【いまさら語学留学2】初日の続き…洗車

帰宅途中、ガソリンスタンドに寄る。どーしても洗車がしたかったの。言うまでもなく私は洗車ヲタとかじゃなくて、むしろ、その辺はデタラメ。たださあ、フェリーに一日乗ったでしょ。となると、密閉された甲板だったとはいえ、けっこう下回りとかに塩分かぶったんじゃないかと思ったわけ。よーするに、車が錆びるんじゃないかと。


で、到着前の日曜日の朝に近所のガソリンスタンドにたぶん断られるなあと思いつつ、機械洗車を頼んでみた。ガソリンスタンドの店員さんが言うのだ。


店員:「洗車?ダメダメ。今日は日曜日だから」


ドイツでは日曜日は洗車は禁止…だそうです。


意味がわかりません。いや、日曜日は商業施設とかが基本休みなのね。日曜日は働かずに休むべきだという発想から。アイルランドもほんの10年前まではそうだったのだが、いつの間にか、なし崩し的に日曜日は大きな店を中心に開くようになったが、ドイツではその「古き良き」伝統がいまだに残っていると。それはわかるんだけど、機械洗車なんて、機械の電源さえ入れておけば勝手にやってくれるもんじゃないの?機械のメンテがどうこう言い出すのかな。よーわからんわ。


まあ、そんなわけで、日曜日に洗車ができなかったから、今日月曜日にやっちゃおうと。


ガソリンを満タンにして(ほぼ€60≒8000円。それでも3日で空になる)、店内の会計に行き、洗車をしたい旨頼む。で、いつもの番号を書いた紙をもらう。7桁の番号を洗車機の操作盤に打ち込めば洗車が始まるというあれね。


それを持って、洗車機の前へ。なんだかなあ、さすがドイツというべきか、洗車機は屋根と壁で覆われている。なるほど、これなら、水しぶきが外に飛んで行ったりすることもないわ。


操作盤は当然左ハンドル用に設置されているから、車から降りて、操作盤に7桁の数字を打ち込む。そして、車に乗り込んで、洗車機の中へ。


洗車機の中ほどまで車を進めると、機械に「STOP」の文字が表示される。はい。車を止めて洗車が…洗車が…洗車が…始まらない。しばらく待ってみるが…変化なし。


まさか機械の中で車から降りるわけにいかないので(機械が作動したら私が水浸しになるくらいならともかく下手したら命にかかわるんじゃないかな)、車を後退させて洗車機の外、操作盤の横まで戻し、操作盤を再確認。…おっかしいなあ。反応がない。


仕方ないので、店内の店員さんに助けを求める。店員さんが言うのだ。


店員さん:「はい、じゃあ車を洗車機の中へ」


はいはい。車をまた洗車機の中へ。


…おーい、やっぱり動かないんですけど。


気がつくと、洗車機の外から店員さんがなんか言ってる。窓を開けて聞いてみると


店員さん:「車から降りるの。降りてっ」


えええ?何言ってんの?洗車機の中で車から降りるなんてありえんでしょ。とはいえ、そういうなら降りましょ。


店員さん:「窓閉めなきゃダメでしょ。窓」


…はいはい。あなたが何を言っているか確認するために開いた窓を閉めました。


そして、車から出て、洗車機から出ると、洗車機の前にあった大きな扉が閉まった。そして、大きな機械音とともに洗車が始まった。


教訓:ドイツの洗車機は車から降りて操作する。


後で友人に話をしたら、散々莫迦にされた。なんでも、機械式の洗車機、このように車から降りるのもあれば、私が常識だと思っていた、車に乗ったままのやつもあるそうな。えええ?そのふたつ、どーやって見分けたらいいの?


友人:「近所に洗車場があるでしょ。あそこで自分で洗えば2-3ユーロですむよ」


うん。存在は知っている。高圧式洗車機(あの鉄砲みたいな機械から水がすごい勢いででてくるやつね) が何個も並んでいるやつね。ただ、あれだと、自分の着替えとかも持っていかなければいけないだろうし、おそらく長靴も必須。ちょっと面倒だわ。まあ、洗車が好きだとか言うなら話は別だけど。


…あ、なんかで聞いたことがある。世界広しと言えど、洗車が好きだとか言う国民はドイツ人と日本人だけだって。ただ、日本とドイツには大きな違いがある。


ドイツでは自宅での洗車は禁止。


…汚れた水の処理ができないから…だって。あーあ、まったく面倒くさい国だと思う。


さらに友人に莫迦にされた。


友人:「塩分気にしてたらドイツで車になんて乗れないよお。冬になったら凍結防止にばんばん道路に塩撒いてるんだし」