今更大晦日報告

改めまして、あけましておめでとうございます。只今(元旦の夜)私、例により、ルフトハンザの機内におります(注:2週間前に書いたのね、これ)。本年初のヒコーキは新鋭機のE90(Embraer 190)でした。通常この時刻のこの路線、733(B737-300)が当てられているので、ちょっと意外なヒコーキです。それにしてもこのヒコーキ、コミューター機のくせして、列が28列もある。なのに、座席は2-2の各列4席しかないという不思議な仕様。ぶっちゃけ733と定員は変わらない。


思えばこのヒコーキ、日本で数十年ぶりの国産機となるMRJともろに競合機なんですよね。技術的なことは知りませんが、このヒコーキ、客として乗る分には充分に快適です。このブラジルのヒコーキ、実は日本の空でも飛んでいるらしいので、これ以上のものを作らないとMRJは売れない…ということになるかと。三菱さん、頑張ってルフトハンザも買いたくなるようなヒコーキを作ってくださいな。


昨日はSilvester Partyでした。よーするに新年を祝う会。毎年、持ち回りで会場が友人の間で決まるのですが、今年は、ラッキーなことに、うちでした。なんでラッキーって?確かに片づけたりする手間はかかるけど、出かけなくていいというのは個人的にはいいことだと思うんですが。


しかも。例年は、食べ物も各自持参制(あんたは揚げ物係、私はパスタサラダ係…ってな感じで)だったのだが、昨年末、各自が頑張って作りすぎてとんでもない量の食料が余った(しかも、日本人同様それを捨てることができない人種)ので、今年は、Party Service(よーするに仕出し屋さん)に頼むことに。これまたラッキー。よーするに、会場の設営さえすればいいのね。


かくして、こーなった。


会場の準備、オッケー。


8時頃取りに行った、Party Serviceの食べ物。


なにこれ。こんなもんに一人11.5ユーロも払ったの?


ダメなものの代表格が、フライドポテト。私が指摘するまでもなく、揚げたてのフライドポテトはおいしい。でも、揚げたてじゃないと…ほとんどゴムかプラスチックですよね。で、これに関しては、…努力は認める。作ったばかりの時は揚げたてだった…ってそりゃ当たり前か。でも、車で運ばれてきた間にちょっと冷めた。その「ちょっと」が気になる私。


もう一つの肉に関しては…うわっ、昨日の話なのに覚えてない。とんでもなくまずかったわけではないことは確かだが、とんでもなく美味しかったわけでもなかったと思う。


食事の後、ドイツで「必ず」しなければならないことは、Dinner for oneという5分程度のコメディを見ること。これね、1920年代にイギリスで作られたホントに短いコメディなんだけど、どーゆー経緯かは知らんが、これを見るのが、日本で大晦日に紅白を見るのが基本であるのと同様にドイツでは基本なのね。で、あっちのテレビ局で7時半からやり、こっちのテレビ局で8時25分で…みたいな感じで、何度か見る機会がある。


以下、ネタバレなんだけど(これ読んだあとに見ても問題ないです…たぶん)、これね、別名がSophie(ソフィー)っていうの。このSophieって女性が毎年誕生日を祝うんだけど、招く友人がみんな亡くなってしまい、この女性と執事のふたりきりになってる。で、その執事が亡くなった女性の友人の代わりに乾杯をするたびにお酒を飲み干してだんだん酔っ払ってしまうという…まあ、これだけ書けば大方の流れはわかってしまうのでは。


なぜかね、このコメディ、決め台詞が”Same procedure as every year”(毎年通りの方法で)。まあ、見てみてください(Youtubeへのリンク)。


12時前になると、EuropeのThe Final Countdownが流れてカウントダウン(安易ね)。それが終わるとスパーークリングワイン(ゼクト)で乾杯して、なぜか真冬に大花火大会が始まるのだ。と言っても河川敷に行くとかじゃなくて、各家庭で買い込んできた打上花火とかをあげるの。


またさあ、ここがドイツ的なんだけど、この花火、大晦日の3日前からとか「しか」売っちゃいけなくて、しかも、この大晦日の決まった時間に「しか」打ち上げちゃいけないらいい。


そんなこんなで打ち上げ花火をあげたら家に戻って、2時か3時に解散。…これがほかは知らんが、私の周りの大晦日の過ごし方です。