【日本に帰省】(7=終)そしてダブリンへ

東京ではいろんな人に会いました。時の流れとは恐ろしいもので、ダブリンで出会ったある人は転職をしており、数年ぶりに会った大学のときの友人によれば、別の知人は一時期鉄格子の向こうの住人になっていたとか、ダブリンで同僚だった人はいつの間にか起業して私より若くしてシャチョーになったとか、また、私のホームページで出会ったしまったカップルとその友人様とか。お忙しい中会ってくださった方、この場を借りまして厚く御礼申し上げます。


ある友人二人と池袋で会った。…前回に続き池袋が舞台なのは偶然以外のなにものでもありませぬ。池袋のメトロポリタンだかコスモポリタンだか知らんがそんな出口で待ち合わせ。考えてみると池袋は東口はわかるけど西口はまったくといっていいほど土地カンがない。かくして、出口のまん前にあった「養老乃瀧ビル」にあった居酒屋へ。


年に数度しか居酒屋に行かない私が気がついたこと。最近半個室式の居酒屋が増えてきたような気がする。これ、確かにプライバシーが保てるという利点がある反面、火災のときに避難経路がわかりにくいという難点があるような。心配性と笑われればそれまでですけど、いつも、なんとなく避難経路を確認している自分がいたりします。


その日、楽しく過ごして翌日。ふと気がついた。


あれ、ケータイはどこ?


懲りない莫迦男です。前回のヘッドフォンに続き、今回はケータイを忘れてきてしまった。ただねえ、前回の日記のコメントにもあったとおり、なくしたのが日本なら何とかなる気がする。早速居酒屋に電話をしてみるが出ない…そりゃそうだ。朝の11時に居酒屋に出勤している人間がいるわけがない。午後になってもう一度電話をかけてみると


居酒屋:「ええと、……(沈黙)……Vodafoneのやつですね。ございますよ」


やっぱりあった。それにしてもおねえさん、見たこともないケータイをどう説明していいかわからなくて一瞬凍ってしまったらしい。ご迷惑をおかけしました。


ちゃんと私のケータイをとっておいてくれたすばらしい居酒屋。養老乃瀧グループの魚民を皆さん利用しましょう。


かくして、いよいよアイルランドに戻る日がやってきた。荷物が重いので最寄り駅までタクシーを使いスカイライナーで成田空港へ。第2話に登場した同僚Pが本当に偶然ながらわずか30分の違いで出発の出発予定なので日暮里で待ち合わせて一緒にスカイライナーに乗る。


成田空港。私の搭乗手続きはほんの数分で終了(エコノミーエクストラ席の客はビジネスクラスの搭乗手続きカウンターを使えるため)。ついで同僚Pのためにヴァージン アトランティック航空の搭乗手続きへ向かう。


こちらはエコノミー席、かつちょうどラッシュになる出発2時間前ということもあって大混雑。自分の搭乗手続きは数分で終わったのに、人の搭乗手続きのために30分も並ぶアホタレは私です。


ヴァージン アトランティック航空、よい噂を聞く。サービスがいいとか、アメニティがすごいとか、こと上級クラスでのシートがいいとか。かくして、乗ってみたい航空会社のひとつではあるのだが、一緒に搭乗手続きで並んでいた限りではあまりいい印象を受けなかった。


並んでいるといろんな案内が目に飛び込んでくる。たとえば…


預託荷物は23キロまで。それ以上はキロ当たり9000円の超過料金を申し受けます。


これはほかの会社もそうなんだけど、なんとなく25キロくらいまでは見てみぬフリをしてくれるような印象があるのだが23キロとは。それともこう書きつつ25キロくらいまでは大目に見てくれるのだろうか。さらには…


アッパーエコノミークラスへの現金アップグレードを承ります。39,000円なり。


これは実は今回使ったスカンジナビア航空でも同様のことをしている。もし私が会社の出張で、会社がエコノミークラスしか出してくれないとか言うんだったら自腹でこの現金アップグレードやらをするかもしれないなあ。疲れ方が違うもん。が、なんか露骨な気もするんだよね。現金アップグレードって。あ、だから「現金」なのか。


