【更新強化月間】2,014年版、Ryanairの予約の仕方

以前に作ったことがあるんですけど、これがまた需要が高かったのよ。なのに、Ryanairがサイトをリニューアルしやがって前の情報が使い物にならなくなりました。というわけで、最新版の初心者対応「Ryanair予約の仕方」です。なお、このページ作成にあたりどこの航空会社や会社などから袖の下などもらってません。中立的に書いたつもりです。また、内容にはかなり気をつけておりますが、ご利用は自己責任で。


まず、Ryanairを予約しようとしているあなた。ホントにそれ、安いですか?Ryanairが安くなるのは、預入の荷物なしで手荷物のみの軽装で乗れる場合…というのが条件です。例えば繁忙期に20キロの荷物を預け入れようとすると35ユーロの手数料を取られます。ただしこれ、オンラインで予約した場合、空港だと55ユーロ。距離の長い路線だと75ユーロ取られます。待て待て待て、スーツケースひとつに諭吉さん一枚取るんかい。じゃあ、宅配便で送ればいいかというと、日本のようにコンビニで宅配便の集荷をしてくれるような便利な世の中じゃありませんから、これはこれで面倒です。


しかも、Ryanairの場合、空港が市街地から離れている場合が多いです。東京で言えば、LCCではない航空会社が羽田空港に飛んでいるのに対し、Ryanairは成田どころか茨城に飛んでいるのに「東京(茨城)空港」などと堂々と書いて航空券売ってますぜ。地上の交通手段の値段や手間暇まで考えると本当に安いかけっこう考えどころになること、多いですぜ。


えー、そんなこと言ったって、どうやって安い航空券を見つけていいかわからんという人、2014年の世の中ってほんとに便利なんですわ。skyscanner.comというサイトに行けば、数ある航空会社と旅行代理店から安い航空券を探しだしてくれます。Ryanairが一番安いと決めてかかる前にまずはここで調べてみましょう。


そのうえで、Ryanairがなんだかんだで一番オトクだった…という場合は予約へと進むわけですが、良い知らせがあります。Ryanairのサイトのリニューアル後、前に比べるとページのナビゲーションや価格の表示方法などが格段にわかりやすくなりました。論より証拠、気になる方は2012年版を御覧くださいな。以下に書く幾つかのポイントさえ抑えれば実はこんなページ読む必要はありません。まあ、やってみましょう。

(ご参考までに2012年版)


まず、Ryanairのサイト。以前のイナカのパチンコ屋のようなサイトに比べると、本当に驚愕のレベルですっきりきれいになりました。Ryanairもやれば出来る子だったようです。

(こちらは最新版。過去のページを知っていると「あれっ?」と思いますね)


Ryanairのトップページ、右上に居住地を選ぶ欄がありますが、はっきり言って意味は無いです。出発地の通貨で運賃は表示されますから。右下の方にはクッキーについての注意書きがありますがこちらもスルーで。とりあえず、出発地と目的地、片道ならOne-Way、往復ならReturnを選びましょう。ちなみに往復なら安くなるということはありません。往復は片道+片道の合計運賃です。


あ、あと、日付はきちんと確認しましょうね。こっちのカレンダー、曜日が日曜日始まりだったり月曜日始まりだったりしますよ。今、これを偉そうに書いている私、先日日付を間違えた航空券を買って諭吉さんをドブに捨てましたぜ。…そんなアホタレの言うことを信用していいのかという素朴な疑問が湧いてきますが、まあ、とりあえず続けましょう。


次のページでは、その週のカレンダーと運賃の一覧がずらっと出てきます。もし日付をずらせるなら前後の日付も見て見る価値はあるかと。基本的に週半ばに比較的安い運賃が出てきます。あとは複数便運行している区間なら深夜早朝に安い運賃が出てきますが、その時間に空港への、そして空港からの交通機関、ありますか?「安い」と勢いでポチる前に確認しておいたほうがいいです。さもないと非情の空港泊とかいうオチになりますよ。


次のページ、ここがちょっと引っかかりやすいところです。まず、Firstname(名前)とLastname(苗字)の前に男性ならMr、女性ならMsを選ぶところまではいいとして、その下のTravel Insurance(旅行保険)の欄にちょっとした罠が仕掛けられています。ここで、「Japanがねーぞ」と慌てる必要はありません。これは旅行保険の約款が国によって異なり、掛け金も異なるので国を選ばされるのですが、旅行保険を買う(=Ryanairに寄付をする)つもりがない限り、Don’t Insure Me(イラネ)を選んでください。そもそも、EU外の国の住人に保険を売るつもりはないようです。日本からの旅行者なら、何らかの他の保険に入ってますよね…きっと。


その下はCheck-in Bags。預入の荷物があるならここで選びます。あ、機内持ち込みは3辺の合計115センチ、10キロまで無料ですが、ちょっとでもこの枠を超えると搭乗口でトラブルになります。すすき野の暴力バーも舌を巻く(って北海道に行ったことないけどさ)超過料金を請求されて喧嘩している人を「必ず」見かけます。この会社に限っては「ちょっとくらい」とか甘いことを考えないほうがいいです。あとは100ml以上の液体(ヘアジェルとかも含む)は保安上の理由により持ち込み禁止です。


