そらまめ号(日産ノート)がうちにやってきた(2)…ちょっと脱線

前回の日記、実は半年も前の話をしているのね。もうそらまめ号が納車されて半年経つし。なんだけど、今日の日記は実は現在進行形だったりする。


Cさんも車を持っている。12年落ちのFiatのPunto号。ちなみにそらまめ号のような愛称はない。これがまあ、なんというか、誰もが思う 「ダメなイタリア車」を地で行く車でして。

(Wikiより拝借した参考画像。色も年式も若干違うけど、まあ、これに似た車だと思ってください…ってか、過去日記をほじくり返せば、写真は出てくるんだけどね)


先週の火曜日のお話。仕事に行ったはずのCさんが昼ごろ突然戻ってきた。


私:「あれ?仕事は?」
Cさん:「車が途中で壊れたの!寒い中ADAC(日本で言うJAF)をずっと待って凍えたわ」


何があったかを聞くと、通勤途中で突然異音が聞こえたらしいのだ。で、車を停めてタイヤを確認したけどパンクしてない。はて?勘違いかと思ってまた車を少し動かすとやっぱり異音がする。もう一度車から降りてみると、マフラーが外れかけていたらしい。


このダメなイタリア車、ある日はパワーウインドウが作動しなくなり、またある日は運転席の警告灯が誤作動し、またある日はドアが開かなくなり…と、さすがイタ車とほめて良いのか「カラスが鳴かない日はあってもこの車が問題を起こさない日はない」状態。


まあ、Cさんも悪い。というのも、車の予防整備を全くしないで壊れたら修理するというやり方でずっと来たから。一年1万キロ近く乗って、只今の走行距離は12万キロほど。前回の車検を受けた時に私は言ったのね。「次回の車検までに車を乗り換えることを考えたほうが良いよ」って。


ともあれ、ADACに応急修理をしてもらい、近所の修理工場に車を持ち込んだCさん。工場の若社長に…


若社長:「マフラーの部品交換で作業費込みで500ユーロですねー」
Cさん:「えーーーー」
若社長:「部品を純正じゃないものにすれば350ユーロでも可能ですねー」
Cさん:「一度うちに帰って考えます」


…で、うちに帰ってきたらしい。まあ、その場で独断で決めなかったことは評価していいかと。


私に車のことを聞かれても困るのだが、いつもどこかが壊れているこのポンコツイタ車、仮にマフラーを直しても、翌日にはどこか他の場所が壊れる気がする。もしそうなると、最悪修理費をまるまるドブに捨てるハメになる可能性すらある。なので、私は、「とりあえず、他も見てもらって全部修理したらいくらになるか見積もりを出してもらえ」と助言。


この助言は手前味噌だが正鵠を射たものだった。点検してもらったら出てくる出てくる問題点。


若社長:「まずサスペンションが逝っちゃってますねえ。これが交換になります。それからブレーキホースも交換、オイルのなんちゃらかんたらも交換で、それから(中略)…全部で最低でも1300ユーロかかりますねぇ」


捨てろ。迷わず捨てろ、そのポンコツイタ車。


ところが、Cさんはブツブツ言っている。いわく、バッテリーを変えたばかり(だけどそのバッテリーすでに何故か弱ってるよね)、まだ来年の半ばまで車検が残っている(だけど現に壊れてるじゃん)、私はこの車が気に入っている(ドイツ人がドイツ車じゃなくイタリア車に乗るなんて思想を疑うわ…これはちょっと言葉が過ぎるか)。


おそらく下取りに出しても二束三文で買い叩かれるのがオチ。もうスパっと諦めればいいのに、どっかのサイトで同じ年式の同程度の車が2000ユーロで売りに出てるだの(それからそのディーラの儲けと修理費用差し引いたらいくらで売れるの?)、買った時は1万ユーロ以上した(10年以上前の話をされても…減価償却って知ってます?)ぶつぶつぶつぶつ言い続けている。


で、件の修理工場が懇意にしている中古車業者がいて、その人に査定を頼むこともできるとのこと。


Cさん:「その業者さんって、誰ですか?」
若社長:「XXカーセンターです」
それを聞いたCさん父:「そこ、インチキ業者だ。わしの車の査定、他のところの 1/3の値段しか出さなかった」


…何か思い出して怒ってます。いや、どの業者でもぶっちゃけ二束三文で買い叩かれると思いますけどね。


どっかの別の業者に査定を頼むことも考慮すべきなのだが、いかんせん車が騙し騙しでも動かせるかどうかわからない状態で修理工場に保管されているのが問題。まさか他の買取業者を修理工場に連れていくことはできないよね…。


というわけで、未だに結論は出ていません。Cさんの車がないことで私は多大な迷惑を被っているのです。その話は次回。