【2017年イタリア旅行7】チロル村(2)Panoramawegなど

翌朝。まずは朝食。関西弁で言うところの「ちょけっている」私たちは、いや、私は朝からプロセッコをいただく(嫁の名誉のために書くと、嫁は「つきあってくれた」だけ。私が飲んだ)。実に優雅な朝食。

 

朝から何やってんだか…。

朝から何やってんだか…。

 

そののち、観光へ。Panoramaweg(パノラマ道)なる散歩道を経由して下界にあるMerano(メラノ)という街へ行こう…という計画を立てる。このPanoramawegとやら、往復で5キロちょいらしいのだが、私が勝手に「下界」と呼ぶだけあり、今いるチロル村からメラノまで高低差が250メートル以上ある。

 

「そうだ!帰りはバスに乗ればよい」💡

 

このグータラめ…と呆れられている向きもあるでしょうが、反論させていただくと、万歩計の記録によればこの日は12キロ18600歩いてます。

 

まずは坂を登ってチロル村中心部へ。そこから左折して坂を降り始める。いやはや、ホントに平らなところがない村だわ。

 

途中の公苑にあった謎の物体。ペガサス…はわかるけど、前脚のタイヤまたはダンベルが意味不明。

途中の公園にあった謎の物体。ペガサス…はわかるけど、前脚のタイヤまたはダンベルが意味不明。

 

Panoramawegはどんどん下ります。

 

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日本のイナカにも簡易水道を埋め込んだらこんな道になりました…ってとこあるよね。

 

Panoramawegの道半ばに突然現れた標識。

 

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25%の激坂。

 

25%!

25%!

 

25%って、ええっと、100メートル進むと25メートル下がるってことですよね。これってさ、スキー場で言えば中級コースくらいに該当じゃないのかな。その途中…

 

この道には自転車が似合う。車は入っちゃダメな気がする。

この道には自転車が似合う。車は入っちゃダメな気がする。

 

 

…いやいやいやいや、ここ私のそらまめ号では通過不能ですよ。前回の車載動画でとんでもない細道に突撃して見事玉砕したけど、あの先無理やり進もうとしてたらこんなところに出てきてにっちもさっちも行かなくなった…という可能性も否定できない。Google Street Viewでも検証できないのでなんとも確認のしようのない話なのですが。

 

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とはいえ、激坂は実に絵になる風景でした。

 

さらに下っていくと、何か見えてきた。

 

Pulverturm

Pulverturm

 

おお、塔がある。ちなみに正式名称はDer Pulverturm(Torre Polveriera)という要塞です。

 

あら、奥さん大変です。この塔、登れちゃいますよ。つい数分前までもっと高いところにいたのにやっぱり登らないと気がすまない私の性分。

 

中に入ると、塔の中は完全に抜かれている。つまり、外壁だけ現存する状態。中はと言えば…

 

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…なんですか、このスケルトンな階段は。高所恐怖症の嫁は早々と登ることを拒否。「なんだ、怖がりだなぁ」と笑いながら嫁を残し階段を登りはじめた自分も実はちょっと怖かった。

 

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うーん、このへっぽこ写真じゃ伝わらないかぁ。けっこう怖かったんだから。

 

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頂上に到着。街を一望。うん、登った価値は確かにあった。

 

そして、下界(メラノ市街)に到着。着いたところにあったのは教会(cappella di S Barbara)。耶蘇になど微塵の興味のない私と(キリスト教徒の皆様、別にあなたの信教を莫迦にするつもりは毛頭ありませぬ。あくまで冗談ということで)、カトリック教徒のくせして信心深さが全くない嫁は華麗にスルー。

 

教会訪問の代わりに教会のお隣りにあるカフェで一休み。再びカンパリオレンジをいただく。

 

(前の席でカンパリオレンジを飲みながらのんびりされるご夫婦。盗撮…と言われれば返す言葉もないんだけど、これなら個人の特定はできないよね…)

