バスルームのリフォームをやってみる(1)


まずはこちらをご覧ください。こちら、うちのバスルームです。

マットが汚いのは突っ込んだらダメ。

まあ、見ての通り、いかにもな70年代のタイルをまとった古いやつでして、どう見てもリフォーム対象です。ですが、当の私は言を左右にしてリフォームの圧力から逃げ回っていたのです。理由は簡単、リフォームするとなると、一体その間トイレやシャワーはどーすんのよ…という面倒くささ。階下に借りに行くのが限りなくめどい。文字通り「不便」です。

折も折、コロナの「おかげ」でさらに逃げ回る口実ができて数年にわたり放置を決め込んでいました。…が、ついに主に嫁父(正しい日本語では「義父」)からの外圧に負けました。わかりました。やります。やればいいんでしょ。

といっても私が日曜大工でできるわけはないですからプロに任せることになります。ここですでに問題発生。何度でも書きますが、私の住んでいるのはドイツ中北部のど田舎村。当然水道工事屋さんの数も限られてます。というか、近所の評判で「腕が立つ」とされる業者はたった1つ。

嫁父:「それじゃ、ここに相談に行こうか」

と勝手にアポを取ってくれ、出かけました。家主たる嫁父としてはさっさとリフォームしたいらしい。

イナカ基準では近所になる近隣のちょっと大きめの村にある業者さんを訪問したのが5月上旬のこと。いちおうちょっとしらショールームもあったりして。ここであーでもないこーでもないと数時間。たった2行にまとめたけど、この「あーでもないこーでもない」が長かった…。

店主:「わかりました。ご希望をもとに見積もりをお出しします」

1ヶ月経過。何も起こらないので嫁父がしびれを切らして催促。

ようやく見積もりが届いたのは6月も終わろうという頃。つまり見積もりを出すだけでほぼ2ヶ月かかったと。理由は簡単。こういう手に職のある人は引手あまたで、職人さんが仕事を選ぶ権利があり、こちらは腰を低くしてお願いする立場。嫁父に聞いてみた。

私:「相見積もりとかは?」

嫁父:「この人以外に腕のたつ職人はこの界隈にはいない。この人に頼むっ」

聞いた私がおバカさんでした。こうしてあっさりと業者さんの言い値を払うバスルームのリフォームが決行されることになったのでした。床から天井まですべてを作り変える完全リフォーム、見積もりにあった言い値のお値段は…7年前に新車で買った私のそらまめ号(日産ノート)のお値段を超えるものでした。誰が金を出すの?俺?ですよねー?まことにありがとうございました。ってかさー、なんでこの棚こんな値段なの?蛇口だってこの値段はないでしょ…あ、嫁父も嫁も誰も私の話を聞いてませんね。

しかも。この見積もりにはタイルは含まれていない。タイルは別に店に行き見繕い、かつ、タイル職人を見つけてこなくてはいけない。

嫁父に言われて気がついたが、全くその前を何度も通過しつつ気にもとめたことがなかったが、家からそう遠くない村にタイルの店があるという。ATMの私はそこに連行される。

確かにやってんだかやってないんだかわからん店がある。そして、こんな感じでタイルの展示は確かにある。

私:「で、これ、おいくらなんですか?」

店主:「かようなご時世ですので、その日によって値段が違うんですよ。購入されるなら確認します」

…かようなご時世って、確かにものすごいインフレが進んでいるのは認めるけど戦後すぐにパンの値段がチョークで書き換えられていたとかいう時代じゃないんだから。

ここで登場するのが嫁の友人のタイル職人。なぜか友人に一人いるのだ。タイル職人さんが。で、すべて近所のお話、このお店とタイル職人さんもツーカーの仲。どのタイルがいいかを選べば必要な量を直接お店に伝えてくれるという。じゃそれで。

で、今書いてて気がついたよ。

見積もりすらもらってない。

もういいです。言い値を言われたとおりに払うのが正しいATM。払います。

こうしてバスルームのリフォームが開始されたのでした。以下、短期決戦でこの話続く。