アイルランドのゴミ捨て事情

質問:


洋服を捨てるときってアイルランドはどうするんですか??
犬のリード(切れかかったヤツでおしゃか寸前)をビン(ゴミ箱)に捨てていたホストマザーを見て
リサイクルには煩いのにいまいちごみの分別がよくわからなかったのです。
Ox-farm(チャリティーSHOP)とかに持っていけばいいって言われましたが(苦笑)
アイルランドのごみの分別どうなってるか教えていただきたいです…


お答えします。


ダブリンでゴミの分別回収が始まったのは今からおよそ10年前です。にわかには信じられないのですが、ここダブリンでは21世紀に入ってもすぐのうちは、「ゴミはゴミ箱に入れればいい(分別ってなあに?)」という状況が当たり前だったのです。そして10年ほど前にゴミの分別回収が始まったのですが、これがまた、いい加減この上ないものでして「資源ごみは緑の箱に入れてね。それ以外は黒い箱に入れてね」というある意味単純明快なものでして。


はい、緑の箱に入れていいもの


ダンボール
機密性のない書類
雑誌・新聞紙
空き缶
空きプラスチックボトル
ラップ
テトラパック


…ただし、これ、処理業者・自治体によって若干異なります。大方の目安ということで。


これ以外は全部、「普通ごみ」。んじゃあ、乾電池はどーなるんだとか、突っ込みどころは満載ですが。ご質問の犬のリードは間違いなく普通ごみですね。


この分別ゴミの回収が始まって数年後、ゴミの回収が有料化されました。ものすごーく大雑把にいうと、年間に70ユーロの基本料金がかかり、120リットルサイズの箱を回収するごとに3.4ユーロ(一軒家の場合。自治体によって若干異なります)。


数年前より、これ以外に「生ゴミ」という茶色い箱が追加されました。


こう書くと、けっこう分別ができてるようですが、実際にはきちんと分別回収ができているようには冗談にも思えません。さっきの緑の箱、


…こいつね、実は会社のあるビジネスパークの共用のゴミ箱なんですけど、こいつを開けてみた。


こんな状態の「資源ゴミ」をだれば分別するんだろう。


ちなみに、ビンや衣類などはスーパーの片隅などに設置されている持ち込みセンターに持っていくことができます。


これ以外にも、慈善団体が服の回収などをやっているようです。この回収された服、チャリティショップで売る場合や、発展途上国に送る場合などあるようです。


そして、アパートの場合、大家・管理会社が責任をもってゴミの回収をすることになるんですが、これはうちのアパートだけかもしれませんけど、ゴミの集積所は完全に無法地帯です。


(これが「ビン」の回収箱。ビン以外のもののほうが多くないか?)


(放置された粗大ごみ)


というわけで、最初からわかっていたけど、結論:


アイルランドはゴミの回収もいい加減である。


あ、書き忘れてました。質問のお答え。


「アイルランドで服を捨てる場合は、普通のごみとして捨てる。もし、まだ着られるものであればたまに来る回収に出すこともできる」