まあ、ここまではよかった。が、



非常口座席、15,000円でアップグレード中。


そこまでやるかい。


よーわからんと言う方、この席、非常口のすぐ脇の列でそのため目の前に席がない。足が十分伸ばせます。その点では大変にありがたい席で、たとえ足が短い私もできたら座りたい席なのですが、一部の人には不人気。


まず、テーブルが自分の肘掛から出てくるので使いにくい、画面もしかり。最悪なのは(そうでない航空会社もありますが)お隣がトイレ。においもさることながら自分の目の前にトイレを待つ行列ができたりします。そんな席を15,000円で売るんかい。この会社は。とか言いつつ、もしかしたら買うかもしれないという自分がいたりするのですが。


帰りの話は行きと同じなので省略。コペンハーゲンで45分の乗り換え時間しかなかったものの、20分ほど早着したことや、入国審査を受けなくていい乗換えだったこともあり楽勝。あ、せっかく撮ってきたので帰りの機内食の写真でもどうぞ。



成田出発後の昼食。「日本食っぽいやつ」って言ったらこれが出てきた。


コペンハーゲン到着前の昼食(ああ、時差のおかげで2度目の昼食)


コペンハーゲン=ダブリン間の昼食(ああ、乗り換えのおかげで3度目の昼食)。

かくして、長い旅が終了。家族に「あんたは千葉の行商のオバサンか」と笑われた大荷物。うちに帰ってきて興味本位で荷物の重さを量ってみた。


62.6キロ。


………まぢかよ。をいっ。大人一人分の重さやんか!


ご存知の通り、アメリカ線などを除き、エコノミークラスの預託荷物は20キロまで。手荷物は各航空会社によって差異があるものの、だいたい6-8キロ。まあ、大目に見てもらったとしても30キロを超える荷物を超過料金なしで運ぶことは不可能です。


最初の日記で書いた、「エコノミーエクストラ席に価値がある」と思う最大の理由は実はここにあります。エコノミーエクストラ席なら30キロまでの荷物が超過料金なしで運べます。さらに、エコノミーエクストラで一往復すればマイレージカードのシルバークラスになれるので、これでさらに10キロ。さらに持ち込みのできる手荷物は8キロがひとつでなく二つ。そう、56キロまでの荷物を何の文句を言われずに運ぶことができるのです。


これって、こと海外に在住している私のようなアホタレにとって本当に魅力的なこと。あるいは長期の留学生にだって価値のある話かもしれないなあという気がします。何せ、毎回超過料金を取られるんじゃないかとびくびくするのは精神衛生にあまりによくない気がします。ま、価値観は千差万別。私の考えを押し付けるつもりは毛頭ありませんが。


おまけ。お約束の道中で見つけた変なもの特集。


某温泉で見つけた飲酒運転追放の看板。シンホニーソーイングさん、確かにすばらしい「感性。そして品質」ですな。シンニーって何だよ。シンホニーって。もちろん、飲酒運転追放という主張に関しては私、基本的に賛成であります。


阿蘇山の近くの某町で発見した自動販売機。突っ込みどころが満載。


(1)ビタミンC入りサイダー…防腐剤代わりに入れているビタミンCを誇らしげに書くんじゃない


(2)で、右隣は…見なかったことにして…ラーメン缶ってなによ?しかも半額だし。とりあえず食べたくない。怖いもの見たさ以外では。


ちなみに、この自販機、動いてませんでした。



○分県某所にあるドイツ村。私の彼女(ドイツ人)に見せたら冷たく


「どこら辺がドイツなの」と突っ込まれました。…確かに、ねえ。


沖縄県某所にて。


アパート広さ2平方メートル。家賃月額1万5000円。


見てみたい。どんなもんか。



KQ快速特急車内にて。


クイッキーローン


もしもーし、横浜銀行さん、クイッキーの英語の意味、ご存知ですか?


答え:「すばやく一発やること」


「なにをするのー?」
などと真顔で聞く純粋な皆様は、Yahooきっずででもお楽しみください。


KQ川崎駅にて。


テッシュ…って何よ。どーでもいい突込みだって?そうですね。撤収!(←最後にどーしょーもないことをやってしまったのでしょうか)