そらまめ号(日産ノート)がうちにやってきた(1)

もうお忘れでしょうが(なにせ書いている本人も忘れてましたから)、今年の2月の日記の続きです。


過去記事はこちらから辿っていただけます。
ドイツで車を買うまで(1)
ドイツで車を買うまで(2)
ドイツで車を買うまで(3)


結局ね、1月の終わりにノートを買うという契約書にサインしました。うちから車で小一時間かかる遠く離れた日産のディーラーさんから。


いくらイナカとはいえ、そんな遠くのディーラーさんに行く必要はまったくなかった。もっと近くに4-5か所あったし。別に日産のディーラ同士で相見積もりを出させて値引き合戦をしたわけじゃない。DIG-S(スーパーチャージャー)つきのノートの試乗車を家から近い順にディーラーに電話したのだがようやく見つかったのがそこだったという…こんなのも「縁」なんですかね。それで試乗したらいきなり他のディーラーさんより3000ユーロも安い見積もりを出してきてくれたのね。


色は…ほとんど悩まなかった。日本の日産のノート関連のサイトを調べていると、車の雑誌の試乗車などが決まってソニックブルーだったのね。それを見て良いなと思っていたから、ソニックブルーにした。なので…と順接で繋いでいいかは知らんが、「空色の」「小さな車」なので「そらまめ号」(命名した人はこの人)。ちなみにダブリンには姉妹車の「くろまめ号」がいるのだが、まあそれは蛇足。私の前の車は旧型の日産ノートだったのだが、こちらはオレンジ色だったので「にんじん号」…どこまでも安易だが、命名したのはどっちも私じゃない…と言い訳しておきます。


それから納車までなんと4ヶ月かかった。これにはキレかけたのだが、これを話し始めると日記1回分のネタになるので割愛。ともあれ、納車されたのは5月も終わろうかというころ。納車されたのがこちら。

(なんでライトが初心者マークの形をしているのか、日産のデザイン担当者に聞きたくてたまらない。)


…日本ではあまりにありふれた車です。日産ノート。


前の日記にも書いた通り、この車、ドイツではまったくというほど見かけません。そりゃそうだわな。自動車王国ドイツで何が悲しくて日本車を買うんだろう。ことVWのお膝元から私の住む村までさほど遠くないし。


なので、10月に日本に帰省した時に当たり前のことに驚いたんですよ…同じ車が、しかも同じ色がたくさん走ってるなって。


よっぽど車に詳しい人か、日本でノートに乗られている人以外お気づきにはならないと思いますが、この車、日本にはないオプションがついています。上の写真ではっきり見て取れます。…さて何でしょう。


…とクイズにしても意味がないので答えを書くと、それは…ごめん、正式名称を知らないんだけど、この側面の駐車場でほかの車のドアがぶつかって傷がつくのを防ぐこの部品をオプションでつけたのね。正直不格好。だけど、前の車、アパートの駐車場で思い切りぶつけられたのでつけた。ただし、ドアの形状が立体的なので見ての通りドアの半分くらいにしかつけられない…つまり、こんなもんをつける設計にはなっていないのでしょう。


あとはね、日本では当たり前についている、窓の雨除け(これも正式名称がきっとあるんでしょうね)。これもこっちではつけている人は少ないのだが、つけた。それ以外はフツーのTeknaというグレードのノートです。
この車の特徴。


運転席が左側にあります。


…ドイツなんだから当たり前なんだけど、日本やイギリス・アイルランドから見ると全然当たり前じゃない。そういえば、この車の開発をした時は右ハンドルで開発をしたんだろうなあ(日産なんだから)。だとすると、右ハンドル用に設計した車を左ハンドルにすることで何らかの不利な点とかないのかなとか思う。


さらに。


マニュアル車です。


最近の日本の若いもんはオートマ限定免許などを好んで取るようですが、他は知りませんがヨーロッパに来るとちょっと困ることになると思います。だって乗用車ではオートマ車なんて21世紀の世になってもほとんど見ませんから。まあ、日本国内でだけ運転する限りでは、問題はないと思いますけど。


車内ですが…後部座席が広いです。正直外から見た限りこんな広大なスペースがあるようにはとても思えないからこれは素朴にすごいと思う。実はこれもこの車に決めた重要な要素の1つでして。後部座席を倒せばおそらく自転車も載るだろうという判断。なお、それを決め手と言いつつ、未だに自転車を車に載せたことがないのですが。


おもいっきり写真がボケてますが、IKEAで2m超の長尺の組み立て家具を買った時も難なく車に乗りました。


参考画像的に、こちらがにんじん号(旧型ノート)でIKEAに行った時の写真。こちらは長尺の組み立て家具を買っていないので単純比較はできないのですが、実感として荷室の広さはおおかた同じくらいじゃないかなと感じます。


さてさて、日本のノートにはない別の特徴がございまして(だんだんセールスマンみたいになってきましたが続けます)…


後部座席が動くんです。前後に。座席下の黒いバーを持ち上げると座席が前後にスライドします。はい、トランクに荷物が多い時など後部座席を前に出すことでトランクを少しでも広げようという考えのようです。なぜこの機能が日本のノートについていないのか謎。


逆に、日本のノートにしかないものというのがあるのね。


まず、エマージェンシーブレーキ。現在日本のノートでは標準仕様ながらこちらでの設定はない。エアバッグ同様こんなもんを作動させるような運転をしちゃいけないのだけど、万一にも作動させるようなことがあった場合、事故回避、または軽減が期待されるだけに残念。


さらに、ドアミラーを電動で畳む機能。これが先代のノートにはついていたのに、こちらでは設定がない。ドアミラーを畳むような狭い場所での駐車が想定されていないのかな…とか思うのだが、あれもあると便利な機能だと思う。


というわけで、次回は…乗ってみます。