ケーニヒス湖(Königssee)と尾瀬沼の類似性について


ええっと、いきなり意味不明な表題ですが、まあ読んでくださればご賛同いただけるかは定かじゃないですが言いたいことはご理解いただけるかと。

本日よりルーポルディング(Ruhpolding)に1週間ほど滞在して周辺の観光を楽しむことに。

今回旅行の旅程を色々計画したのですが、この1週間は某月曜日に夜ふかしをする番組のように10枚ほどの何をするかを提案したカードを作ってその中から嫁が好きなものを選ぶ方法を採用。初日。一枚目に選んだカードは

ケーニヒス湖(Königssee)と魔法森林(Zauberwald)

そう来ましたか。

ここを私が選択肢の一つにしたのはこの写真。話の展開上とっても重要なのでお手数ですが見てきてあげてください。

実はこの写真そのものじゃなかったんだけど、似たような構図で桟橋状のところで世にも美しいモデルさんがポーズ決めて立たれてましてね、これがもうこの世のものとは思えないほど美しかったのよ。

そして、ここだけではたぶん半日しか使わないだろうから魔法森林(Zauberwald)も抱き合わせ販売にしたという次第。

一部サイトの情報では週末は混み合うらしい。まあ、コロナの影響で混雑はいくらか緩和されているだろうけど平日に行くという考えは大いに賛成。ほな出発進行ー。

車で1時間ほどかけて、ケーニヒス湖(Königssee)の駐車場に到着。

この時点で「これあかんやつや」という決断を下しておくこともできた。ど平日、しかもコロナの影響も残る中でなんでこんなに混んでるんですかっ。しかも駐車料金は1日€8。これだけ払ったらもう引き返すという選択肢は消えた。ちなみにこの駐車場に到着する道までもすでに混雑していて、Google大先生提案の渋滞抜け道の極狭ルートを通ってきたのも事実。

待ち時間30分。

浦安のネズミ園じゃあるまいし、なんだよそれ。

駐車場から湖までの500メートル(注:駐車場所によっては距離はだいぶ伸びる)ほどの道は完全にお土産屋さん通り。人並みは途切れることなく湖へ一直線。この道の先に善光寺があっても驚かないな。これ。

それだけの人が車を停め、参道…じゃなかった湖までの道を歩いているわけだから当然の帰結としまして

このように遊覧船の乗船券を買う人で大行列。

出典:https://www.seenschifffahrt.de/de/koenigssee/ また南が上の罠があるのだけど、船の出発地が北(下)で南(上)まで所要1時間。

驚いたことにこれらを徒歩で訪問するという選択肢はない。少なくとも現在地、湖畔の村ケーニヒショッセ(Königssee)よりの湖畔の道は存在しない。なので、移動手段はこの遊覧船一択ということになる。なので、ここに並ぶ以外の選択肢はない。ちなみにオンライン予約という選択肢もなかった。

並ぶこと30分。ようやく手に入れた乗船券は午前11時45分発のもの。45分後。車を停めてからで考えると90分後。あの「待ち時間30分」って何を指してたんだ?

45分の待ち時間、カフェに入るのもアホらしいし、特にやることもなく例の参道を無意味に往復したり、湖畔の歩ける範囲を歩いたりして無為に過ごす。そして乗船。

当然混んでます。ソーシャルディスタンスって一体どこの国の言葉でしょう。

ちなみにこの船の定員は100人程度。重要なことは「電動船」だということ。環境対策で電気が動力だとか。確かに驚くほど静か。一晩充電すれば翌日1日運航できるとのこと。これ、地味にすごくね?

出港後ガイドさんがついていろいろ説明してくれたのだが、上の素朴な疑問への回答は

「この船は公共交通の扱いになっております。なので、コロナ関係の制約は受けません」

この船は地下鉄やバスと同じ扱いだからソーシャルディスタンスなどの制約は受けないと言いたいらしい。なんかもやもやするのよね。だってこれ、観光船でしょ。渡し船じゃないでしょ。うーむ。

そして、そのもやもやは出港後しばらくしてさらに増大する。

ガイドさん:「ここで船を一旦止めまして、皆様にやまびこを堪能していただきます。なお、演奏終了後には皆様の席を訪問しますので、よろしければ寸志を賜りたく…」

(上をクリックすると音が出ます。音量にお気をつけをば。)

と1分ほど何やら演奏してくれる。まあ、客観的に言ってすごく上手…って感じじゃないよね。それでも堂々と小銭を集めに回るガイドさん。いやいやいやいや、公共交通ならこんなことしちゃまずいんじゃないの?そもそも船を止めてこんなことをしてる暇があるなら1分でも早く船を往復させて待っているお客さんを運ぶべきじゃないの?やまびこなんて「やっほー」って叫べば済む話じゃん。もやもやもやもや。

行きの船は左舷に乗ったのでうまく撮影できず。なので帰りの船で撮影した写真どす。

船は40分ほどで聖バルトロメオ教会(Kirche St. Bartholomä)のあるKesselに到着。ここを最初に見学するか、オーバー湖(Obersee)のあるSaletまで行くかは個人の自由。私はここで降りることを主張したのだが、嫁が「最初にSaletまで行くことを勧められた」というので途中下船は見送る。あとで分かるが大失敗の選択だった。

