【準更新強化月間】あの坂を登れば…

もう2ヶ月ほど前の日記で自転車をスーパーで買ったこと、そのスーパーではペダルさえつけてれずにぽんとチャリンコを渡されて、速い(重い)ギアにはいらない。自分で直そうとしたけど無理だった…という話をしたのですが、その続きです。


往復60キロもガソリン焚いて出かける手間暇を考えたら、近所の村の自転車屋さんに持っていくのも一考。…とここの家の人達に話すと…


「アホかい。スーパーで買った自転車なんて持って行っていい顔されると思う?」


…なにその日本的な発想。


なんだかんだで片道30キロも離れたREALに行きましたよっと。車に乗せて。サービスカウンターにて。


私:「こちらで買った自転車、かくかくしかじかでギアが入らないんですけど…」
係:「係りの者をお呼びするのでお待ちください」


数分後、私が自転車を買った時に見たパート(かどうかは知らんが)のおばちゃんがやってきて…


係:「…わかりました。お預かりします」


…なるほど。合点がいった。このおばちゃん、自転車コーナーの担当ではあるけれども自転車の整備の資格もヘタしたら知識もないのだ。日本のディスカウント店で自転車売ってたら自転車の整備士の人がいるよね。それすらいないのだ。…あ、書きながら思ったけど、ホームセンターとかで自転車を細々と売ってたら整備の人がいない可能性もあるのかしら。いや、それでもペダルすらお客さん自身でつけてくださいとはきっと言わないよね。


結局、この修理に2週間を要した。不幸中の幸いだったのは、修理費用を請求されなかったこと。


自転車を引き取りに行った日、Cさんの強い主張の元、ヘルメットを買わされる。恐ろしい事実が発覚。日本人の私、なんと、こっちの通常サイズのヘルケット(Lサイズ)が入らない!なぜかXLサイズ。待て待て、ドイツ人でXLって言ったら身長が190センチもあるようなヤツの話じゃないのか?


恥ずかしいことを告白すると、私の頭はどうもでかいらしい。小学校に上がる時だかに買ってもらった巨人の帽子はすでに大人サイズだったらしい…。ほんじゃあ、脳みそがたくさん入った私は賢いのかといえば…ま、このホムペを御覧の皆様はご存知のことですので…ねぇ?ははははは…はぁ。まあ、残念ですよ。顔のサイズが仮に2/3だったら8頭身も狙えたのに…(はぁぁぁぁぁぁぁ)。


こうして、2ヶ月以上かけてようやく自転車にまともに乗れるようになりました。ちょっと村のサイクリングにつきあってくださいな。深い意味はないけど、推奨BGM(消されてたらすまん。遊佐未森「風の自転車」)。


村道から村の外に出ます。


呆れるくらいまっすぐの道。ちなみに一般車進入禁止です。…ドイツの農道の入り口にはほぼ絶対の確率で一般車進入禁止の標識が立ってます…が、車とバイクのようなので自転車は知ったことじゃねえや。


一つ上の写真で見えていた丘に向けて坂を登ります。


あの坂をのぼれば、海が見える」(通じた人は、私と同世代で中学の時に同じ教科書を使っていた仲間です)…ことはなく、長閑な畑の中の道が続きます。


ステキなイナカじゃない…と思われた方、断言します。3日で飽きます。個人的にはADSL回線でしかネットが出来ないのがもう我慢なりません。


ついに未舗装路になりました。これが酷道ならもう喜んでネタにしますが、農道…ネタにも何もなりゃしない。


森の入口。この辺で目の前を鹿が横切りました。


ついに森に入ります。ついでに登りになります。森のなかで気分がいいというより、むしろ人の気配が全くなく心細く感じ始めてました。


どんどん登ります。もう運動不足なので心臓破れそう。ああ、こんなところで死んでも多分数日は誰も気がついてくれないだろうなあとか思ってました。


ちなみにドイツの国土の8割はもともと森だったとか。それを切り開いて田畑にして、町にして現在のドイツがあるとか。じゃあ現在のドイツの森はどれくらいなのか…調べていません。脇が甘いです。


下り始めました。どこに行くかはわかってませんが、方角的には、くるっと反時計方向に回りこんで村の方に戻っていると思われます。スピードが乗って気持ちいい…と言いたいところですが、砂利道だし久しぶりの自転車だしコケそうで怖い。


最高速で下っていたら突然現れた通行禁止のチェーン。赤白の警告板がなければ間違いなく引っかかって大ゴケしてました。


再び森と畑の境界を走ります。


地平線の彼方に見えるのが多分、村だわ。だけど、未だにどこに下りてきたのか定かではなかったので、隣村のような気もしており自信が持てず。


ようやく舗装路に戻ってきました。


村に到着。


スマホのGPSを作動させて出かけたので、あとえでどこを走ったのか一目瞭然…って、まあ、一本道だったので迷いようもなかったけど。けっこう走ったようですが、実は10キロほどしか走ってませんでした。


ちなみに、私の目標は、ここで山チャリすることです。



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おまけ:私が自転車で森のなかを走っていたころ、沖縄で自転車を爆走していた人がいたらしい…。