【ミニ更新】誰も使っていないケータイ電話での搭乗

さてさて。ついにクリスマス(と正月)休暇も終わりましてただいま私は愛する愛する仕事の待つダブリンへ向かっております。ちなみにドイツは雪です。天気予報では今週はマイナス20度に達する日が出てくるとか来ないとか。


そんなとこには住みたくありません。


天気が悪いだなんだ言ってもアイルランドの天気は「異常」とい範疇に入ることはほとんどないのでゆるい感じだと思います。


日本ではすっかりおなじみになったようですが、ようやくドイツでもケータイ電話でヒコーキに乗れるようになりました。日本ではスキップサービスとか言うんでしたっけ。便利といえば便利。ちなみにアイルランドでのサービスはいまだ始まってません。


が、しかし、不便といえば不便。まず、ルフトハンザのサイトに行ってこのバーコードをダウンロードするか、メールの添付ファイルとしてダウンロードする必要がある。そして、保安検査の際などいちいちその画像ファイルにアクセスするなどの必要があり、こんな手間ヒマをかけるくらいなら紙に搭乗券を印刷したほうが楽…ってか私のようなよっぽどな物好き以外ちゃんと紙に印刷するらしく、たった今フランクフルトの売店でのレジのおばちゃんと私の会話。

おばちゃん(ドイツ語で):「搭乗券とパスポートを拝見」
私:「ちょっと待ってね(ケータイのそのページを開きながら)はいよっ」
おばちゃん:(しばしの沈黙の後)「それ私に?」
私:「あーたがそう聞いてきたんでしょうが!(笑)」


そう、全然話がかみ合ってないんですよ。ルフトハンザのお膝元のフランクフルトの空港の売店のおばちゃんすらこのケータイ搭乗券の存在を知らないってどんだけ?ま、もうしばらくすれば知名度も増してきそうですが、でも、私には紙の節約以外のメリットが見えてきません。


で、今は搭乗口で待機中なのですが、ヒコーキ、遅れそうです。バスで搭乗で、もう出発時刻に程近いのにまだ搭乗手続きがされてませんので。そのかわり、係のところに数人の客が呼び出されて、なにやら怪しい動きをしています。


ようやく搭乗…したはいいが、機長からすばらしいアナウンスがありました。


機長:「到着地、荒天のため、離陸許可が出ません。出発は1時間30分程度遅れる見込みです」


…あ、終バス逃したよ。ダブリン空港から新年早々タクシーかよ。


などと苦々しく思っていたら、スッチーさんが、水とオレンジジュースを配り始める。おおお、水一杯タダで出さないどっかの航空会社とは雲泥の差だわ。今配っているのは1.5リットルとか入った大きな紙パックと、プラスチックボトルからコップに分け入れている。考えてみると、このボトルの水なんて100円とかで手に入るシロモノ。それを無料で配ることで企業イメージをあげようとするか、それから儲けを出そうとするかというのでその企業の姿勢が見えてしまいます。


1時間以上遅れてようやく離陸。しばらくして最後尾のトイレに行ってみると、


…おおお、ギャレイのジャンプシート(乗務員用の簡易座席)に客が二人も乗っている。


これ、ルフトハンザでは割とよく見る光景。どうしても満席だった場合、この補助席に人を乗っけるんですよね。聞いたところによると機長の判断でこれを許可する場合があるらしいです。…あ、と言っても、一般客にこの席があてがわれる可能性はありません。この席に座っているのは非番の社員とかそーゆー人たちばかりのようです。そう、さっきの搭乗口での怪しい動きはこの人たちのためだったのです。


そしてダブリンに到着。…ってか、どこら辺が荒天なの?曇りながら、視界良好。


そういえば去年は空港到着後に大混雑でひでー目に遭ったな。またタクシー乗り場に長蛇の列ができてるのかと思いきや、…実は空いていた。


かくして、案外楽に自宅まで帰ることができました。金銭的には痛かったけど。