【速報3】ついにドイツの片田舎にもコロナの影が…


前回の村のスーパーの近況報告からほぼ2週間が経ちますが、状況は確実に悪化してます。世界的にはパンデミックとかいう状況になりましたし、イタリアでは昨日(20日)だけで627人の方が亡くなったとか怖いことを言ってますし。まあ、私が語れるのは半径数キロの村の中のお話だけです。

ドイツでは各州がかなり大きな裁量を持っていて州によって異なる部分があるので私の住むニーダーザクセン州のお話…として聞いてほしいのですが、一昨日から規制が一段厳しくなって、スーパーなどごく一部の必要最小限の店や銀行などを除いて閉鎖命令が出ました。レストランもお持ち帰りはいいのですが、お店で食べることはできなくなりました。不要不急の外出は避けろ…ということですね。

まあ、それでも私の住む村ではコロナなどどこか遠くの国のお話のように聞こえていたので先週の日曜日はハーツ国立公園に一人ででかけたりしていたのですが(前回のお話参照)、今週に入り…

…トイレットペーパーは店から完全に姿を消しました。先週までは若干残っていたのですが。

パンも見なくなり

ハンドソープは残っているものの

自分でパンを焼くつもりなのか粉も消え

ロングライフ牛乳も消えました。

もしドイツにも流行語大賞があるなら今年確実にノミネートされる言葉はHamsterkauf…直訳すると「ハムスター買い」。ハムスターのようにトイレットペーパーその他を溜め込む買い物のことですね。これで長期貯蔵できそうなものが棚からどんどんと消えていきました。要するに、嵐が去るまで家にこもっていようということのようで。

これは政府の方針にも合致してますし、間違いなく正解。日本でも同じでしょうが、この地方の村のこと。住んでいるのは年寄りばかりでその多くはなんらかの基礎疾患を抱えているわけで。コロナにかかることは死活問題でしょうから完全に理解できます。

19日(木曜日)に店に再訪したところ基本的にトイレットペーパーなどが消えていることは同じですが明確な数量制限が表示されました。いわく

トイレットペーパーまたはキッチンペーパーは一つまで

乾パンは一つまで

砂糖、小麦粉、麺、米は2つまで

缶詰や出来合いのものは2つまで

ハンドソープは2つまで

牛乳は2本まで

などなど

これはあくまで店独自での規制ですが、おそらく他の店も同じような規制を始めたものだと思われます。そして

この件に関する交渉はご遠慮ください

という一文がなぜか刺さる。

ただ、この数量制限はある意味効果てきめんでして

だったらトイレットペーパーもロール単位でバラ売りすれば残るんじゃないかとか莫迦なことを考えたら嫁に思い切りアホの子扱いされました。

そして、最初に書いた政府によるもう1段厳しい規制が敷かれた後の土曜日(つまり本日21日)再び店に行ってみました。不要不急じゃないもん。食べ物が必要だったんだもんっ。

トイレットペーパーなどが消えているのはもはやお約束状態ですが

数量制限にも関わらずロングライフ牛乳も消えてました。

その代わりというかパンはありました。おそらく昼頃という時間帯もあるのでしょう。

それよりも何よりも

レジの列は前の人と2メートルの距離を置くように明示され

実はいくつかの別のスーパーの写真が混ざってますが細かいことはキニスンナ。状況はどこも同じです。

レジ係さんはつばが飛ばないようにかアクリル板の衝立が。タクシーの強盗防止のアクリル板を彷彿とさせます。

今後も定点観測を続けたいと思う反面、ついに私の住む地域でもコロナの患者が発生してしまいまして、ちょっとしばらくはひと様にご迷惑をかけないようにおとなしくしていようか…という気にもなっていますので続報があるかは不明です。とりあえず早く平穏な日々が戻ってきてほしいものです。