アイルランドのこのへんが好き

ふと気がつくとイースターです。耶蘇(激死語)の信者ではない私にとってイースターとは単に4連休です。というわけで、ドイツへ。


木曜日のいつものルフトハンザの最終便でフランクフルトを経由してHannoverへ。ひでかすが車を使うというので、タクシーで会社から最寄りのバス停に移動して、そこから、Airport Hopperというバスで空港へ。


イースター前ということもあってか、バスは15分遅れでバス停に到着。このバス停から乗り込んだのは私だけ。運転手さんはおじいちゃんと言ってもきっと怒られないと思われる男性。


私:「空港まで片道、6ユーロですよね?」


バス停にそう大きく書いてあった。


運転手:「7ユーロです。あ、バス停に書いてあるのは『ウェブで事前に予約した場合の割引運賃』です。確かに、騙し入ってますよねえ」


…おいおい、いきなりぶっちゃけトーク炸裂かよ。


運転手:「まあ、これは、Michael O’Learyのやり方ですね。がっはっはっ」


マイケル君、かの悪名高きRyanairの総責任者。なんか少なくともアイルランドではこの人の名前は、詐欺とかぼったくりの代名詞として使われている気がする。


私:「ええっと、座席使用料はかかりますか?」


ぶっと噴き出す運転手さん。


運転手:「それは無料でいいですよ。あ、この時刻表は無料ですから差し上げます」
私:「えええ?本当に無料で頂いていいんですか?」


まあ、日常のなんということもないやり取りなんですが、こーゆーノリ、好きですね。たまに日本に帰省して、このノリで店員さんとかと話しかけようとしてやめたことが数回。まあ、日本でもこのノリが分かる人もいるだろうけど、どん引かれることのほうが多い気がする。あ、私の日本の基準は東京ね。もしかすると、大阪あたりでは行けるのかもしれないが…よくはわからない。


ただねえ、やっぱり時と場所はわきまえたほうがいいと思う。というのも、ルフトハンザの機内にて。いつもの非常口座席に陣取った私。いつもどおり、スッチーさんがやってきて…


スッチー:「お客様、本日非常口座席にお座りです。非常の際には援助をお願いすることもありますので、安全のしおりを離陸前にご一読ください」


窓際のアホタレ客が言うのだ。


客:「ははは。いい席だね。なんかあったら一番にパラシュート使って逃げるから」


…華麗にスルーされてました。こーゆーことは冗談でも言ってはいけないと思う。冗談としてつまらないだけじゃなく、不謹慎だと思うんですよね。正味の話、空港とかヒコーキの機内で変な冗談は言わないほうがいいと思いますよ。ヘタしたら、搭乗拒否とか強制降機の罰を喰らいますぜ。


話は前後したけど、ダブリン空港の売店。友人が誕生日なのでささやかなプレゼントを買う。そこで、4.95ユーロと6.95ユーロの買い物をする。〆て11.9ユーロなり。小銭が大量にあったので、90セントを細かいので払う。


私:「すいませんね。小銭の処理をさせてください」
レジ係:「ええっと、10、11…5,6,7,8…90セント…あれ、4セント足りないわね」


…あ、4.95ユーロじゃなくて4.99ユーロだったわ。慌てて財布を出そうとすると…


レジ係:「4セント足りないけどいいわよ。たった4セントだし」


…はい。たかが4セントですが、されど4セントです。日本でバイトしていた時、レジの計算間違い(「異算」と言ってました)が起こらないように最新の注意を払ってました。なので、たとえ4セントでも私にとっては問題なのですが、アイルランドでは問題ではないようです。


…ほんっとにいい加減王国ですね。まあ、この肩の力の抜けっぷりが好きなんですけどね。