土砂降りの中世祭り


数年前にも一度ネタにした覚えがあるんですけど、うちからさほど遠くない某町で中世祭りをやっていたので行ってきました。


今回はいくつかあるうちのやや「裏門」扱いの門から。入場料は6シルバーリンゲなり。なお、会場内の通貨は「シルバーリンゲ」という聞き慣れない通貨なのですが、どうしたことか、1ユーロが1シルバーリンゲとしてそのまま使えます。大阪のおっちゃんにかかると100円のアイス一つが100万両になるのに比べると実に良心的だと思われます(意味不明)。


嫁のお目当てはクラフトショップ街。街と言っていいのか知らんけど、商魂逞しいお店がテントに出店してます。


売っているものは、なりきり中世コスチュームとか(これを着ていると入場料が無料になる…日本でもやっていそうなやり方ですね)、石とか、ジャムだとか、陶器だとか。ちなみに本日の最大被害は指輪を一つ買わされる。大した金額ではなかったが。


お約束の音楽公演などもやっているのだが、ほとんど誰も聞いてない。気の毒に感じて足を止めたら私たちの方を見ながら話をされたりするのでなかなか立ち去りづらくなる。


こちらもお約束の小さな動物園。


この水牛さん(でいいんだよね)、左から柳を食べて柳の高さを揃えてくれている。右が残っているのは何の事はない、足元が池なので届かないのだ。


お子様に大人気、人形劇のコーナー。正直に言っていいなら、中学校の文化祭レベル…それもそのはず、演じているのは中学生くらいの子どもたちだった。


食べ物の地区に移動。前の日記にも書いたとおり、ここ、国道なのよね。国道を数日間通行止めにするとかずいぶん思い切ったことをすると毎年思う。


嫁のお気に入り。…前回もこれ食ったよな。そういえば、国道上に設営された店の場所も同じ気がする。


私はせっかくですからソーセージとビールというドイツの王道を行かせていただきます。ちなみにビールが€2で、ソーセージが€3.5(あ、訂正、€ではなくシルバーリンゲね)。もし、日本でオクトーバーフェストとかに行ったらたぶんその倍以上はふんだくられるよね。(ごくごくちなみに、現在開催中の日比谷のオクトーバーフェストで同じビールを4倍以上のお値段で販売中ですね…)



このあと、パレードがあるというので行ってみた。ちなみに、この街の中世祭りには変なジンクスがあって、この日は必ず雨となる…らしい。パレードを待っているうちにポツポツと降りだした雨は、パレードが始まる頃には文句なしの土砂降りに。


見てる方はもちろん、やっているほうもテンションだだ下がり。イナカのことだからさ、けっこう離れたうちの村からも一部動員がかかっていて、その時はほとんど気がつかなかったけど、知り合いおよび知り合いの知り合いが数名混ざっていたらしい。後で聞いたら「風邪引いた」だの「大事な木管楽器が濡れた」など文句たらたらでした。


しょぼい…じゃなかった、ささやかな10分ほどのパレードの中で一番気の毒だったのはたぶんこの人。どうも中世の処刑台を再現した一軍がいたのだが…


…この土砂降りの雨の中ずっと死んだふりをさせられていたらしい。