【速報4】ついにドイツの片田舎にもコロナの影が…


土曜日(3月28日)に必要にかられて近所のスーパーへ買い物へ行きました。後述しますがどうも事態は新たな段階に入ったようなので私もできる限り家にいるようにしています。なので、スーパーに出かけたのも1週間ぶりです。

ドイツでは幸いロックダウン(外出禁止)にまでは至ってないのですが、3人以上の集会は禁止とか、必要最小限以外の店舗は閉鎖とか実質的には外出禁止みたいなもんです。

私が知っているのはネット上での記事やテレビなどを除けば半径数キロ内のみでの小さな小さな世界のみです。なので、同じドイツでもこと都市部などとはおそらく状況は大きく異なる可能性があるということをとりあえず強調しておきます。

以下、読み方によっては「なーんだ、パンデミック真っ只中のヨーロッパも大したことないじゃん」などと読めるかもしれませんが、話はそんなに容易じゃないことは他のまともなサイトなりニュースなりを読んでご確認ください。たぶんドイツのイナカに住む私の話は参考にはなりません。

連日の報道で、こと年配の方や基礎疾患のある方などは当然かなりコロナを警戒されてます。嫁の縁者が近所に住んでいるのですが、この老夫婦は完全に「巣ごもり」に入ってます。嫁などが買い物へ行き、その買い物は家の中の指定場所(まあ勝手口みたいなところと思ってください)に顔も合わせずに置いていくという徹底ぶり。

こんな言い方は良くないのはわかりますが、旦那さんの方は最近持病の手術を受けてそれからいまいち元気がありません。万一にもコロナにかかったらよろしくないことになるということは私にすら容易に想像がつきます。なので心情は理解できますし、協力できることはしたいです。

そんなイナカのスーパーにも影響は出ています。まず入口のもっとも目につくところに

カート利用でのみ入店可能

と書いてある。しかも何か所もしつこく。

どういうことかというと、推察ですが、まず、このカートを使うことで人と人の距離を2メートル空けることができる。そして、基本的にはカートの数=入店者数になるから店内の入店者数も管理できるという実に一石二鳥な賢い考え。

それにしてもこの入り口にある注意書きの数は異常です。なんか危険地帯にでも入るような感じです。嫁も「なんか買い物が楽しくなくなった」とか言ってますがなんとなくわかります。お買い物というより物資補給というほうがしっくり来る感じです。

そういえば、店内放送でも「(他の人と)2メートルの距離を空けましょう」とか自動で放送してたな。そこはかとなく普通じゃない。

このスーパーにはカート置き場が2か所あり、もう1か所は閉鎖。つまり、今見えているカート数+店内にあるカート数=店内に入れる客の数となるわけ。

ただ、このでかいカート、邪魔なのよね。使わなくて済むのなら使いたくないのですが、まあ規則というなら仕方ありません。使いましょう。

入店後の率直な印象

お客さんが少ない

商品が大体揃ってる。

お客さんの数より品出しをしている店員さんのほうが多いんじゃないか…という印象。もともと都市部でパニック買いのようなことが起こっていたらしい頃でもこのイナカのスーパーは大して混んでいなかったのでさらに閑散とした印象。まあ、混んでて他の人の咳きが飛んでくるよりなんぼかマシかというお話ですが。

このように、数週間前に一瞬棚から姿を消していたパンも戻ってきてます。

パスタもこのとおり。数量制限や品薄を詫びた紙が貼ってなければ通常通りとすら言えそうです。

数量制限が奏功してか、ロングライフ牛乳も少ないながらも在庫あります。

ところが、あれだけはないのよ。あれが。

トイレットペーパー。

どうしてもがさのはる、すなわち入荷数が制限されるトイレットペーパーの品薄感の解消には至っていないようですが、これも時間が解決すると思います。

かくして、ドイツの片田舎のスーパーから推察するに、ドイツ人は目下政府の指示に従いおとなしく家に滞在している感じです。トイレットペーパー以外の商品の品薄感も解消に向かっているようです。

そうそう、追記的に。ネット上ではヨーロッパ在住の日本人がコロナのせいで人種差別的な扱いを受けたとか嫌な思いをしたとかいう嫌な記事やつぶやきを散見しますが、あるいは持ち前の鈍感力を遺憾なく発揮しているだけかもしれませんが、私に限って言えばそのような経験はまっっっっっったくしてません。こうやって書くと私は現在までのところ、このコロナ騒動では影響の少ない運の良い立ち位置にいるような気がします。