バスルームのリフォームをやってみる(4=完)


続きのお話です。まだのお方は先に読んできてくださると嬉しいです。

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かくして1週間ぶりに家に戻ってくると

ライトが光り輝いてますが写真に加工はしてませんっ。

おおっ。壁塗りと天井が完成している。左官屋さんと電気工事の業者さんが来てくれたらしい。しかも今週の水曜日に今度はバスルームの業者さんが来てくれるらしい。完成が見えてきた気がする。

そして月曜日(12/5)。

雪。寒い。

そんな中、バンがうちの前に止まった。うちのドアベルが鳴らされた。バスルームの業者さんだ。

「あれ?作業は水曜日じゃなかったんですか」

「てへっ。雪ですので」

なんでも本日の本来の予定はどこぞの屋根でソーラーパネルを取り付ける作業をするはずだったらしいのだがこの天気のため延期に。なので屋内で作業のできるうちに事前連絡無しでやってきたと。大歓迎ですよー。考えてみたら私がいつも家にいるからできることですけどね。

こうして月曜日に二人の方が作業をしてくださり、トイレとシャワーブースの設置完了。

翌日。この日は天気が悪くなかったので誰も来ず。ちっ。…と荒天を願っていた私がいた。ところが午後遅くになりまたうちの前にバンが止まる。なんでも資材の搬入だけしたいんだと。

水曜日。何も起こらず。いや、木曜日にやってくるという電話はあった。そして、木曜日に完成するとな。まじか。期待するぞ。

そして木曜日、昼頃から業者さんがやってきて、タオル掛けを兼ねたヒーターとシンク、そしてシンク棚の設置完了。かくして

工事完了

Before
After

長かった。業者さんのドアを叩いたのが確か5月とかで8月から工事が始まり10月11月はトイレがない(階下まで行かねばならない)という文字通りの不便を乗り越え完成。

とりあえず、これ見てこれ。

なんということでしょう~(←この一文を書きたいがためだけに今日の更新をしている)

諸事情によりリモコンを未だ壁に固定できていません。

ついにおらが村(すくなくとも我が家)は石器時代から文明開化、一気に21世紀に追いついたー。

今回のリフォームでは基本的に私はあまり強い主張はしなかった。タイルの色もシンクの形も水道のタップも全部嫁の判断に任せた。私が主張したのは

ウォシュレットと

タオル掛けを兼ねたヒーター。乾いていないタオル大嫌い。

正直何の変哲もないですが、こだわりもなかったので安価なのにしときました。

あとは強いて言えばレインシャワー。正直レインシャワーはこのガス代高騰の折使うことはしばらくなさそうよね。さらに言えば「湯に浸かる」などという贅沢行為は最初から考慮外なのでバスタブは選択肢に残らなかった。

ああ、あとシャワーブースのガラスの一面をくもりガラスにするのも私の主張。…と並べてみると自分が思っていた以上に自己主張してるかも。

そもそも理想のバスルームってバスとトイレが別。日本人的な感覚なら同意してくださるかと。なんだけど、物理的にそれは無理。

ここで問題になるのはうちのお嫁さま。まれによんどころない事情のある場合、私がシャワー浴びててもトイレにやってくるのよ。ちなみに私は絶対しないし正直やめてほしい。この辺も文化の違いよね。で、ここがくもりガラスじゃないと…まあ、みなまで言わせるな。そういうことだ。

話をウォシュレットに戻す。未だにこちらでウォシュレットにお目にかかったことがない。たった1か所の例外を除いて。その例外はフランクフルトの東横イン(過去記事へのリンクよっ)。まあ、私の知る限りではそれくらいの普及率なのね(異論反論歓迎)。でもね、例のリフォーム業者さんのショールームにはなにげに他メーカー(デュラビット)の類似品を展示していた。つまり、需要はあるのか目下売出中なのかだと思う。

このデュラビットの類似品が大問題だった。施工業者さんに相談に行ったとき、業者さんはTOTOとかいう馴染みのないメーカーの商品を扱いたくないし(どうしてもやれって言うならやりますけどね…という態度)、一緒についてきていた嫁父(義父)が「ドイツ製品こそ正義」という方でして(それを日本に置き換えて私も同じ主張をしているんだから非難はできない)。両側からステレオでデュラビットを推してきたのだ。その日は「両方の見積もりを出せ。それで判断する」と返すのが精一杯。

こちらはうちの近所の水道業者さんのショールームにあったウォシュレットのようなトイレ。

後日見積もりが出て値段がさほど変わらないことが判明したのでTOTOで押し切ろうとしたが、やれ納期が読めない(今にして思えば工事まで何ヶ月も待たせておいて何をか言わんや)だのなんでドイツ製品があるのにわざわざ日本のにするのだと非難轟々。最終的に「金を出すのは俺様だぁ」と半ばキレて押し切る。とにかく、そんな苦労があったのね。

で、このウォシュレット、見ての通り人が近づくと蓋が自動で開く。これが早速問題になった。というのも、この狭いバスルーム、洗面台の前に立つということはトイレの前に(背中を向けて)立つと同義なのだ。なので、洗面台に用事があるときもトイレの蓋が開く。嫁はこれを見てウォシュレットにオスカーという名前をつけた(意味がわからんという人はオスカーがゴミ箱から蓋を開けて出てくるこの動画見てきてね)。確かにこれは問題だと自動で蓋を開く機能はオフにした。

このときに気がついた。あれ、自動洗浄機能はよ?使い終わったら水が勝手に流れるあれね。ここで気がついた。タンクとオスカー(ウォシュレット)が連動していないから自動洗浄機能は作動しない。これは推測でしかないんだけど石器時代の業者さん、この自動洗浄機能そのものを知らなかったのではないかと邪推。知っていればTOTOのタンクをつけたのではないかと。

こちらはハノーファー近郊のショールームで見た純正のウォシュレット

それで芋づる式に気がついた。このトイレかなりの節水機能があるはずなのだがタンクは他メーカーの通常のがついている。つまり必要以上の水が流れている。試しに小用の水を流してみても見事にきれいに流れた。…とどのつまりタンクがオスカーに合ってないやつをつけられたわけ。これは完全に失敗。ちなみにタンクレスは停電が怖いのでやめた。そもそもこっちでタンクレスのトイレを売っているのかも定かではない。

こちら、タイルの向こうに埋められたタンクの写真。改めて見てみると無駄にでかい通常のタンクがついている気がする。

とりあえず便座ヒーターの温度を低くしたり、一日9時間ほどは電源を切るようにするなどいろんな設定をして使い始める。気がついたことはけっこううるさいのね。ノズルの自動洗浄とかなんとかで夜中とかに音が響いてくるのよね。

嫁様に聞いてみた。「オスカー使ってみましたか」と。答えは

「使ってないわよ。いらない」

だそうです。石器時代からの進化を拒否されました。まあ、そらまめ号(うちの車。日産ノート)のバックモニターも最初は使用拒否されたのに今じゃ便利に使ってたりするので様子を見ることにしましょう。