その下、座席の事前予約ができますが…意味無いです。もしかすると、空港によると早く降りれば行列が出来る前に入国審査を通過できるとかあるかもしれませんが、そのために10ユーロを払う価値があるかというと…私ならその分なんか美味しいものを食べるかタクシーにでも乗りますね。ここも実は2014年の変更点でして。いつの間にかヨーロッパのLCCの代表格、Ryanairが自由席をやめちゃったんですよね。これが他のLCCのにどう影響するか、ちょっと気になるところです。そう、サイトの変更といい、RyanairはLCCを強く主張するのをやめた印象を受けます。ただし、いろんな手数料など凶悪な部分がありますのでくれぐれもご注意を。


さらにSMS Flight Details…激しく意味なしです。だって、予約が完了したらメールがすぐに届きますから。Low Cost Parking、Transfer to / From Airport(空港の駐車場、空港から(へ)の交通機関の予約)…選びたければどうぞ。ただし、ここで予約するのが一番安いとか誰も言ってませんからね。むしろ若干高かったという報告を過去に読者さんから頂いております。


そしておもむろに右下のContinueを押します。最低限、Mr/Msと名前の入力(苗字と名前の順番逆になってたりしませんよね?)と保険のDon’t Insure Me(イラネ)さえ選んでいれば次の画面に進めます。逆に他の(SMSとか座席予約)のAdd(追加)ボタンを中途半端に押していると、その部分を完了させるか取り消さないとエラーが出ます。…余計なことはするなということですね。


次のページ。まあ、ご親切にもホテルの紹介。最低料金保証…と書いてますが、ホテルのサイト直で買った方が安いってよくあるオチでっせ。さくっと流して右下のContinueを押しましょう。


次のページ、ご希望ならRyanairのサイトに登録できますけど…けど…けど…したいですか?今後定期的にRyanairに乗るんだい…という方、別に止めません。Best of luck(棒)。さもなければ、左側中央にあるContinue without registering(登録せずに続ける)を押せば次の画面に行けます。


次のページ、Ryanair VouchersとPlay to Winは無視して、Contact(連絡先)にメアドと電話番号を入れます。ドメイン拒否設定している人、私の知る限りRyanairからのメールは@Ryanair.comから来ます。電話番号はSelect Country Code(国番号選択)のドロップダウンから日本を選んで(ドロップダウン上で”J”キーを2回叩けば出てきます)そして、最初の0を抜いたケータイの番号を入れます。なお、私の知る限りRyanairから電話がかかってきた…という人には未だに会ったことがありません。何かあればメールが来ます。なので、「英語ができないのに電話がかかってきたらどーしよう」とかいう心配はまずいらないと思います(かかってきても責任取れんけどさ)。


そして、Secure Card Paymentに進みます。さっきの要領でPlease select your Billing Country(クレジットカードの請求先の国名)のさっきの要領、ドロップダウンでJを2回押してJapanを選び、カードを選びます。デビットカードなどをお持ちの方もいるでしょうが、基本的にはVisaかMasterの2択かと。残念ながらクレジットカードを選ぶと若干の手数料が上乗せされます。手数料額は2012年当時一人、片道ごとに一律6ユーロでしたが、これが支払額の2%に変更されたので、大概の場合は値下げとなりました。


そしてCardholder Address(カード名義人の住所)を入力します。そして左下のI have read and accept Ryanairs General Terms and Conditions(約款を受け入れます)にチェックを入れてようやくPurchase Now(購入)を押します。はい、押す前に旅程その他が正しいか確認して下さいね。購入ボタンを押すともう戻れませんよ。


あ、ここ試験に出ます。警告のメッセージが出ますが、認証にカードによっては1分近くかかります。戻るボタンや更新ボタンを押しても状況は改善されません(むしろ二重予約とかのおそれがあります)。1分ほど耐え難きを耐え、忍び難きを忍んでください。


でね、日本の一部のカード、まれに認証(オーソリ)で引っかかったという報告を頂いてます。エラーメッセージが出ればいいのですが、この認証でひっかかる(画面が真っ白のまま進まない)という報告を頂いております。もし数分待っても「予約が完了しました」というページと6文字の予約コードが出てこない場合は予約は完了していません。入力した情報に打ち間違いがないかよく確認して、もし別のカードがあるならそれを試すのも一考です。大事なことなので繰り返します。「予約が完了しました」というページと6文字の予約コードが出てこない場合は予約は完了していません。


予約が完了すると、メールがすぐに届きます。届かない場合、不安な場合、予約確認のページから予約を確認するのが一番です。


この先がまた大事なので読んでください。ここも試験に出ます。


予約後、搭乗の15日から2時間前に必ずオンラインで搭乗手続きをして搭乗券を印刷する必要があります。もし、搭乗券を印刷せずに空港へ行くと70ユーロの手数料という名の罰金を取られます。今、確実にお伝えしましたからね。紙切れ1枚に諭吉さんの罰金ですよ。なので、搭乗券は忘れずに2時間前までに印刷して、できれば万一のために複数枚印刷して別々に持っておきましょう。


そして、空港で。EU外のパスポートを持っている人は、持ってきた搭乗券に「ビザの問題はない(入国に問題はない)」という旨のハンコを押してもらう必要があります。これがないと搭乗拒否されます(ここも試験に出ます)。なので、保安検査の前にVisa Checkというカウンターに行ってください。どこかわからなければ搭乗手続きのカウンターで聞けば教えてくれますが、大きな空港の場合は専用のカウンターがありますし、小さい空港では発券カウンターの場合が多いようです。


来月不本意ながら搭乗してくるので、搭乗編は来月後半に。