件の容疑者のフルネームが報道されていないドイツ

Cさんと雑談してたんです。その中で出てきたのが、例のジャーマンウィングスの墜落事故(あるいは事件)。で、私が、日本のニュースサイトを見ながら何気なく件の容疑者(副操縦士)の名前を口にしたんですよ。そしたら、Cさんが「なんでフルネーム知ってるの?」…って聞いてくる。いや、逆にあんたはなんで知らないの?という話になった。


なんでもドイツ国内の報道では、家族へ影響が及ぶことを考慮して容疑者の名前は下の名前だけ…苗字は伏せられている状態で報道されているそうな。


もっともそんなことをしたところで、ネットで検索すればWikiの英語ページを始め各言語のニュースサイトなどにフルネームはすぐに出てくるのでそんなことをしても無駄といえば無駄。たださ、「家族に累が及ぶ」という発想がさ、すごく日本的だなと、そーゆー発想は日本独自のものじゃないかと思っていたのでちょっと意外に思った次第。


少なくとも、今回の事故(だか事件だか知らんけど)の容疑者の家族が、日本的に「世間をお騒がせして申し訳ありません」といった謝罪コメントは出していないと思う。出すべきだと言っているのではなく、むしろ、容疑者は成人した大人なのだし出す必要性は全くないと思う。


それはさておいても、ドイツで、家族のプライバシーが守られなくなるという観点で容疑者の苗字が報道されていないのはちょっと意外というか、仮に家族に連帯責任を求めるような者が出てきたら…なんとなくそれって日本的だなと思ったわけ。


もうひとつ思ったのは、この事故、まったく同じようなことがたった1年ちょっと前にモザンビークで起きているんですよね。ところが、モザンビークという言い方は悪いけどどこか霞がかかった遠い場所で起きたことというせいか、はたまた(150人に比べれば)比較的犠牲者が33名と少なめだったせいか、あまり大きく報道もされなかったし、対策も(少なくともシロート目には)あまり議論されなかった気がする。


もし、この事故がもっと大きく報道されて対策が練られていたら、あるいは今回の事故は防げる余地があったのかな…などとも考えてます。


ヒコーキが年々安全になっているのは先人の犠牲や失敗から学んだからだと聞きます。今回の事故からもまた学んで、犠牲が無駄にならないことを祈ってます。そして、ありきたりながら、亡くなった方のご冥福を。