【寝室改造計画2】床に壁に天井に…

寝室大改造のお話の続きです。なんだかんだでワードローブを買ったら床を張りなおして、ついでに壁紙も新調して、さらには天井までやり直すことになった…というところまでが前回のお話でした。


話の続きをする前にCさん父のお話。この方、よくは知らんがエンジニアだったらしく、設計図とかそんなわけのわからんものが読める人らしい。もう定年を迎えたので悠々自適のかどうかは知らんが、ご隠居生活に入っています。なので、基本的に、昼間に時間があるのね。


まずは部屋からすべてのものを撤去。これがけっこう大変だった。だって、足の踏み場もないほどの物置状態だったんだから。これに数日を費やす。


もうガタガタだったワードローブを撤去すると、なにやら違う壁紙が出てきました。どうも壁紙をペンキで上塗りしたらしいのね。その壁紙も刷毛で濡らして剥がします。


なんか知らんが、Cさん父、壁にいろんな線を引いたりしてるの。何してるかと聞くと…


父:「壁がまっすぐじゃないんだよ」


…はぁ。

(わかりにくい写真ですが、壁です。たしかにまっすぐじゃない)


どこから持ってきたのか知らんが、まっすぐの棒を当ててみると、なるほど、わずかに壁が波打っている。まあ、築何十年か経っている家、そりゃ壁も波打ったりするだろう。


父:「これはまっすぐにしないといけない」


…はぁ。


こうなったらこの人を止めることができる人は地球上にはいません。翌日から、壁をまっすぐにする工事を開始。…ってさあ、その壁、ワードローブの後ろで見えないと思うんですけど…


父:「ワードローブと天井の間に隙間があるだろう。そこが波打っていたらみっともない」


…はぁ。


それから2週間ほど、Cさん父は壁をまっすぐにする工事に没頭。


またCさん父が言うのだ。


父:「ヒーターが古いから新調したほうがいい」


…えええ?あんなもん何十年でも持つんじゃないの?と思ったが、数日後には新しいヒーターが家に届いていた。おーい、そのん百ユーロ、誰が出すんだよ?


その数日後、私が隣の部屋で仕事をしていると、とんでもないドリルの音が工事中の部屋から聞こえてくる。何をしているのか聞いてみると…


父:「ワードローブが照明のスイッチに近いからずらす。それから、ベットの脇のスタンド用のソケットの位置も直す」


…はぁ。


このたった数センチの差がどれだけ違うのか私には想像もつかなかったが、任せることにする。


さらには天井。2-3週間かけて、断熱材を含め、新しいものを張りなおす。これだって必要だとは思わなかったが、いわく


父:「天井は最大で1センチ波打っている。これじゃあみっともない」


一生懸命目を凝らしてみてみたが、私には天井はまっすぐにしか見えなかった。だいたい、みっともないみっともないっていうけど、あんまり寝室にお客さんを入れる状況って思いつかないんだけどねえ。


そののち、床のラミネートを選びにHammerへ行く。たださあ、前回の自転車の話しに書いたとおり、祖父の自転車屋が大規模小売店に潰されたいきさつのある私、少しは近所の店にも貢献しようと、隣町の小さな店に行ってみた。


結果。話にならなかった。まず、サンプルがないのだ。カタログだけ。写真で選ぶというのはなかなかにして至難の業。さらに、ウソをつくのだ。


店主:「このHaroはねえ、ドイツ製のいいものだよ。Hammerなんかでは取り扱ってない。うちでしか取り扱ってないから」


数日後Hammerに行くと、そのHaroの同じ製品がしっかりサンプルつきで販売してましたよ。しかも、2割ほど安い価格で。なんだかんだ言っても、やっぱり個人の店は大きな店には対抗できないんだなあと実感。結局Hammerで床一式を買う。


ラミネートの下には断熱材。さらには壁と床の仕切りの板も買う。いざ床を取り付けるという段になると…


父:「このドアも古くて傾いている。新しいものにする」


…えええ、このドアこそ何の問題もないじゃないか。そうは思ったものの、ドアを選びに建材店に向かう私たち。


私がこだわったのはドアノブ。…なんでかって言うと、ここまで私の意見は何一つ反映されてないの。だってさあ、Cさん張り切っちゃってるし、Cさん父ももう止めようがないくらい盛り上がっちゃってるから、もう私が口をさしはさむ余地、ないのよ。もう単なる金は出すが力も意見も出さない(半分の)資金提供者。それじゃああんまりだというわけで、せめてドアノブにくらい自分の意見を反映してもらおうと。


数日後に配達日などの連絡があるとやらで、それを待っていると電話が鳴る。はたして建材屋さんでして…


建材屋:「申し訳ないけど、ドアがメーカー欠品してます。ご用意できるまでに1ヶ月はかかるかと…」


外出中だったCさん父にそれを伝えると…


父:「ありえん!キャンセルだ。キャンセル!」


なんでもドアを来週に取り付けないと、その後の予約していた電気工事店との予約その他がめちゃくちゃになるとやらで、慌てて別の建材店へ。翌日に用意できるドアとドアノブを選ぶ。


私のこだわりのドアノブはこれ。


ロリータ。


…どこら辺がロリータなのかさっぱりわからないが、もう、ネタで名前で選んだ私。アホです。


そんなこんなでようやく部屋が完成。3ヶ月かかりましたよー。


さて、それじゃあ、注文していたワードローブを配達してもらいますか(続く)。