指輪…どーでもいい…とは言えんわなあ。

ここ数日のできごと。


【そらまめ号】車が納車される。この件は後日。
【結婚】なんかCさんがパニクってる。


ちょっと今日は結婚のお話を。


8月に結婚するんです。誰がって…私が。この話、どこまで書いたっけ。記憶にないから重なっている部分があったらごめんよぉ。


日本からやれ戸籍謄本だの結婚具有証明書とかいう聞いたこともない書類を日本の両親の助けも借りて取り寄せる。これをさ、Hannoverに住む日本人の翻訳者さんにお願いをして翻訳してもらう。そして、地元の市役所に提出。


ここからが騒動だった。市役所の担当者氏、Cさんと私に「打ち合わせ」と称して出頭命令を出してきた。しかも、トホホなドイツ語しか話せない私にダメ出しをして、通訳を見つけてこいという(まあ、言い訳をすれば、日本の民法を読みこなすためにどれくらいの日本語レベルが必要かを考えるとちょっとドイツ語に自身があっても通訳は必須な気がする)。書類を翻訳してくださった日本人にお願いしても良かったかもしれないが、そもそも、その方が同時通訳をしてくださるか疑問だし、仮にしてくださったとしても、Hannoverは地味に遠い。


別に神も仏も信じないけど、少なくとも、この時は、いた。なんと、自転車で行ける距離の村に日本人の通訳さんが。


なんかよくわからんが、この方、公的な書類を翻訳するような資格はお持ちでないが、そのかわり、日本人観光客のガイドだとか、ビジネスマンの通訳なんかを手がけている方らしい。つまり、ちょっとズレてるかもしれないけど、同じ球技のプロでも、一人はバスケットボールで、もう一人はサッカーのプロという感じなのかな。こっちは翻訳のプロばかり探していたので通訳のプロは完全に死角になっていた。で、そのプロがすく近所に住んでらしたというのは驚き。


いや、都会の話なら別に驚かないよ。だけど、このとんでもないイナカで、まさかすぐ近所に日本人が住んでらっしゃるというのは完全に想定外。外国人なんていそうにない白馬村に引っ越したらとなりの小谷村に日本人がいた…という感じの話ですぜ(余計通じなくなったか…)。


個人が特定されると悪いのでこの方のことを詳しく書くことは避けるけど、この方が実に快く通訳を引き受けてくださいまして、まずは打ち合わせ。そして数日後、いざ市役所に出頭。


ぶっちゃけ…死んだ。もちろん翻訳をしている間の時間が余計にかかったことは間違いない。そうは言っても2時間以上の根ほり葉ほりの尋問には閉口した。別に偽装結婚を疑ったわけでもないだろうに(そもそもこの役人さんは市役所の役人で、入国管理局の役人ではないし)。


この時点でようやく8月に結婚できることが確定。


この話と同時進行で、Cさんとドレス探し。これはまた別の機会に。ドレス探しに気を取られてすっかり意識がお留守になっていたのだが、指輪も探さないといけない。


指輪、納期が最大8週間だとか。あら、8週間後はすでに8月。これを聞いてCさんがパニクった。


「今週中に指輪を探さないとっ」


ちょうど今週の月曜日はアイルランドのバンクホリデー(祭日)でして、私の仕事はお休み。そこで行きましたよ。目をつけていた結婚指輪の専門店に。しかし、ここに、神はいなかった。


月曜定休。


ちーん。事前に調べて行けよ。アホタレ。


あれ、この話、したよね。数カ月前にも指輪の下見に行ったのです。この時に思ったこと。他は知らんが指輪の世界では女尊男卑が進んでいると思う。何かというと、男の指輪がなんとも単純で退屈なのに対して、女性のは何かとおしゃれ。ペア価格とお茶を濁してはいるが、女性のそれのほうが明らかに高価。


なので、指輪を選びに行っても、退屈なのだ。女性の方はともかく、男の方に「おおっ、これは」と思わせるような品物がまったくないのだ。それゆえ、翌、火曜日の夕方に店に行ったのだが、数カ月前と同じ会話が繰り返された。


Cさん:「これなんてどう?」
私:「いいんでね?」
Cさん:「こっちは石が可愛い感じじゃない?」
私:「そうかもね」


…しまいにゃCさんが怒り出す。やる気あるのかって。やる気も何も、指輪の正しい選び方がわからないから、見た感じで直感を語るしかない。しかも、美的センスなどないから、「いいんじゃね?」くらいしか言えないのだ。


さらに、つけた感じなどを聞かれても困る。ドイツの男性の指のサイズに合わせたサンプル、私の親指すら収まってしまう。コドモがお父さんの靴を試着して、「これどうかしら」とか言われたって、履き心地はもちろん、どんなふうに見えるかもうまく想像できない。


しかも、私とCさん、まったく逆の趣味を持っていることが判明。なんか知らんがCさんはぶっといのを選びたがるのだ。対して私はぶっといのはどう見ても邪魔だから、細いのがいい。もうこんな根本的なところからズレてるんだから、意見が統一できるはずがない。


…なんか明日もまた、見に行くので仕事を早く終わらせろ…だそうです。私としては、クレカ渡すのでテキトーに買ってこい…と言いたくて仕方がありません。もちろん言ったら怒られるので言いませんが。