【閑話休題】目指せ、イメルダ夫人

ここ1ヶ月ほどドバイネタに絞って話を進めてきましたが、書いてて疲れてきました。おそらく読んで下さっている方も同じかと。しかも、完全に中だるみ状態だし。ちょっと、今日は閑話休題。今日のお話。


今週末、ほんっとに久しぶりに予定がないんです。信じていただけるかどうか、週末にほぼ2ヶ月ぶりに海外に行かないんです。3月以降、各週末、ドイツだドバイだロンドンだと出かけっぱなし。もう嬉しくてしょうがない。


土曜日の朝、同居人ひでかすが街に散髪に行くというので暇なのでついて行きました。いや、やりたいことはないの。だけど、とりあえず、最近は2ヶ月に1回とかしか街に行かないので、たまには行ってみようかと思った。それだけのこと。


年寄りは(注:ひでかすは…です。私は若年寄…って意味わかんねー)朝が早いので朝の9時過ぎにはもう街へ向かう二人。Jarvis Centreに車を停めて、ひでかすはどっか知らんが床屋に、私は街中のお散歩に出かける。


話は前後するんだけど、ドバイの出張、ちょっと信じられないことがあったの。今週給料日だったんだけど、給料明細を見て目が丸くなった。


話はね、2週間くらい前に遡る。「今日は今月分の残業代や交通費の立て替えの申請の締め日です。今日中に申請しなかった場合は支払われません」って内容の社内メールが来たのです。私は特に残業とかもしてなかったし読み流したんだけど、同僚が私に聞くのだ。


同僚:「お前、ドバイの出張の残業代の申請出した?」


へっ?


同僚は、そんなことも知らんのかと呆れた顔をして


同僚:「お前、ばっかだなあ。移動時間も勤務時間として考慮されるんだぞ」


はぁ?


ごめんなさい。私は日本の常識を知りません。これは日本でも同じなんでしょうか。ほかは知らんが私の務める某社の場合、出張は「家のドアを出た瞬間から、ホテルの部屋のドアを開けるまで(あるいは出張先に到着するまで)」の時間は勤務時間とされるんだそうな。


そんなうまい話があるわけないだろ…というのが私の正直な感想。だってさ、ヒコーキの中で酒飲んで寝こけてたり、乗り換えの空港で馬鹿面して酒飲んで寝こけてた時も給料をもらえるなんてそんなバカな。だって、往復で30時間以上になるよ。ヒコーキに乗ってた時間を含めた移動時間。その給料が貰えたら、労せずして1週間分近い給料が貰える?ありえねーよ。


眉唾で話を聞いていたのだが、他の同僚も同じことを言う。そこで、残業の申請書を書いて上司に提出しようとしたら…上司がいない。そうだ。今日は上司、どっかにお出かけだ。結局その日に決済のサインを貰うことはできなかった。


翌日、そんなことをすっかり忘れていた頃、上司がサインをしてくれた申請書が戻ってきた。ダメ元で提出してみるかと、とりあえず食堂へ行く。なぜ食堂へ行ったかというと


ナッツを購入。


意味がわからんという人、すぐにわかります。


そのナッツを持ってそのまま総務課へ。総務課の給料担当のお姉さんを発見。


私:「おはようございますKさん。今日は一段とお美しいですね」
Kさん:「What do you want?」


…下心丸見えですか。そうですか。(注:「セクハラじゃねえか」とかお考えの方。まあ、そう言えなくもないでしょうが、反応を見ても分かる通り冗談の通じる方ですし、まあ、言い方次第ではネタとして許されると私は思うんですけど)


わざとらしくにっこり笑ってナッツと残業代の申請書を提出。…受け付けて下さいました。こーゆーことがあると、あーやっぱりアイルランドはいいなと思う。このいい加減さはアイルランドだよ。


というのが話の前提で、昨日が給料日だったの。明細を見て目が点になった。


日本往復の航空券が余裕で買えるくらいの残業代が入ってる。なんで?


考えてみると、私がドバイに出張した日はSt. Patricks Dayの振替の祭日。祭日は給料2倍。帰りは土曜日で給料1.5倍。その分律儀に割増された給料が振り込まれていたわけ。まあ、話はそんなに甘くなくて、その半分以上はこの経済立て直し中のアイルランド政府様に税金名目で強制的に寄付を求められた次第なんですけど。それでもちょっとした臨時収入。


これをお祝いするために昨日は何かごちそうを作ろうと決意。「ごちそう」を考えてSuperquinn(スーパー)でステーキを買った私はおそらく全日本安易な考えをする人コンテストとかいうのがあればおそらくいいところまで行く安易な人だろう。


かくして、臨時収入はあったものの別に使う気はなし。意味もなくIlac Centreというぱっとしないショッピングセンターへ。


ここが昔からぱっとしなかったところに不況のお陰でテナントがかなり入れ替わって、わけのわからん安売り店とかが入ってだんだんわけがわからなくなってきた。そこに向かったのは…全品1.5ユーロというダイソー的な店とかがあってなんとなく覗いてみようかと思ったわけ。これが運の尽きだった。


てくてく歩いていると


Eccoの臨時店舗


なんですと?


見ての通り、すかすかの品数ながら、Eccoの直営でセールをしてる。いつもセール期間中もEccoはセールをしないのよね。いや、するよ。だけど割り引いても2割引とかであまりお買い得感がないから、仕方なく毎回Clarksとかでお茶を濁すわけです。


中は…商品は少ない。とっても少ない。だけど、半額かそれ以下になっている。


ちょっと試してみよう。


おお、ぴったし。


すいませーん。これくださーい。


買っちゃったよ。この人は…。


だいたいがさ、先週末ドイツで


別の靴買ったばかりなのよね…。


うちに帰って改めて靴箱を見ると


上の2足とは別に4足も箱に入ったままの新品の靴があるし(注:箱に入っていない新品もほかにあった)。


そろそろ靴買うの自重します。


ちなみにこのあとひでかすにすぐに捕獲されて、1時間も経たないうちに家に帰りましたとさ。


もひとつちなみに、Ilac Centre内のEccoの臨時店舗、「7月くらいまで営業してるんじゃないかな」(店員さん談)とのこと。品数は非常に寂しかったですが、お買い得だったことは間違いないので、興味があればどうぞ(未承諾広告)。


最後に。新品の靴が7-8足あるくらいでイメルダ夫人を名乗るのはおこがましいというか無理があるというか…。そうですね、誇大表示でした。