こうして1時間ほどかけてSaletに到着。ここからオーバー湖(Obersee)までは徒歩。上の写真は船着き場を振り返って撮影。客観的に見てきれいよね。ここ。

Saletに着いたのは午後1時ごろ。南側に聳える山のせいでこの先はすでに日陰に入っている。実はこれ切実な問題で、冬場はこのあたりは全く日が差さないらしい。そのため、ここにやってこられるのは夏場だけ。遊覧船が冬ダイヤでの運行中(2021年の場合10月18日から)はすべて聖バルトロメオ教会(Kirche St. Bartholomä)のあるKessel止まりでここSaletまでやってくることはできない。

午後1時過ぎにして太陽は山の稜線の向こうに消えようとしている。

ここから歩くこと30分ほど、オーバー湖(Obersee)に着いたぜよ。

…美しい。たしかに美しいぜよ。だけど、人多すぎっ。これでも少ない時を見計らったんだから。ちなみにこの小屋こそが冒頭のリンク先の幻想的な写真の小屋。撮る人のセンスも確かにそうだけど、それ以上にこの人の数が問題。

ここまで来たんだから、対岸の小屋まで行こうと決定。

途中で湖畔に降りられるところがあったのでそこから撮影。きれいよね。

帰りに振り返って撮影した同じ場所。ここですれ違うのは確かに嫌よね。

対岸の小屋までは湖沿いの平坦な道かと思いきやさにあらず。途中から崖を登ることに。ここがまた狭くて、歩行者なのに自主的に片側交互通行を実施。数分待った挙げ句に歩き始めた様子がこれ。

この時点でようやく気がついた。ここ、ドイツの尾瀬沼だわ。自然の美しさに憧れて大挙して押しかけて人の多さに疲れ果てるという意味ではまさに尾瀬沼。なお、尾瀬沼に行ったことはないけどね。

小屋の向こうに滝がすでに見えているような気もしますが…。

1時間ほどかけて対岸の小屋に到着。現在時刻は午後2時。こちらの名物は

バターミルク

小腹が減ったという嫁はクリームチーズが塗られたパンを注文してたけど、どちらもとっても美味しかった。

この小屋からの風景。正直やって来てよかったケーニヒス湖(Königssee)と思える風景。ここまで来る酔狂さんはだいぶ絞られるらしく人の数もさほどでもないしね。あ、ただしトイレには行列できてたわ。

ちなみにこの小屋からさらに登ると滝があるそうな。そこまで行きたかったのだけれど嫁が拒否権発動。もっと言えば、最終の船の出港時刻が17:40と結構早く、ここから船着き場まで徒歩で1時間近くかかること、滝までの往復に1時間半…と逆算していくと、万が一何らかのトラブルが起きたら船に間に合わない恐れもある…とういうのもあった。何が言いたいかって、のんびり滝まで行きたい人は朝イチの船に乗るつもりじゃないとダメだぞということ。

それからのんびりと歩いてSaletの船着き場に戻る。帰りの船に乗るのに行列ができているのかと思いきや、ちょうど船が着いたところなのか確かに桟橋に人はたくさんいるが列は動いている。そのまま船に乗れてしまった。これはラッキー。

このラッキーが判断を誤らせた…というのは否定できないが、このまま宿題として残っていた聖バルトロメオ教会(Kirche St. Bartholomä)のあるKesselで途中下船。

実はですね、ここの見どころ聖バルトロメオ教会(Kirche St. Bartholomä)は現在コロナのため中に入ることはできない。つまり見どころは見学できないというすごいオチ。実は知ってた。だけどここで降りないというのも遺恨になるなと思ったわけよ。まあ、莫迦な判断でした。なぜならば

この行列(意図的に全体にぼかし入れてます)。

ここにあるカフェと言うかレストランと言うかでちょっと時間を潰せば列は短くなるかと思いきやおよそその逆。列は長くなるばかり。やっぱりここはケーニヒス湖(Königssee)は尾瀬沼説を勝手に主張したい。結局30分以上並んで駐車場へ戻る遊覧船に乗れた。きっぱり無駄なことしたわ。

こうして駐車場へ戻ってこられたのは午後6時前。誰だ。ケーニヒス湖(Königssee)の観光は半日で行けるかもとか思ったアホは(俺だ)。丸一日かかってんじゃねえかよ。少なくともそのうちの2時間は無為に並んでいたか順番を待っていただけな気がするな。午後は魔法森林(Zauberwald)?なんのことですかね。

また1時間ほどかけて車でルーポルディング(Ruhpolding)の宿に戻る。午後7時を優に回っておりもう薄暗い。夕飯は街の中のイタリアンレストランにしたのだが…目的の場所がなかなか見つからない。

この入口はなかなか見つからんて。なるほど2階にあったのね。

中は広くさほど混んでいない。なのに、嫁は例のコロナ対策ルールを発動。

「外で食べます」

うん。テラスはある。でもレストラン側はこのすでに肌寒い、さらには暗い中で外で食べたがる人はいるわけがないと当然思っていたようで

「ええ…ご希望なら…テラスに…ご案内…しま…す…けど(…正気なの?)」

と完全に頭のおかしい人を見る目になっている。

照明をつけてくれたのでいささかマシにはなった。

わかる。わかるよ。ここで御飯食べる人がいるわけないよね。ええ、あなたが正しい、私たちの頭がおかしいだけです。

カレーソースという一風変わったヌードルをいただく。まあまあ美味しかったけどずば抜けてどうこうという品ではなかった。もっとも日本のファミレス価格だった(2人で飲み物まで入れて€30とかだった)ので文句をいう方がおかしい。

ちなみにご飯を食べ終わっても待てど暮らせど店員さんはやって来ず。忘れた頃に

「すいません。(あなた方の存在を)忘れてました」

あなたは悪くない。こんな状況で外で食べるほうが悪い。