20周年記念…のただの雑談

さて、そろそろ更新再開しますかね…という気になってきました。いや、なんのこたーない、1ヶ月ほどやってたゲームをクリアしちゃったというそれだけの話なんですけどね(今日日ゲームを「クリア」なんて死語なのですかね。オンゲに「クリア」はないもんね)。ネタはあるので今月はマジメに更新する…つもりです。とりあえず、再開第一弾は雑談より。


本日3月2日は実は私にとってちょっとした記念日なんですわ。ちょうど20年前の本日のこと。まだ若かった私が、初めてアイルランドに着いた日…なんですね。また、初めて日本から出た日…でもあるのですが。確かこの日の話は日記のどこかに書いた気がしますので割愛。


それから数年の間は行ったり来たりしてたんですけど、いつの間にやらアイルランドで仕事が見つかり就職して…気がつくと20年経ってます。つまり、人生の半分近くをアイルランド(とドイツ)で過ごしてしまったわけですね。なんか感慨深いというか、人生どこで間違ったんだかというか…いろんな思いが交錯してます。


現在月に一度程度の割合でアイルランドに「出張」しているんですが、ちょっと最近「私がいないと事件が起きる」というのが定番になってまして。ホントに何もない平和な村なのに、私がいなくなると事件が起きるのです。


これは去年の12月のお話。


うちのお隣さん、最近ダンナさんに先立たれたもう80を余裕で超えたおばあさん(未亡人という言葉はあまり使いたくない)が一人で住んでます。ちょっと足腰も弱ってきていて、ヘルパーさんが訪問介護してて、2階建ての家ながら、一人だわ、階段の登り降りは大変だわで1階に住んでいるらしい。


まあ、それはいいんだけど、このお隣さんの家に空き巣が入ったのです。おばあさんがデイケアセンターに行ってる間に。


このおばあさん、タンス預金として相当な額の現金をしまいこんでいた…なんてことはまったくなく、ドロボーにとっては非常に効率の悪い結果になったらしい。家中散々荒らしまわった挙句に見つかったのは失礼ながら金銭的価値はあまりない、でも、どっかのクレジットカード会社的には「プライスレス」な思い出のある指輪などの貴金属類を盗んでいったらしい。


気の毒なのはおばあさん。思い出の品を盗まれただけでも辛いのに、普段使っていない2階も含めて家中荒らされて一体後片付けはどーしたのだろうか(この辺の話は聞いてない)。


問題はここからなのだ。お隣さんに空き巣が入った、さて、うちの誰かは目撃していなかったのか…というお話。うちは私はいなかったものの、留守ではなかったのだ。だけど、家人は不審者などはまったく見かけなかったらしい。正直助かったと思った。だって、在宅勤務の私、お隣にドロボーが入ったらそれを見かけてしかるべきだから、もし私が気がつかなくても咎める人はいないだろうけど、少なくとも自分のマヌケさを自分で恥じることにはなったと思う。


そして、ふと気がつくと、うちの庭にあった壊れかけのベンチがなくなっている。本当に意味不明なのだが、この空き巣、うちの庭から相当な重さの壊れかけのベンチを隣の家まで引きずって行き、それを足場にして窓から侵入したらしいのだ。さらに意味不明だが、ベンチは破壊されたらしい。


そして、つい最近私がダブリンに行った時のお話。


今度はうちの斜向かいのお家。まったくお気の毒としか言いようがないのだが、この家のご主人はまだ50代と若いのに、すでに末期がんの宣告をされ、もう終活に入っておられるらしい。このご主人、長く遠く離れた街の総合病院で闘病生活をされていたのだが、最後は自宅で…ということになったらしく、救急車で自宅に戻ることになった。


で、遠く離れた街からずっと救急車で走ってきて、この救急車がこともあろうに村の入口にある緩いカーブで横転事故を起こしてしまったそうな。運転手さんはドクターヘリで搬送され、このご主人は自宅まであと数百メートルの場所で亡くなってしまったらしい。


これ、日本だったら間違いなく全国紙の社会面に載る事故だけど、地元紙にちょっと載っただけで大きなニュースにはならなかった(なので、ネットで検索しても無駄です)。


というわけで、平和な村なのに私がいないと事件が起きる…というわけのわからんジンクスができつつありまして、来週からまたダブリンに行くのですが…いささか不安です。