【続:なぜか上海3】10年越しのカレー

8月2日。


朝から雲行きが怪しい。…そりゃそうだ、台風が二つ近所に停滞している。


そんな中、朝から昨日行った太平洋数碼へ。なぜか。ドライバーを買いに行ったのね。今回の出張、追加のサーバー構築が主な仕事の一部だったのに、ドライバーを忘れていったの(ねじ回しのドライバーね)。例えて言えば小学生が学校行くのに筆箱忘れて行ったようなもの。ありえない。ドライバーくらいどこでも買えそうなものだが、そういえばホテルの近所に金物屋さんとかホームセンターとかなかったなとわざわざ太平洋数碼まで戻った次第。


運良く片言の英語を話す店員さんに当たりドライバーセットをあっさり購入。そのままタクシーで会社へ。

(もらった袋はなぜか日本のドラッグストアのものだった)


会社まで、タクシーで30分超の距離だった。運賃は40元。日本円にして5-600円。私のような頭の悪い人間にはどうやったら、タクシーの運転手さんの生活がこの値段で成り立つのか理解できない。だってさ、単純に倍にしたら1000円。つまり、タクシーの運転手さん、1時間ずっと客がいたとしても最大の実入りは毎時1000円(屁理屈を言えば、2分おきに初乗り料金のお客さんが来た…って可能性もないとはいえないけど現実的な想定じゃないでしょ)。


しかも、その1000円が運転手さんのお財布に入るわけではなく、会社がいくらか知らんがピンハネして、もちろんガソリン代もかかる、車両の維持手数料だってそう。ざっくり半分持っていかれたら、運転手さんの給料は時給500円とかになる。これで生活が成り立つのだろうかと不思議に思う。


この日のお昼ご飯は…Coco壱番屋のカレー。もうわくわくしてた。だって、大学のとき以来ですよ、もう10年以上ぶり。大学のバイトが終わってよくバイト仲間と某所のCoco壱番屋にけっこうしばしば行ってたのよ。未だに覚えてる。バイト仲間の一人の注文はいつも同じだった。「カツ(カレーの)チーズミックス、(ご飯の量は)600(で辛さは)2辛」というのがいつもの友人の注文。私は、ご飯を少なめ(通常300グラムのところ250グラム)にして、そのかわりに具だくさんにするのが好きだった。あー、久しぶりだなあ。わくわくするなあ…と。


お昼時だったので恐ろしく混んでおり相席に。あら、相席って日本独特の制度だと思ってたけどそうじゃないのね。まあ、相席なのはともかく、例の具沢山カレーにしようと「野菜カレー、コロッケミックス、ご飯と辛さは普通」を注文してみた。


…通じない。


一生懸命英語で日本みたいな写真ばっかりでみやすいメニューを指差しして説明したのだが、「野菜」「コロッケ」という具を混ぜるということがどうしても理解してもらえなかった(日本では普通なのにのにのに)。仕方ないので、コロッケカレー。


10年以上ぶりのCoco壱番屋のカレーを食べた印象。


あれ?


こんなだっけ。


ぶっちゃけまずくはないのだが、まったく感動のない味。おそらく辛くしなかったことにも原因があるのだが、なんか一味足りない感が満載。もしかすると、この10年ほどCoco壱番屋に行っていない間に思い出が美化されたのかなとか感じた。


で、美化された思い出はともかく、ご飯の量300グラムはきつかった。夕飯を食べることができずにこの日の夕飯は


…どら焼き。


なんでやねんと自分で突っ込みつつ、続く。