【日本に帰省】(4)高見盛に菅直人

翌日。アンポンタンでおバカなひでかすは○分に遊びに来たにもかかわらず、○分空港ではなくわざわざ北九州空港から羽田に帰るという。その理由は実に単純で「スターフライヤーに乗ってみたかった」かららしい。私は私で夜に用事があったので途中の中津駅までひでかすを乗せていくことで話がまとまった。


ひでかすが乗る予定の中津駅を出る列車まで時間があったので私はひでかすを豊後高田の昭和の町へお連れ申し上げる。昭和の町というのは昭和30年代にはけっこう栄えていた豊後高田市の商店街が、平成の世になりご多分に漏れずシャッター通りに成り下がってしまい、こりゃいかんと考えた賢い人がいましてこの昭和の趣を残している状況を逆に利用して町おこしをしてしまったというわけ。夢大吊橋といい世の中にはけっこう頭がいい人がいるなあと思う。


が、ひでかすにはこの昭和の町があまりお気に召さなかったらしく時間をつぶすことに失敗する。時間が余ってしまった私はやむなく北九州空港までひでかすをお連れ申し上げる。ああ、またこうして北九州空港に来てしまった。おそらくここに来るのは5回目とか。なのに、未だにここからヒコーキに乗ったことがない。評判のスターフライヤーに乗ってみたい(ぐすん)。


ちなみに。ただいまルフトハンザのヒコーキの中でこの莫迦話を書いているんですが、ヒコーキ、けっこうシャレにならん位の勢いで揺れてます。日本なら間違いなくベルト着用のサインが点灯してスッチーさんが「揺れましても安全には影響はございませんのでご安心ください」なんて言っているはず。なのに、このルフトハンザのスッチーさんは顔色一つ変えずに飲み物をサーブしている。


私の願いはただひとつ。私の順番が来るまでベルト着用のサインが点灯しませんように。…やったー順番が来たー。ビールちょうだーい(はあと)。ちなみに乗り継ぎ地フランクフルトは雪の影響でダイヤがかなり乱れているらしい。


フランクフルトに到着。



1時間前に飛び立ったはずの全日空機がなぜか除氷作業を受けている。結局私のヒコーキも1時間遅れましたとさ。


話を2週間前のQ州に戻す。翌日はもう○分を離れまして博多に移動。翌日福岡空港から沖縄に移動するのでちょっと早く移動してみねまいと会おうという魂胆。


(おまけ、ソニックにちりんの車内の様子。)


博多滞在の模様はみねまいのブログに詳しい(←出たっSnigelお得意の丸投げ)。でね、とあるホテルのロビーでみねまいが有名人を目ざとく発見(…ってか、みねまいそのものが博多の有名人なのだが)。私は腰にぶら下げているカメラをさっと取り出してみねまいのコドモとその有名人とのツーショット写真撮影に成功。


で、これ、誰?


聞けば高見盛というけっこう個性的なキャラクターの関取さんらしい。ごめんなさい。浦島太郎なので誰だかぜんぜん知りませんでした。


ちなみに翌日には沖縄でこんな別の有名人に会う。


菅直人(民主党のなんだか知らんが役職のある人)。写真だけさっと撮って演説は聞いてません。


そう、話が前後してしまった。翌日はいよいよ沖縄へ。弟の結婚式が沖縄で行われるのだ。それを知ってりゃ去年沖縄に行ったりしなかったのに…と文句を言ってもしょうがない。うちの両親とは別のフライトになったので私は4時間ほど自由時間がある。ふむ。去年行けなかった国際通り周辺でもぶらついてみますか。


と、那覇空港に降り立ったはいいが


あづい。


それもそのはず。11月だというのにこの日の気温は30度。厳寒(…はちょっと大げさか)のアイルランドから到着来た私には30度という想定外の気温に合う服の持ち合わせがない。そんな中、ゆいレール(沖縄唯一の鉄道のモノレール)の一日乗車券を購入した私が車窓から発見したのはジャスコ。このジャスコの前で演説をしていたのが菅直人。さすが民主党、演説はジャスコの前で…ってのはあまりにうがった見方すぎますか。そうですか。


ジャスコを発見した私、即座に途中下車してTシャツを手に入れることに。さしもの沖縄でも11月ではTシャツは処分特価になっており、ジャスコ内のコムサでTシャツを2枚購入。コムサの店員のお姉さんに更衣室で着替えていいかと聞くと快諾(読んじゃいないだろうけど、コムサの親切で優しかった店員のお姉さん、あなたのおかげで私はさらにコムサのファンになりましたよー。どうもありがとう)。かくして、沖縄らしい格好(当社比)になってふたたびゆいレールに乗車。国際通りへ。


国際通り。通行人がみな半そでを着ていることに注目。


ええと、国際通り。私の感想をありていに言ってしまえばお土産屋ばかりが並ぶ行く価値のない通り。いや、マヌケな私は何かを見落としているのかもしれない。だけどさ、アイルランドに10年近く住んで暑さに対する耐性が完全になくなった私には、もう30度という気温は許容範囲外。そんな私が国際通りで唯一興味を持ったのが…


ビールお持ち帰り。


いい、それはいい考えだ!


と、お持ち帰りのビールを買うつもりが


…座っちゃってるし。


と充電のあとに向かったのは焼き物の町壷屋町。ここのレポートは前回の沖縄旅行記で既出。ここでじじばばにお土産を買う。


そしておとんとおかんに合流するために空港に戻る。あ、まだ時間があるなあ。


…また飲むんかい。


ええい、空港にキリンのビアホールがあるのが悪いんだい…と全然責任転嫁になってない転嫁をしつつおとんとおかんの到着を待つ。


で、おとんとおかん到着後にレンタカーを借りてホテルへ。今回のは自前でヒコーキを用意した私以外は全部パッケージツアー。どうも見た感じ、沖縄を訪れる観光客のその多くはパッケージツアーで訪れるような印象を受けた。そりゃそうだ。ヒコーキにホテルにレンタカーにすべてがついてそれらを別々に予約するより安くつくならそのほうがいいに決まっている。


かくして、着いたホテルは、なんと車寄せに人が立っていてその人がドアーを開けてくれて、車を預かってくれるようなホテルだった。フツーに泊まったら一泊数万円はかかりそうな気配。おそらく、シーズンオフだからかなりの割引があったんだろうなと邪推。何せ、弟が全部やってくれたので私は自分のヒコーキの手配をしただけなのだ。


おそらく書いてる人間がめんどくさくなったんだろうな…とお気づきかもしれませんがだんだん話の展開が早くなってきました。翌日の結婚式に続く。