ヴェルティンゲローデのクリスマスマーケット


バスルームの改装の話も中途半端、3年ぶりの日本帰省の話も書いてない(Twitterでほぼ書いているけど)。その辺もなんとかします。今日はクリスマスマーケットの話。

今週末は「降臨の最初の日曜日」と日本語で言うらしく、英語ではAdvent Sundayと言います。たぶんクリスマスの始まりの週末という理解でいいです(4回目の日曜日のあとクリスマスが来る)。というわけでクリスマスマーケットが今週末辺りからあちこちで始まるわけ(気の早いところはすでに始まってたりするけど細かいことは気にすんな)。というわけで行ってきました。

どこへ?というのは良い質問で、うちの近所(イナカですので半径50キロ圏は「近所」です)では世界遺産都市ゴスラーのクリスマスマーケットが有名で、それ以外にも(これはさすがに50キロ圏外ながら)こちらも世界遺産クヴェトリンブルクなどいろいろあるわけです。まあ、そんな有名どころは他のまともなサイトに任せて私は我が道を行きます。行ったのは

ヴェルティンゲローデの修道院

ドイツにお詳しい方でもたぶんなんじゃそりゃ?ですよね。なんならGoogleで調べてきてください。ほとんど日本語での情報は出てきません。

ここね、昔は修道院だったらしく、修道院あるあるのお話なんだけど、当時からお酒の蒸留をしていたらしい。現在は修道院ではなくなったものの、ホテルとして、そしてお酒の蒸留所として現在も使われています。

イベントスペースとしても使われていて、中世祭りだのディナーショーだのいろんな企画を立ててやっている模様。その流れで期間限定のクリスマスマーケットもやっているらしい。というわけで、普通の人は大きな街の中心の広場にあるクリスマスマーケットに行くのですが、私と嫁はこちらに向かったと。

入場料無料と聞いていたものの入り口で€5/人を徴収される。前の人が「サイトに入場料無料と書いてあった」とごねており時間がかかる。たしかに書いてあったけど公式サイトじゃなかったもんなぁ。

このサイトに私も騙された。

中はと言うと

ゆ…ゆるい。

ただね、正直言ってこのゆるさが私達にはちょうどよい。ゴスラーのクリスマスマーケットなどピーク時にはそれこそまっすぐ歩けなくなるほど人が多い(←サイト内別記事へ誘導よっ)。こちらはといえば、見事なほど空いている。

入った瞬間に目に入ったもの。

手回しオルガン

ゆ…ゆるい。

これね、試したことはないけど多分私でも演奏できる数少ない楽器の一つ。なぜなら、これ、言ってみれば巨大なオルゴールで手で回せば半自動で演奏できちゃうのだ。いいよ、このゆるさ、好きよ。

クリスマスマーケットといえば、たいがいのお店は木組みなんだけど、こちらはテント。普通のクリスマスマーケットは食べ物6,クラフト系のお店4くらいの比率なんだけど(個人の感想です)、こちらは食べ物2,クラフト8くらいでクラフトに振っている印象を受けた。

なのに嫁は

ポッフェルチェを買ってるし。オランダ名物らしいのだが、なぜかドイツのクリスマスマーケットでも必ずと言っていい勢いで見かける。たこ焼き製造機みたいなやつでパンケーキを焼いているという表現で大きく間違ってはいないと思う。

こちら(ひとくちサイズのパンケーキ10個にバターと砂糖をかけたもの)で€3。最近やたら値上がりしたらしいタコが入っているわけでなし、原価を考えたら笑いが止まらない商売よね。たぶん。

ふと横を見ると

滑り台(タイヤみたいなゴムに乗るやつ)。

ゆ…ゆるい。

そのお隣ではこの修道院で作った蒸留酒を試飲できます。ただしひとくちサイズが€1…有料。…ええ、なんでも無料だと思ってはいけませぬ。

更にお隣はチーズの販売。まあ、ぶっちゃけ週に一度でやってるマーケット(マルシェ)でよく見るやつよね。

バザールでござーるみたいなテントがあるので入ってみると

たしかにバザールでござった。ね、人が少なくていいでしょ。

まあせっかくなので、お店を回ってみましょう。

個人的にツボったのはこれ。このあたり、ハーツ山の近所で有名なのは魔女。

そういえばこんな本が日本で上梓されたらしいです。ブロッケンの森のちっちゃな魔女。ブロッケンはハーツのお山の最高峰ブロッケン現象のあれよ。ちなみにこの本は日本帰省時に買って別送したんだけどまだ着かない。まあ、とにかく日本でも絵本になるくらい魔女が有名なんだ。うん。フェルトで作った魔女って斬新で思わず買ってしまう。

修道院の建物の中でもいろいろやってました。こちらも覗いてみますか。

小腹が減ったのでソーセージを買い食いしたりしつつ、2時間以上楽しみました。ゆるさが私の好みにぴったりはまったB級のクリスマスマーケットでした。以上です編集長。

おまけ:今日からうちに棲むことになった魔女様。