ダブリンの不況をショッピングセンターに見る

100年に一度といわれる大不況。


雇用は減る一方。


日に日に増す生活不安。


あるいは恐慌前夜とさえ言われる現在、ダブリンにも異変が起きています。こちら、2008年12月20日(土曜日)、午後2時過ぎのLiffey Valley Shopping Centreの模様です。





大盛況。

大混雑。

大騒動。


おーい、不況ってどこの国の話だ?少なくともアイルランドじゃあねえな。




もうすごかったですよ。あのふだんすっからかんで無駄に広いとしか思えない駐車場が端まで完全に満車。枠外はもとより、芝生などにも駐車。


ただねえ、さっきの写真と上の写真をよーく見てほしい。確かに人はいるんだけど両手に買い物袋を抱えている人を見かけないのだ。だからさ、正確な数字はもちろんわからないけど、このショッピングセンターの客数は前年比であまり変わっていなかったとしても実は客単価ではかなり落ち込んでいる…という可能性は多分にある。その証拠にさ…



クリスマス前にセール開始。


日本にお住まいの方にはピンと来ないかもしれませんが、アイルランドでのセール期間は年に2回だけなんですよ。サマーセールとウィンターセール。冬のセールはクリスマス明けに一斉に始まります。言い方を変えると、クリスマス前はセールなどせずともモノが売れるので値段を下げる必要がないわけ。が、ある意味「禁じ手」ともいえる、クリスマス前からセールを始めたということは、それだけモノが売れなくなってきている、そして店が焦っている証拠になると思います。

ただね、幸いと言っていいんだろうけど、その不況はまだ自分たちの足元には来てないんですよ。雇用もとりあえず心配なさそうだし、貯蓄は元からないし(株が暴落したような気がするけどこの際忘れよう)。