ビニール袋で空港に来る愚客とコスト削減に走る航空会社

いつものドイツへの通勤。朝5時20分発という嫌がらせとしか思えないヒコーキでフランクフルトへ。…まあ、いつものこと。


そのいつものヒコーキの搭乗手続きをネットで前日にしようとする。2番めに手続きをしたにもかかわらず、私の指定席11A(A321のL2ドア脇非常口席)がすでに取られている。なんだかなあとおもいつつ、次善の策の11Cを指定。


翌朝、半分寝たまま空港へ。搭乗すると、いきなり、私の席を取った(「取った」ってあまりに人聞きが悪いですが)11Aの客に


11Aの客:「グッモーニン」


…って、あんた、誰よ。


…というオーラを知らず知らずのうちに出していたのであろう、11Aの客は


11Aの客:「Hannoverにまた行くんでしょ。あなたをもう数回見てますよ」


あー、言われてみるとこのおっさんよく見るわ。まったく自慢にならないが、このおっさんと行動パターンが一緒。どのヒコーキに乗るかとか、非常口席を狙っているなど。


…ってことは、今後、このおっさんと熾烈な11A争奪戦を繰り広げるんですか。


…いや、いいです。私は11Cで。


ちなみにこの日はフランクフルトからは新幹線でした。


んで帰り。うちの奥さんのおかんが庭でとれたイチゴでジャムを作ったから持って行けという。ありがたや。


が、しかし、世の中にはテロリストとかいう歓迎されない人がいる。アホタレが悪さをしようとしたために、機内に液体の持ち込みができなくなってしまった。で、ジャムって液体なのよね。つまり、預託荷物として預けないとダメ。だったらと、近所のスーパーへ行き、思いつく限りの液体を買う。


どう見ても国際線のヒコーキに乗る人の荷物じゃない。


だけどねえ、ルフトハンザには優れたサービスがあるのよ。こんなアホタレの客のために箱を用意してくれているの。


かくして、フランクフルト空港の搭乗手続きカウンター。


私:(袋を見せながら)「というわけで、箱貸してください(はあと)」


ところが、かかりのおばちゃんが言うのだ。


係:「箱?んなもんないわよ」
私:「へっ?」
係:「確かに5年くらい前はあったけど、もうないわよ」


なんですと?

(資料映像:前はこんな箱が確かにあった)


いや、5年は大げさだ。だけど、確かにここ数年この箱を借りてないわ。最後に借りたのは、ぬいをドイツから搬送した時…3年前ですな


私:「…ええっと、どうすればいいですかね。」
係:「カバンをひとつ買ってきてもらうか、そのリュックを預けるしかないわね」
私:「いや、ノートパソコン入ってるんですけど。この中に」
係:「だったら選択肢は2つよ。私がその袋の中身をおいしくいただくか、そのビニール袋とリュックを入れ替えるかね」


ちょっと噴いた。こーゆー歯に衣きせぬおばちゃん好きだわ。


私:「わかりましたよ。じゃあ、入れ替えますね」


とビニール袋とリュックの中身を入れ替える。ちょうどスーパーの別の袋があったので有効利用。


かくして、国際線の客とはおよそ思えないビニール袋の荷物を持ったアホな客になる。


この箱がなくなったのは間違いなくルフトハンザのコスト削減の一環です。というのも、エコノミークラスのグラスも


…くされRyaiairと同じべこべこの安物になってましたから。うーむ。この安物感が写真じゃ伝わらないな。こんどベコベコしながら写真撮ってきます。