子連れは優遇されるべき…なのだが…

朝から腹が立つことがありました。

話の前提として、ダブリンに出張してたんです。で、朝のヒコーキでドイツに戻る時の話。

この日は天気が悪かったんです。雨が降っていることは珍しくないのですが、珍しいことにけっこう激しい雨だったんですよね。更に悪いことは、この日はスカンジナビア航空利用だったのです。

なぜかは知らない。だけどさ、この会社、ダブリン空港での搭乗口はここ数年いつも第一ターミナルの100番台の一番遠くて不便な場所に固定なのね。この100番台の搭乗口は実はRyanairの独壇場なの。つまり、搭乗橋が設置されていない、平たく言えばLCC用のエリアなんだわ。ここまでが話の前提。

こりゃ搭乗するまでにびしょびしょに濡れるなと思った私は殊勝にも搭乗時刻のちょっと前から搭乗口付近で待機して、早めに乗ることにした。そう、行列が出来る前に早く乗れば、あんまり濡れずに済むだろう…という計算。

通常搭乗は子連れ、そして、ビジネスクラスおよびマイレージカードの上客、そして一般客の順…ってのが定石だよね。ところが今回、子連れの優先搭乗がなかった。いきなりビジネスクラス及びマイレージカード客。なぜか偉そうに金色のカードを持っている私は、搭乗口からけっこう離れたところにいたものの、結構早めに搭乗口を通過することができた。

その時にね、さあ、3-4歳くらいの子供連れの家族がおりまして、たぶんアイルランド人じゃないかと思われるおとんが搭乗開始のアナウンスと同時に、連れの女性に「おい、行くぞ」みたいな感じで優先搭乗口へ。今にして思えば、子連れの優先搭乗がなかったことに腹を立てていたんじゃないかと思う。

で、階段を降りて地上の出口のところで一時待機。係のお姉さんがヒコーキに搭乗の準備ができたか確認に行く。その間そこで数分待つことに。

件の親子連れ、どうもエレベーターで降りてきたらしく、私より後にそのホールに到着。そのまま行列の横をすり抜けて一番前に出た。

これだけの話のはずだったんだけど、列の一番前にいた男性が余計なことを言ったのだ。ここで問題発生。
男性:「並んでるんですけど」

そしたらさ、子連れのおとんがすんげー形相でその男性を睨みつけて

おとん:「子連れだ」
男性:「まだ、ドアが空いてませんよ」
おとん:「子連れだ」(睨みつけたまま)
男性:「まだ数分待つことになるんじゃないかと…」
おとん:「子連れだ」

もう、完全に喧嘩腰なの。男性を鬼の形相で睨みつけたまま何を言われても「子連れだ」を一つ覚えに繰り返し、最後に

おとん:「二度と話しかけてくるなっ」

と捨て台詞。

正直呆れた。子連れが優先搭乗することに私は何も反論はないし、私が列の先頭にいたとしても特に何も言わなかったか、むしろ道を譲ったと思う。だけどさ、あんな態度取られたら、後ろで見ていた私まで腹がたった。子連れでの旅はきっと大変なんだろうけど、人の親切を当たり前だと思うのみならず、他の乗客に喧嘩腰になるなんてかっこ悪いというか、見ていて気分が悪かった。しかもさ、文句をつけたひと、推理だけど必死に取り繕うとしてたのにあの態度。ああ、この人、きっと人生で色々損してるんじゃないかなあ…とまで勘ぐってしまった。

男性は最初に余計なことを言ったものの、そのおとんの売られた喧嘩を買う愚を犯さなかったので話はそれだけ。男性にもおとんにも申し訳ないけど、どちらも反面教師にしようと思います。