嵐 / 新宿で絡まれた話

なんだか激しい雨音と風で目が醒めました。

(met.ieより)


なるほど、ひでー天気だわ。


…こんなひでー天気の日は、家でのんびり…というわけにもいかない悲しい勤め人。


こんな嵐のような風が吹くたびに思うんですけど、アイルランドに雨戸ってないんですよねー。日本だったら、ほら、瓦とかいろんなもんが飛んでくるのを心配して、雨戸閉めるでしょ。その雨戸がない。


確かにアイルランドに住んで10年、一度も飛来物で家が壊れたことはないし、瓦なんか使ってないから飛んできっこないんだけど、なんか不安だわ。


…だって、うちの壁、二面は完全に足元から天井までガラスですから。


万一にもこのガラス割れたらいくらするんだ?いや、それ以前に6階だもん、ガラス割れても俺は処理できない。



数日前にSnigelについてというページをアップしたら、いろんな昔の話を思い出したんですよね。そのうち、どーでもいい小噺を一つ。


大学に入学してまだ間もないころ、例ののちにサンディエゴに留学した友人のトキちゃんと新宿に遊びに行ったんです。その帰りの某私鉄の新宿駅で、変なおじさんに絡まれたんですよ。あ、身構えなくていいです。もう15年以上までの完全時効の笑い話です。


優等列車の到着をホームで待ってたら、さあ、年の頃40後半のおっちゃんが突然話しかけてきたんですよ。なんか、8から始まる3桁の数字を思わせるそっち系の。会話は完全には覚えてないので、だいぶ創作はいってると思います。


おっちゃん:「をい、君等、学生か」
私:「はい」
おっちゃん:「そうか、春は学生の季節だもんな。ははは。どっから来たんか?」
トキ:「関西です」
私:「Q州です」


なんだか知らんが、この「地方から来た春先の新入生」というのがおっちゃんのツボにハマったらしく、いきなりいたく気に入られてしまった。こっちは「なんだなんだどうしよう」と内心ドン引き。


おっちゃん:「おい、なんか飲むか」


とおっちゃん、売店でなぜかオロナミンCを3本買ってきてくれた。ほどなくホームに到着する電車。するとおっちゃん、「乗るぞ」と言って素早く座って更に両側の席を押さえて3人分の座席を確保。…あのー、この駅のこの時間、「整列乗車」ってのをやってましてね、きちんと整列していた人の前に割って入って、座席を確保するってかなりのマナー違反だと思うんですけど。ともあれ、逃げるに逃げられなくなるときちゃんと私。


それから、おっちゃんの延々自慢話が始まりまして。いちいち会話調にするのがめんどいのでまとめると、おっちゃんは、君たちのような地方から出てきた学生が大好きで応援したいとか、おっちゃんはナントカ組の名の知れた人で(そんな人でも電車で移動するんですね)、なんか盛り場で揉め事が起きたときは俺の名前を出していいだとか、挙句には、必要なら女の子を紹介してやる、でもまじめに付き合ってくれないと困るだとか。


おっちゃん:「ところで、XX駅にはまだ着かんのか」


きらーんと光明が射した。


私:「XX駅は通過駅ですよ。ほら、次の駅で各駅停車に乗り換えです」


おお、そうかそうかとおっちゃんは次の駅で降りていった。


話としてはそれだけ。この後、本当におっちゃんの名前が盛り場でのトラブルの時に役に立つか試してみたい気持ちもあったが、そんな場面には幸い出くわさなかった。…ってかさ、


私:「俺、ナントカ組のナントカさんを知ってんだけど」


って言っても


「誰?」とか「だから何」と言われるのがオチな気がするが。せめて名刺もらっておけばよかったかな(それすらなかったりしてね)。