【ドバイ出張記18】すこしの観光にもガイドブックはあらまほしきことなり

昨日の残念な6 Emirates in a dayツアーに引き続いて、この日、土曜日の午後はサファリツアーに申し込んでたのです。それは午後2時とかにホテルに迎えに来るとか。…ということは午前中は空いてるな。よっしゃ、観光に出かけるぞ。


かくして、向かったのはここ。

(ご賢察の通り、Google Mapより)


Palm Jumeirah


そう、この「月から見える唯一の人口建造物」という触れ込みのThe Palmを見てみようと。それから、その近所の屋内スキー場のあるEmirates Mallもほかの人が勧めるものだから見てみようと。そうは言っても時間がないから、ホントに見に行くだけになるけど。なんじゃこりゃという人のために一言で解説すると、ドバイのお金持ちが海を埋め立ててこんなやしの木みたいな人工島を作って、そこをリゾート地にしたのね。


ここで問題発生。


…行きかたがわからない。


ネット上で軽く調べた限りは、The Palm内にはモノレールが走っていて、そのモノレール駅にはタクシーじゃないとたどり着けないらしい。


とりあえず、ホテルからメトロに乗って最寄り駅とされるEmirates Mall駅へ。行けば何とかなる…と思う。


(あ、昔京葉道路から見えた船橋のアレと同じものが、ドバイにあるぞ)


メトロを降りた。バス停があった。バスに乗った。何とか駅行きと書いてあるので、その駅とやらがモノレールの駅だと信じて。

(ドバイのバスでの現金授受はなし。事前に乗車券をご用意ください)


数分後、駅に着きましたよ。モノレールの駅ではなく、二つ先のメトロの駅に


しょうがない。タクシー嫌いだけど、乗ろう。…最初から乗っておけば早いのに、こうして思い切り遠回りをしてタクシーに乗った私。モノレール駅までというと


運転手:「水族館に行くんでしょ?だったらそこまで乗っていけばどうです?AED20(400円)ですよ」


何か知らんが、そうしてくれ。


こうして、どこに向かうかよーわからんままタクシーに乗る私。なんだか知らんがいかにも作られた別荘地を走るタクシー。モノレールが真上を通っている。…って、これがThe Palmなの?地面を走ってる限り、まったく実感がないんですけど。

(その時は知らなかったが、写真の向こうのディズニーランドの巨大アトラクションみたいな建物が、Hotel Atlanticという有名なホテルらしい)。


なにがなんだかわからないままにタクシーはトンネルに入り、ホテルの入り口のような場所に止まる。


ふむ。


よくわからんが、The PalmにはHotel Atlanticなるホテルと、水族館と…なんか東京サマーランドみたいなところがあるみたい。…ガイドブックのひとつでも買ってればこんな疑問はすぐに氷解したはずなのに、その場ではまったくわからずじまい。


とりあえず、ホテルにあと2時間以内に戻らないといけない。モノレールに乗って移動!


モノレールの動画、いちおう撮ってきましたよ。だけど、みんなわさわさしてて意味不明。いちおうあげとくけど…。ってかさあ、楽屋トーク的には俺、この動画撮るためにきちんと並んでたんだよね。そしたらさ、画面の前にいるインド人一家がモノレールが到着するなり降りる客を押しのけて最前列の座席を確保!なので、最前列が取れなかったのです…と、思いっきり他人のせいにしてみる。ここまで言ってまだ見たいというおヒマな人は下の動画でもどうぞ。


と、まあ、結局地べたを這い回ってる限りは、この人工島の形なんかわかんないのね。結局私は何をしにいったのかわからずじまい。


モノレール駅からバスがあるかと思いきや…ない(ぱっと見た限りではね)。しょうがない、時間もないからタクシーに乗ろう。


最寄のメトロ駅を指定してもよかったのだが、とりあえず、行ってみたいという気もあったので、例の屋内スキー場併設のEmirates Mallに行くように言う。すると、パキスタン人の運転手が言うのだ。


運転手:「エミレーツモール?やめたほうがいいですよ」


はぁ?どこのタクシーの運転手がお客の行き先にケチをつけるんだよ。


運転手:「エミレーツモール、高い。(聴取不能)も今はやってないですよ」
私:「いえ、エミレーツモールに行ってほしいんですけど」
運転手:「エミレーツモールはよくないです。ドバイモールは安いしブルジュ・ハリーファも近いしいいですよ」


…ははあ。気前のいい日本人観光客が近所のエミレーツモールではなくけっこう距離のあるドバイモールまでの長距離客になることを期待してるんだな。残念でした。そうは問屋がおろしません。


私:(ゆっくりと)「Could you go to Mall of the Emirates please?」
運転手:「No please, sir. エミレーツモールは(以下略)」


この時点で機嫌の悪くなる運転手。冷房まで止めてくださった。…何、私ってもしかしてパキスタン人と相性が悪い?


この運転手、高速を降りて、メトロ駅に差し掛かると


運転手:「ここでいいですか?」


と、高速を降りた瞬間の車がびゅんびゅん走る場所で私を降ろそうとする。


私:「いいわけないでしょうが。こんな往来の真ん中で(怒)」


かくして、モールの入り口で降ろしてもらう。レシートとともに、いつもならもらわないお釣りもきっちりもらう(当然ですよね)。腹の虫が収まらないから、わざとらしくタクシーの前に立って、写真を撮ってやった。それがこれ。


あまり話を前後させるべきじゃないんだろうけど、最後の日にもパキスタン人の運転手に乗車拒否された。道でタクシー捕まえようとしたら、ドアの鍵を閉めたまま窓をちょっと開けて


運転手:「どちらへ」
私:「近所のホテルへ」


…走り去りやがった。このとき、写真を撮っておかなかったのは不覚だった。夜だったし、お土産で両手が埋まってたし。これ以外にもカットしたタクシー運転手との経験で私はひとつの結論に至った。


ドバイのパキスタン人の運転手は嫌い。


はいはいはい、人種差別とかお怒りの向きもあるでしょうけど、でもこれは経験から得た結論。どうもウマが合わないわ。この人たちとは。


エミレーツモールに着いたものの…うわ、時間がないっ。何しに来たのやら、そのままメトロでホテルに戻る私。


かくして、何しに行ったのかよくわからない午前中の観光の後、ホテルに戻ってきたが…お迎えまで45分あるぞ。なんとかお昼ご飯をかきこむ時間がありそうだ。


向かったのは、ホテルの向かいのあまりおいしくなかったフィリピンレストラン。ほかを当たってる暇はなかったし、ホテルだと時間がかかりすぎる気がしたのね。ここで食べたのはシーフードカレカレ。


一見カレーのようですが、ソースはピーナッツソース。甘いの…。正直に言う。おいしくなかった。


それではいよいよサファリツアーへ。