のセントバーナードだと思った人が多数。んなわけねーだろ…と思う反面、ぬいの里親を探すのも確かにいかがなもんかという気はする。


で、ぬいを見せると…やっぱり引かれた。かわいそうな茂雄。


ほかの同僚は、こりゃチャリティショップにでも寄付するんじゃないかと言い出す。仮にそうしたとしても、結局最後はどっかのゴミ箱にうち捨てられるんじゃないかと思う。なんて不遇な子なんだろう。


そんな中で、同僚のおばちゃんがやってきて、茂雄を見せろという。


同僚:「あら、かわいい」


工エエェェ(´д`)ェェエエ工


捨てる神あれば拾う神あり。この茂雄を拾ってくれるという。熨斗つけて差し上げました。