前の席でカンパリオレンジを飲みながらのんびりされるご夫婦。盗撮…と言われれば返す言葉もないのですが。

地元民…なのかどうかは定かではないが、目の前のテーブルに座ったご夫婦と覚しき人。カンパリオレンジが実に絵になっている。私と違って優雅だわ。

 

休憩の後、市内観光。

 

イタリアに行ったことのある人だったら「懐かしい」と思える光景かも。

イタリアに行ったことのある人だったら「懐かしい」と思える光景かも。

 

不思議な経験だった。聞こえてくるのはドイツ語なのに街並みはイタリアそのもの。去年スイスのルガーノという街に行ったのだが(確かこの日記には書いてないお話)、ここはスイスという主にドイツ語の国にもかかわらずイタリア語しか聞こえてこなかった。ちょうど逆の体験。

 

 

そしてお昼ごはん。目についたレストランに飛び込んだのだ結果がこれ。

 

アスパラガスのパスタ。なんというか、ドイツとイタリアの折衷料理のような気がする。

アスパラガスのパスタ。なんというか、ドイツとイタリアの折衷料理のような気がする。

 

…これは大失敗だった。いや、美味かったですよ。だけど、夕飯用の胃に隙間を残す…ということを忘れていた。

 

最初に書いたとおり、高度差260メートル(距離ではありません。高度差です)を自分の足で踏みしめながら登ることを拒否した怠け者の私たちはバスでチロル村に戻る。ちなみにバスのフリーパスもホテルから提供していただいた。ほんの数ユーロの話なんだろうけどちょっと得した気分。

 

この時点で午後3時。まだホテルに戻るには早い。チロル村の最上部にあるロープウェイ乗り場から山に登る。

 

乗り場のどこか映画館を思わせる時刻表と運賃案内。その下にあるのはトレッキングルートの状況。

乗り場のどこか映画館を思わせる時刻表と運賃案内。その下にあるのはトレッキングルートの状況。

 

山上駅までの模様は動画にてご覧いただけます。

 

実はこの動画、山上駅から山下駅までの様子を撮影し、それを逆再生させ、さらに4倍し、BGMをつけたものです。…などと書くと手間隙かかってそうですが、実は数分で完成しました。BGMはいつものサイトよりお借りしております。

 

山上駅に到着。ここからさらに一段上の山小屋を目指します。

 

ここ、馬の背のような地形でして、右も左も崖。けっこう怖かった。

ここ、馬の背のような地形でして、右も左も崖。けっこう怖かった。

 

山上からの風景。あ、まだ中腹なのか。

山上からのメラノの街の風景。あ、まだ中腹なのか。

おお、絶景かな。絶景かな。

 

ここは、テクセルグルッペ国立自然公園の入口に当たるようなところで、フツーの客は朝このロープウェイからさらに山を目指しハイキング…となるのだが、今回の滞在は短すぎた。もう明日にはヴェネチアに向かうわけで。

 

それじゃあお前、もう1回ここに来るかと言われると、別に来て「あげても」いいよ…くらいのレベルかなぁ。私は海よりどうやら山のほうが好きらしい。で、たぶんこの村以外にもアルプスにはいろんな魅力的な場所があるだろうし、もっと視野を広げれば、ポーランドとかスロベニアとかにも良さげな場所がまたありそうな気もするし。まあ、山上駅からどんな山に出られたのか興味はあるけどね。

 

この時点で午後5時過ぎ。そろそろホテルに戻りますか。幸いハードコアサウナは貸切状態だったので心置きなく楽しむ(前回の写真はこの時撮影しました)。そして夕食。

 

前菜がバイキング方式だったので見かけたなんちゃって寿司に手を出してみる。

前菜がバイキング方式だったので見かけたなんちゃって寿司に手を出してみる。

 

メインは魚。ありがちな特盛りサイズじゃなくて救われた。

メインは魚。ありがちな特盛りサイズじゃなくて救われた。

 

デザートいっぱい。甘いものはー(以下略

デザートいっぱい。甘いものはー(以下略

 

翌朝、ヴェネチアに向けて出発。この続きは超絶人気沸騰中(大本営調べ)の車載動画にて。