【平成最後の日本帰省2】SASがっすのスカンジナビア航空の最上のおもてなし


かくして、コペンハーゲンに到着。2時間ほどの接続時間とちょっと余裕があったのでラウンジへ。ラウンジが改修されまして、お気に入りの「机」が外ではなくターミナル内に内側に移動してしまいました。まあ、これはこれで行き交う人が見られて悪くない。

 

 

ラウンジでお財布の中身を入れ替え「日本仕様」に。こんなことでも「ああ今から帰省するんだな」と気分が上向きます。

 

 

2時間の待ち時間の後、いよいよ成田行きのヒコーキに乗る。

 

 

いつものオンボロ(でも改装済み)のA340の今回は最前列右側、つまり1H席を予約。この席は「あたり席」です。まず、足元がより広い。ベッドにしたときにつま先側がすぼまってないので寝返りが打てる幅がある。そして、今回の新発見。

 

 

この通路と自分の足元にある棚…この席の人は自由に使っていいらしい。フライトアテンダントさんが「この席の特典よっ」と言いながら教えてくださった。ちょっとした小物を入れておくのに便利でしたが、開閉時にオーバーヘッドロッカー(頭上の物入れ)と同じくらいのけっこう大きな音がするのが難点。

 

この先書きたいことがいっぱいあるから以下軽く流しますよ。

 

夕飯。

 

 

いつものナッツ。

 

 

前菜になにやらキャビアが出ました。初めて。瓶でキャビアが出たの。「ミッケラーのウォッカと一緒にお召し上がりになるのがおすすめ」とか書いてあったので素直に従う。…ひたすらに酔った。

 

 

メインは鴨肉のヴァロティーヌ。言うまでもなく「ヴァロティーヌ」がなにかわかってません。知識がないもんだから、メニューが英語でも日本語でも何の役にも立たない。

 

 

デザート。グーテグラスのアイスクリーム。…ってグーテグラスって堂々とカタカナで書いてあるけど、Googleでこのまんまカタカナ検索すると結果0なんですけどね…(結果0っていう表示、久しぶりに見た気がする)。英語で調べたら、スゥエーデンのアイスクリーム屋さんなのね。ごめん、ハーゲンダッツくらいしかわかんないや。

 

 

寝ます。3-4時間寝られました。贅沢を言っていいならあと2時間くらい寝られれば文句なかったんですが…。

 

 

到着前のごはん。出発時にいるか聞かれたのでいただくと答えておきました。

 

…というわけで、成田に到着。

 

 

34Rに着陸。短いB滑走路に南から着陸したということは…延々に地上を移動するパターンですな。

 

横堀鉄塔。

 

木の根ペンション。

 

成田空港の建設に悲しい歴史があったことは理解している。多くの犠牲が払われたことも理解しているつもり。…なんだけど、いつまでこんな異様な風景が続くのだろう…。いい加減、落ち着くところに落ち着いてほしいと思うのは部外者の勝手な意見になるんでしょうね。

 

いの一番にヒコーキから降りました。そこにあったもの。

 

帰国して、一番最初に目にした日本語は我がナマエだった…。なんぞ?

 

…なんすか。

 

ドキッとしますよ。「さあ日本に帰ってきた!」と意気揚々とヒコーキを降りるなりに見つける私の名前。成田空港ではSASがっすのスカンジナビア航空のハンドリングをANAの地上職員さんがされておりまして、この「お呼び出し」の横に立っていたANAの職員さんに聞いてみた。

 

「申し訳ございません。お客様の荷物がフランクフルトでの接続に失敗したようでして」

 

ラッキー♪

 

心の中で小躍りする私。相当病気である。まあ、理由は後述。

 

「申し訳ございませんが、入国審査後にANAの係のおりますところにお越しくださいますか」

 

これってすごくないですか?というのも、ロストバゲージって割とよくあることのような気がする。少なくとも、前々回の帰省時にも荷物がなくなった。まあ、その場合、ベルトコンベアーの前で延々他の人達の荷物が全部出てきて、あれ、私の荷物どこだろ…と無駄に30分とかイライラしながら待ったあとにようやくなくなったことに気がつく…ってのがお約束だろうに、この時点でこうして教えてくださったことで、時間を無駄にせずに済んだ。ありがたや。

 

おう。ただいまっ。…そう言えばこの「おかえりなさい」に過去ブチ切れたことがあったなぁ…。

 

かくして、入国審査後に荷物の受け渡し所にあるANAのカウンターへ。いつも荷物がなくなりこめかみに青筋を立てているお客ばかりを扱っていると思われる、ある意味気の毒な部署にお勤めのお姉さま、「誠に申し訳ございません」とひたすら低姿勢で私ごときにお詫びされる。いやいや、どう考えてもSASがっすのスカンジナビア航空のことはANAの職員さんのせいじゃないし、それにフランクフルトの地上職員はルフトハンザの管轄のような気がする。誰がどう考えてもANAの地上職員さんは悪くない。とりあえずこんなとこでネチネチ文句を言うような心の狭い人間にはなりたくない。

 

地上職員さん:「断定的なことは申し上げられないのですが、後続の(フランクフルト発の)日本航空便に乗っていると思われます。午後3時過ぎに到着しますが、お待ちになりますか?」

 

…いえ、4時間も待ちません。ずっとていねいにご対応いただいたが、この一言だけにはちょっと「は?」となった。4時間も待つ人がいるんだろうか。いや、ホントに大事な荷物だったら待つ人もいる…か…なぁ?

