【速報2】ついにドイツの片田舎にもコロナの影が…

前回のお話の続きです。まさかこのドイツの片田舎でもトイレットペーパーが消える…というのは正直想定外でして、私もちょっと気になって木曜日に別のスーパーに足を運んでみたのです。結果。

…特価のトイレットペーパーはちょっと残り少なくなってますが、それ以外は普通に売ってますね。正直いつもの風景です。それにしてもトイレットペーパーはパレットごと品出しするんですね。効率が良くていいですね。

この写真を撮ってたら、知り合いのタイル職人が通りかかりましてあいさつ。さすがドイツ人、言葉よりも先に手が出る。いや、この表現じゃ誤解を受けるな。そう、握手しろと。

握手した後に

「嫁の職場では『握手禁止令』が出たらしいですよ。例のコロナで」

そうなのです。嫁の仕事は人数はさほど多くないもののお客さんが来る職場なのです。そこでもし握手を求められたら断りなさい…という指令が出たそうです。なかなかドイツ文化の根幹まで切り込むような司令ですぞ。これ。

その後水を買いに別のお店へ。そういえば水も店頭から消えたとか聞いたな。どうなったやら。

ビールも含めて普通に在庫潤沢ですね。

クリスマス直前(=店が1週間ほど閉まる直前)に訪問したときはちょっとしたパニック状態になってましたがこの日は平和そのもの。たった一人しかいない店員さんも所在なさげにに立ってただけだし。

これ、ドイツの田舎独特の事情かもしれないなと考えた。というのも、都会はどうか知りませんが田舎の家は広く、たいがい地下室があるんですよね。その地下室には家にもよるのでしょうが水だの食べ物だのいろんなもんが買い置きされてまして。つまり通常から備蓄ができてるんですよね。その備蓄には当然トイレットペーパーも含まれてますのでトイレットペーパーが店頭から消えたと慌てて行動する必要はなかったりするわけです。

うちの場合、地下室は嫁母の守備範囲なので私はほとんど関与してませんが、それでも水などは通常ケース単位で買い置きがあります。

…このように常駐でこそないですが管理者までいるんですよね(ただし役立たず)。

ちなみに上の写真の6ケースの水ですが、だいたい2週間で消費します。そのたびに上の写真のお店に行くのですが、階段の上り下りまで入れると結構な重労働です。なにせ日本でも昭和にコーラとかで見かけたガラスの瓶に入ったお水ですので重いのよ。

ついでに火曜日に行ったスーパーにも寄ってみました。

特価品のトイレットペーパーも若干ですが残ってます。火曜日よりは状況がやや好転している印象。夕方遅くでこれだから昼間はもっとあったんじゃないだろうか。

パスタの方はというと

ほぼ状況は変わらずですね。入荷しないのか在庫管理がいい加減なのかは判断がつきません。

ハンドソープはご覧の通りこちらも通常通りの印象。

というわけで、今後の状況により変化する可能性は否定できませんが、一瞬だけトイレットペーパーが店から消えましたとはいえ、ドイツの田舎は未だ平和です。

ちなみになんですが、ニュースで見る「コロナのせいで人種差別を受けた」とかいう経験を幸い私は受けたことがありません。まあ、イナカだからというのもあると思います。といいますのも、この上の写真を撮影後に夕飯用のパンを買いにパン屋に寄ったんです。閉店間際ですでに片付けに入ってまして、売れ残りのパンはどこへ運ぶやらディスプレイからトレイに集めているような感じ。

店員さんは私がトレイを覗き込んでいるのを見るや

「いつものセサミのやつ、あるわよ」

と引っ張り出してくれた。そう、この町にアジア人などほとんどいない(しかもいつも行くところなんか限られてる)から面が割れているのです。

スーパーのレジでも

「ポイントカードは…お持ちじゃなかったですね」

面だけじゃなく、ポイントカードの有無まで記憶されている。こんなですから…平和です。

ただ、私なりにも気を使って、例えば現金の受け渡しのときに相手の指に触れたりしないようあえてレジにあるトレイにお金を出したりとかしてるんですよね。相手がその事に気がついているかどうかは知りませんが。