【嫁つき日本帰省2017-10】どたばた四国(2)

翌朝。快晴。ただし未だ風強し。

 

今治国際ホテルの朝食は、ありがちなバイキング方式。ただ、さすが四国というべきか、セルフサービスでうどんを温めることができまして、朝からうどんをいただく。

 

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うどんだけではなく、バイキングでビンボー人がやりがちな「あれもこれも」持ってきて収拾がつかなくなった私の朝食。まあ、そんな客の行動を見越したお皿が用意されているわけですが。

 

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こちらは嫁。バイキングの罠にはまらずに「正しい洋食」を用意した印象。それにしてもコーヒーホワイトって何とかならんかね。プラスチックの無駄な容器の中にコーヒーを白くするだけの物体。フツーにミルクじゃダメなんですかね。

 

朝ごはんのバイキングののち、行きましょう、しまなみ海道へ。

 

何も考えずに今治北インターからしまなみ海道に合流すると、ここからは来島海峡大橋を眺めることができる来島海峡SAには寄れないのね。選択の余地なく来島海峡大橋を渡り大島へ。

 

大島南インターでさっそく降りて、道の駅よしうみいきいき館へ。ここ(正確には隣接した下田水港)から、うずしおが見られる来島海峡急流観潮船(←注意:リンク先音が出ます)が出るのです。

 

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船は、来島海峡大橋をくぐり、来島の脇を抜けて、今治市の造船地帯を通り下田水港にもどる小一時間の周遊なのですが…大変でした。何がって、浪が。昨日来の強風で、この観潮船が出たことが奇跡なほど海が荒れていたのです。

 

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おばちゃんがマイクで案内をしてくださったのだが、途中何度謝られたか数えればよかった。もう何度も何度も

 

ざっぱーん

 

「普段はこんなことはないんですが」

 

ざっぱーん

 

と何度も何度も海水が飛んできた。もう「飛沫」なんかじゃない。海水の塊。正直びしょびしょになった。幸い丈の長い防寒着の貸し出しがあったので、濡れたのはそれだけだったけど、それでも11月に海水に濡れるのは地味に辛かった。ちなみにおかんは最初から不参加。ある意味賢い。

 

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当たり前の話ながら、おばちゃんの案内は日本語のみ。なので、私は頑張って嫁に通訳をしようとしたのだが、始めて数分で

 

「(エンジン音のせいで)よく聞こえないからもう(通訳しなくて)いい」

 

と解雇通告を受ける。

 

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見どころの渦潮は…見られたような見られなかったような。なんかよくわからないまま。まあ、白波はよーく見えたぜよ。ついでに来島海峡大橋を下から眺めたぞ。

 

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観潮船の名誉のために書いておくと、ツアーそのものは楽しかった。自信を持ってオススメできます…浪さえ高くなければね。

 

そののち大島の亀老山展望公園へ。車で楽に山登りをしたのだが、自転車もちらほら。そうだよなあ。しまなみ海道をめぐるなら自転車だよなあ…。中には徒歩で移動したツワモノもいましたけど…

 

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おお、昨日泊まった今治国際ホテルもよく見えますな。絶景ポイントです。

 

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そして、お次は伯方島へ。とりあえず道の駅 伯方S・Cパークでトイレ休憩。

 

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そして無意味に伯方島一周。…何も見つからず。ただ、途中でうず潮らしきものを見ることができたような。

 

お次は大三島。ここから私は岡村島に渡りたかった。岡村島に渡りさえすれば、呉市まで橋がつながっているのだ。

 

大雑把な地図。赤のしまなみ海道をたどると九州からさらに遠くなる。緑の実践にはすでに橋がある。

大雑把な地図。赤のしまなみ海道をたどると九州からさらに遠くなる。緑の実線にはすでに橋があるが、しまなみ海道とはつながっていない。

 

というのも、しまなみ海道を辿って尾道へ行くと、九州に戻るのにはかなり方向違いなのだ。だったら、西向きに進んだほうがいいんじゃないかと。

 

ところが、次の大三島から本土まで橋がつながっている岡村島に渡るフェリーがほとんどないのだ。今回も時間が合わず諦める。もっとも、そっちに渡っても観光地っぽいところはあまりなさそうだったけどね。

 

というわけで、大三島、ついでに生口島までパスして因島へ。

 

因島で向かったのは、因島八栗寺。何だよ、寺かよ…ってお思いの方、ちょっとこれを見てほしい。

 

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…なんかすごい景色でしょ。

 

はい。私、別に神社仏閣になんてこれっぽっちの興味もございません。ひたすらにこの風景を見たかった…それだけのことでございます。

 

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山の中腹までは車で行けるのだが、そこからは徒歩。階段と坂道を歩くこと…10分位だったかしら。到着。

 

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そののち尾道ラーメンを食べに麺や雑兵さんへ。

 

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醤油ベースで背脂ぷかぷか。美味しかった…というのは私の弁。もうこのお話を最初からお読みの方は嫁がなんと言ったかは想像がつくと思います。そう、その「背脂」がギトギトで嫌だったと。たまに「霜降り肉をありがたがるのは日本人だけだ」とか言ってる人がいるけど、確かにそーゆーことってあるのかもしれないなあ…と思う。

 

ここから先は、家路を急ぐのみです。

 

さてさて、ここからうちまでどーやって帰るのが一番いいかというと…実は来た道を戻るのが一番。北九州(関門橋)を経由するとずっと高速道路で戻ることができるのだが、かなり遠回りになるのです。

 

 

次善の策としては山口県の周南市(なんか耳慣れないなあ…私には「徳山市」のほうが耳にしっとり来る)からスオーナダフェリーで大分県の国東市に渡る…という選択肢もある。

 

実際広島から別府までの昼行バスはこのフェリーを使っている(これを書くにあたり調べて気がつきました。すでに廃止されてますね)。実際時間短縮効果は大してないが、やっぱりずっと高速道路に乗り続けるより、手足が伸ばせるフェリーはいい気分転換になる。

 

…のだが、まず、運賃が高い。乗用車と運転手一名で12700円。それから大人一人追加で2750円。なんだかんだで大人3名で18000円。

 

さっき時間短縮効果が大してない…と書いたけど、それなのに18000円はアホらしい。さらに状況を悪くすることには、東九州道が(宮崎道までは)全通したこともあり、ますます時短効果は薄くなり、さらには2011年までは二隻のフェリーで運行していたのに一隻に減り、運行本数はほぼ半減。つまり、使いたい時間帯にフェリーがない…ということになるわけ。実際私たちが使いたいと思う時間帯にフェリーは運行されていなかった。この航路、大丈夫なのかなと勝手に行く末を心配してしまうわけです。

 

まあおとなしく陸路で帰りましょう。途中で事故渋滞もあり、大分に戻ったのは午後10時とかでした。明日も早いのにやれやれです。