【そうだ京都行こう1】まずは伊丹空港へ


そうだ 京都 行こう。


テレビの影響というのは怖いですね。いや、もう今日日はネットのおかげでそこまでもないのかもしれないけど、「京都」と聞くとこのフレーズとCMの最後の「JR東海」っていうナレーションまで頭に浮かんでしまいます。




そう 京都に 行ったの。


そこになぜ意味不明なスペースが入るのかも自分ではさっぱりわからない。でも、JR東海のせいでそうしなければいけない気分にさせられたわけで。


上海出張からQ州に数日滞在しまして(この間にもネタはあるのだが動画の編集を伴うため手つかずになっている)、私は京都に向かいました。ヒコーキで。つまり2015年10月のお話です。


そういえば日本全国津津浦浦に空港はあるけどなぜか京都空港って存在しない。なので向かったのは伊丹空港。


地元の空港からヒコーキに乗ったのだが、さすがローカル線というべきか、ヒコーキは座席が2-2配列のコミューター機(マニアさん的にはCRJ-200という機材ですね)。待合室を見る限りがらがらの模様。私はいかにも常連という感じの優先搭乗が始まるなりにさっさと搭乗口に向かったおっちゃんの後ろをついていく。

(おお、海の向こうに四国が見えるぞよ。ちなみに今日の写真、明るさなどいじってます)


機内に入ると、このおっちゃん、私の隣の席だった。私はいつもの癖で非常口座席で外が見えそうだと窓際を数カ月前から座席指定していたのだが、このおっちゃん、他がいくらでも空いているのにわざわざ私の横を取ったらしい。いやいやいや、非常口座席って言ったってこのコミューター機だったら足元の違いなどほんの数センチでしょ。


なのに、このおっちゃん、私がそのおっちゃんの隣の席だというと露骨に嫌な顔をしやがった。おい、俺のほうが先に予約してたんだ。文句あんのかこのハゲオヤジ(ハゲじゃなかったけど)…と心のなかで悪態をつき、朝イチからとても不愉快な気分になる。

(伊丹行きの直後に出る中部行きも同じコミューター機。考えてみると輸送人員はバスと変わらない)


幸い通路を挟んで反対側の非常口座席もまったく空席だったので(たぶん全部で20人も乗っていなかったと思う)、このハゲオヤジは席を移ってくれた。


そして機長は「飛びます飛びます」と言ったかどうかは定かではないが離陸。

(白く点々と見えるのは風力発電の羽)


うおーっ、佐田岬がきれいに見えるぜよ。見ての通りこの半島って本当に針の先みたいに細くて急峻なのよ。この先っぽから国道九四フェリーというのが出ていて、一昔前までこの港にたどり着くまでが海沿いの崖を這うようなとんでもない酷道だったの。なんだけど、今は半島の中央にメロディラインというとんでもない高規格道路ができていて、すごくつまらなく楽になりました。


ほんでね、話はどんどんずれていくんだけど、この半島の付け根に四国電力の伊方原子力発電所があるんだわ。この原発に何かしら問題が起きた場合、見ての通り細い半島だから原発より先に住んでいる人たちは取り残されるんじゃないかという懸念がある。その際は船で対岸の大分に避難するように協定を結んだらしいが…果たしてそううまく行くのやら。


まあいいやこの話は。このサイトは別に原発批判をするためじゃないし。


上の佐田岬の写真を撮ったあと、このヒコーキはさらにぐんぐん高度を上げ、ついには雲の上に出てしまった。…えーっ、四国の山を見ようと思ってたのに。


このあと、確かコーヒーのサービスがあったような気がするが記憶が定かじゃない。感覚的にはほんの数分後、もう着陸態勢に入る旨のアナウンスが入る。再び雲の中に突っ込んだかと思うと…

…おお、あれは明石海峡大橋

そして関空。よくもまあ、あんなとこ埋め立てたもんだわ。

すげーすげー、大阪都市圏を一望にしてるぞ。

大仙陵古墳だー(実は調べて今知ったんだけどさ)。


おそらく伊丹空港をいつも利用している人には見慣れた風景なんだろうけど、普段大阪に飛ぶことのない私は一人で大興奮。考えてみると、羽田に着陸するときも都心上空を飛ぶことって(少なくとも私の知る限りは)ないよね。これは楽しい。

大泉緑地

ジャンクション萌えにはたまらない松原ジャンクション

八尾空港ってずいぶん立派な滑走路があるんだね…。長い方の滑走路はロンドンシティ空港のそれとほぼ同じ長さだから、理屈の上ではコミューター機専用の空港にはなれるね。

これはあべのハルカス…だよね?ちなみにこのビルもハイヒールモモコもつい最近まで知らなかった。

大阪城。たぶんだけど、左側に乗ったの大正解だわ。

これ、新大阪駅でいいんだよね?

そして、伊丹空港に着陸。いやー、楽しかったー♪


というわけで、伊丹空港に到着した私。大阪の土地勘のない私、伊丹空港って豊中とか尼崎とかいよいよ兵庫都の県境、つまりは大阪の西の方にあると思い込んでたのね。…まあ、これ自体は決して間違ってないんだけど、京都市って、大阪の北東にあるのね。なんとなく真東にあるような印象を持っていた。


なので、モノレールで真東に移動して、阪急に乗り換えたのだが、もうこの時点で大阪と京都の中間点辺りまで移動できているというのに驚いた。あら、伊丹空港って京都にも近いのね。なんとなくだけどなんで関西空港の評判が悪いか分かった気がした。


20年ぶりとかになる阪急電車に乗って烏丸駅へ。そう、思えば阪急に乗るの20年ぶりとかなのね。


その昔、私がまだ10代だったころ、大阪府茨木市東奈良に住む友人宅に遊びに行った時に阪急に乗ったんだ。どんなお宅におじゃましたのかとかはすっかり忘れてしまったが、高級感のある阪急の電車と、一度聞いたら忘れようにも忘れられない住所だけはしっかり覚えている。


そうそうそう、その時はその大阪府茨木市東奈良の友人宅におじゃました後は京都駅からJR線で、いわゆる大垣夜行に乗って東京に戻る予定だった。今だってそうだけど当時関西の土地勘なんてゼロに等しかったから、私は阪急京都線の終点四条河原町はJRの京都駅と隣接していると勝手に思い込んでいて、四条河原町駅が京都駅から遠くはなれていると知った時は軽くパニクったな。


今にして思えば、一つ手前の烏丸駅から地下鉄に乗ればいいだけの話なのに、四条河原町駅からバスで京都駅に移動して、「京都ってなんて不便な町なんだ」と思った記憶がある。その時はホントに運良く大垣で東京行きの夜行列車に乗り継げる最後の電車に飛び乗ることができた。当時の記憶を辿ると午後8時くらいだったような気がするのだが…。


まあ、そんな遠い昔の思い出話はともかく、烏丸駅から地下鉄に乗り換えてホテルへ(続く)。