 

 

すると、どんなスーツケースなのか聞いてくるのでハノーファー中央駅で撮影した写真を見せる。思わぬところで役に立ったな。そして、この写真だけで、メーカー名はおろか商品名まであててのける地上職員さんの優秀さに驚いた。

 

通関用の書類を記入していただき、通関手続きを済ませ、リュックサックひとつのみという実に身軽にさっそうと京成成田駅へ。

 

そう、ロストバゲージってことは、滞在先までスーツケースを届けてくれるということ。こんなラッキーなことはない。スーツケース2つを駅から転がして歩くのは面倒だな。成田空港から空港宅配を使おうか、それとも思い切って日暮里駅からタクシーか…どっちにしても3000円とかかかるな…とか思っていたら、SASがっすのスカンジナビア航空が無料で荷物を届けてくれると言うんだからこんなにおいしい話はない(これが表題の「最上のおもてなし」)。しかもヒコーキを最初に降りたこともあって、通常の荷物を待つよりたぶん早く終わったので思いがけず乗れないと思っていた早い時刻のスカイライナーに間に合ってしまった。ホントにありがたい。

 

さらにラッキーなことがある。

 

当たり前の話ながら、私は今晩の着替えも、歯ブラシもなにもない。だってみんなスーツケースの中だもん。というわけで、滞在先(祖母の家なんですがね)で「ただいまー」とお茶をいただきごはんのついでにお出かけ。行き先は…

 

ユニクロとドラッグストアー。

 

歯ブラシや下着等を購入。後日SASがっすのスカンジナビア航空にレシートを送り数千円程度お支払いいただきました。いや、ホントにラッキーだわ。ロストバゲージバンザイ。なんでみんながロストバゲージで怒るのか私には正直理解できない(←変な個人の意見です)。

 

ちなみにこの日のご飯はと言いますと…。

 

 

常磐線の三河島駅で降ります。三河島…東京23区内のマイナー駅グランプリを開いたら、JRの部門では尾久駅と並んでかなりいい線行くんじゃないか…という気がする。こここそ「三河島ゲートウェイ」駅とかに改名すれば悪目立ちするんじゃないかな(してどうする…というのはごもっとも)。

 

 

駅直近なんですが、裏通りにあるのでちょっと見つけづらいかも。この駅から見える公園(ここ、昔は小学校だったはず)の向こうにお店はあります。中央にある4階建てのマンションがなければお店は見えるはず。

 

 

駅の改札を出て左方向に進み、最初のこの信号を左。路地に入ると件のお店はあります。どの改札口?とか聞く必要はありません。なにせ、改札は一ヶ所だけですから。…やっぱりマイナー駅。

 

番組内でも突っ込まれた「一」が落っこちて「真実 路」になっている入り口。真実路…とか言うと、中国の通りの名前っぽいですね。

 

上の写真と、孤独のグルメに出てきたお店…って言えば、ピンとくる人がいるかもですね。もちろん私はそんな番組のことは知りませんでした。が、ぜひ行ってみろ、と友人に言われたので素直に行ってみたわけ。かく言う友人も、実はテレビで見ただけで足を運んだことはないらしい。

 

 

中は…狭い。4人がけのテーブル席が2つと7人がけくらいの大きなテーブルが一つ、カウンター席が…5席分くらいだったか…狭い。運良くテーブル席が空いていたのでそこに座る。

 

例の番組内ではお兄さんが一人でカウンターも調理も一人でやっているようでしたが、テレビに出て人気が出たのか、カウンターにはおねえさんが一人別にいました。

 

 

 

3人で行ったので、黒と白を緑を頼んでみました。

 

 

連れの一人がありがちな低炭水化物ダイエットをやっておりまして、この辛い胡椒の効いた黒い麻婆豆腐をごはんなしの単品で頼むという蛮行に出まして…途中で諦めてごはんを注文してました。そりゃそうだ。この激辛麻婆豆腐をごはんなしで頼むなんてありえないよ。

 

もっと余計なことを言っていいなら、私はこの低炭水化物ダイエットなるものを醒めた目で見ている。日本人なのにコメを食わないとかあるかっ…と思うわけです。

 

 

こちらは白。

 

 

緑は優しい味でした。

 

追加で頼んだので、食べかけでごめんよぉ。でも、並べるとわかりやすい。

 

追加で「五味一体、麻婆豆腐三辛(基本の辛さ)」も頼んでみました。辛いけど旨いのよ。三辛が基本…ってことですが、これは激辛です。四とか五辛を頼むとどうなるんだろう…。たぶん天使ちゃんマジ天使が大喜びするだろうな…ってのは聞き流してください。

 

非常に尾籠な話で恐縮ですが、私、辛いものは好きなんですが、できるだけ食べないようにしてるんですよ。というのも、度を超えた辛いものを食べると翌日に「出口問題」が発生するんですよね。なので、CoCo壱番屋のカレーも一辛です(学生時代のお話)。ところが、この日は時差ボケ全開状態で一人前以上の激辛麻婆豆腐を食べたにもかかわらず、そのような問題は発生しませんでした。素材がいいものなのか、偶然相性が良かったのか…。

 

ちなみにランチタイムは麻婆豆腐のみです。件の番組のようにスープだの春巻きだのを食べたければ夜に訪問するしかないようです。

 

日曜日だったにもかかわらず、あるいは日曜日だったおかげなのか、お昼時なのに常時満席ながら外に行列はできない…という感じでした。行列してまでは行きたくないですが、そうでないなら時間をかけてでもまた行きたいと思わせるお店でした。