再びねこ様を獣医に連れて行く


前日の日記にも書いたとおり、おさわりオッケーになったうちの猫さまたち…なんですが、未だに「つかむ」「抱く」ことができません。一度か二度私の机の上にいたキキを床に下ろすことに成功したのですが、基本、つかもうとすると逃げてしまいます。…となると、困ることがあるんです。

 

どーやって獣医に連れて行こう。

前回の日記で「排除」したポット以外にもそれ以外にも植木鉢やポットがありましてね、その中の一つの草をミントとキキがはむはむと食べていた。ちなみに食べていたのは猫用の草。問題はない。

 

しばらくすると、猫部屋に透明な液体と草数本が…。どっちか吐きやがったな。嫁が、その中にとんでもないものを見つけやがったのだ。長さ数センチの、何やら蠢く白い毛のような…なんだこれ…って、寄生虫だぁ!(←クリック厳重注意。モザイクも何もない、IKEAの袋に捕獲された寄生虫の写真が出てきますからね)

 

獣医さんに電話すると、猫は連れてこなくてもいいから、飲み薬を取りにおいで…とのこと。素直に取りに行きました。

 

さて、この飲み薬をどーやって飲ませよう。犬だったら口の脇を掴んで無理やり飲み込ませるという荒業も可能だけど、ようやくおさわりができるけれども掴めない猫。

 

獣医さんはさすが、このあたりはプロなんですよ。

 

「それはね、匂いのする食べ物に混ぜ込んじゃえばいいですよ。例えばカマンベールチーズとか」

 

…帰り道にスーパーに寄りカマンベールチーズを買う素直な私たち。

 

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結果。あっさり食べてくれました。

 

アニマルレスキューで、このねこ様二匹を譲渡(というか購入)してもらう時に誓約書にサインさせられまして、その中に

 

「猫の去勢・避妊をして、その証明書を送ること」

 

というのがありました。

 

それ以外にも、「アニマルレスキューの職員が抜き打ち訪問することがある」という条項もあったのですが、かれこれ4か月も経ちますが、全くの音沙汰なしです。これに関しては、嫁と「単なる脅しだろうね」ということで同意。

 

とりあえず、オスの去勢は10月頃、メスは1月くらいを目処…と言われていたので、また獣医さんに電話。

 

「じゃあ、とりあえず、オスを連れてきてください」

…ですよねー。連れて行かないとダメですよねー。

 

ここでまた、嫁が無茶なことを言うのだ。

 

「先日の寄生虫の問題もあるから、(オスのミントだけじゃなくメスの)キキも連れていく」

 

…一匹だけでも捕まえられるのか疑問なのに、本気ですか?

 

獣医さんは金曜日は午後の診察は午後5時から7時までらしい。なので、私の仕事が終わった午後5時過ぎに、ねこ様を捕獲(どう捕獲するかは知らん)、そのまま獣医さんに連れて行く…という段取りに。

 

午後5時すぎ。まあ、ありがち…なのだが仕事が終わらない。嫁が「まだ仕事終わらないの-」と文句を言ってくるが、こちらは「仕事だからしょーがね~だろ。ちょっと待ってろ」とキレ気味対応。

 

数分後…

 

「まだ仕事終わらないの? もうねこ様をケージに入れて待ってるんですけど?」

 

「だから仕事が…ってなんですと?」

 

…お前、いったいどーやってねこ様をひとりでケージに入れた?

 

聞けば「おやつ」を与えている隙に後ろから猫つかみの要領で二匹とも捕まえたとのこと。へっ?そんな簡単な話だったの?

 

仕事を終え、それぞれケージと移動用のキャリーバックに入れられた猫様二匹を獣医さんまで護送開始。ケージに入れられたミントを私が持ったのだが、ミントの入ったケージに顔を近づけると

 

シャーッ

 

とてもそうは見えませんが、そりゃあもうミントさんはお怒りでしたから。

とてもそうは見えませんが、そりゃあもうミントさんはお怒りでしたから。

 

と威嚇され、大いに凹む。シャーをされたの初めてじゃないかな。思えば。まあ、ミントに言わせりゃこれから良からぬことが起こることがわかっているんだろうなぁ。

 

とりあえず車で獣医へ。

 

ここからがまさに大騒動だった。20分ほどの待ち時間ののち診察室へ。ケージを開けてもミントは頑としてケージから出ようとしない。つかもうとすると暴れる。業を煮やした獣医さんと私たちはケージを斜めにしてミントを強制的にケージから出す。すると今度は診察室じゅうを逃げ回る莫迦猫。

 

診察室外周を3-4周したところでようやく手袋をした獣医さんに捕獲される。獣医さんミントの大事なところを手袋越しで触るとひとこと…

 

「まだ、ちっちゃいね。(去勢)手術はまだ先だね」

 

…と、同じ男としては聞き捨てならないことをさらっと言ってのける。

 

他方、キャリーバックに入れられたキキはもう諦めているのかおとなしく獣医のされるままになっている。こちらはちょっと耳の体温が高いようだけど特に問題はなし…という結論に。

 

去勢手術は来年の1月に持ち越し…ということになったが、「ちっちゃい」と言われたミントになぜか同情の念を覚えざるを得ない。

 

ちなみに、うちに帰った後は獣医さんに「『ごめんねー』…と謝ったり、『かわいそうだったねー』とか同情しちゃダメですよ。そんなことをすると、ネコは『ああ、悪いことだったんだな』と思うので、あえて無視してください」と助言を頂いたので、あえて無視。もうしばらくはおさわりさせてくれないかな-と思っていたら、夜になるといつもと同じようにおさわりさせてくれた。忘れっぽいのか、それとも…。