【2016年桜舞う日本新婚旅行3】成田空港でジャパンレールパス引き換え


ヒコーキは2時間遅れで成田に到着。


まず、入国審査。嫁と一緒だったので外国人の列に並ぶ(先に書いておくと、これ、大間違い)。おかげで、外国人目線で成田空港を眺めることができた。入国審査の長い列のところには「ここから30分待ち」とか書いてある。…同じ千葉にあるネズミ島を彷彿とさせますなぁ(入国審査場近辺は写真撮影禁止ですので写真はありません)。


これってさあ、日本の「初印象」としてどーなのよ…と思う。確かに、ドバイも上海もこんな感じだったよ。だけどさ、30分も無為に待たされて日本にいい印象を持つ人はいないと思うよ。インバウンドがどーこー言うならこのあたりは間違いなく改善の余地があると思う。


途中でいくつか閉まっていた入国審査の窓口が開いたこともあり、実際の待ち時間は20分程度だった。嫁と一緒に入国審査をしようと思ったら「ひとりひとりやります」と怒られてしまった。がーん。こっちに並んだことは全く無意味だったのね。


入国審査を終えて階下に降りるともうベルトコンベア上で荷物はもう何周したかわからない状態。ひとつ確実に言えることは、荷物の優先タグは何の約にも立たなかった。


そして税関。今回実は、私の家族のたっての希望でドイツワインを5本持って行ってたの。で、今回までの日記を注意深く読んでくださった方はご記憶かもしれないけど、ハノーファーの空港でシングルモルトウィスキーを1本(1リッター)、コペンハーゲンでウォッカを2本(各1リッター)買いましたと。となると、二人で8本。これ、免税範囲を超えます。


真面目で正直者の私(当社比)は、ちゃーんと申告しましたよ。


税関の係官氏、スーツケースの底に入っていたワインには興味を示さず、免税店の袋に入ったウィスキーとウォッカの容量に注目している模様。あー、スピリッツの免税範囲は760mlが3本だから、1000mlかける3だと3000ml…4本計算になるな。


そんなこんなで出てきた納税額は


600円(ちーん)


直ぐ目の前にある窓口にその用紙を持って行って納税して放免。いっつも免税範囲を気にしてお酒3本しか買わなかったけど、なーんだ、こんなに簡単なら恐れずに足らずだな。


そしてニュースで「芸能人帰国」とかでよく見かけるあそこに出てくる。そこには、東京でお世話になるおじさんおばさんが迎えに来てくれていた。長く待たせたらしく申し訳なかった。んで、当初の予定では一度都内某所のおじさんおばさん宅に荷物を下ろしたあと、上野駅でジャパンレールパスの交換をするつもりだった。


そう、今回は新婚旅行…なのだ。日本を旅をするのが主目的。1週間分のジャパンレールパスを購入し、東京から九州まで旅するのだ。旅程に関しては、乞うご期待(と言っても、今皆様が想像された旅程は概ね正解です)。


ただ、一度うち(人の家を「うち」呼ばわりするのもどーかと思うが、子供の頃から最低でも年に数回は訪れていた家なので自分の中では「うち」なのです)に帰ってから上野に出るのもめんどうくさい。成田空港駅で交換ができたらそれに越したことはない。


ただ、残念なことに、成田空港駅の窓口、いつもとんでもない長蛇の列ができてるのよ。なので、進まない行列を待つよりは成田空港駅よりは空いているであろう上野駅でジャパンレールパスの交換をすることは理にかなっていると思ったのね。


とりあえず、「念のため」JRの成田空港駅の窓口を覗いてみると…

(いつここを通っても、赤い線いっぱいに人が並んでいるのに…誰もいない)


…空いている。


予定変更。ここでジャパンレールパスの交換をすることにする。


さてさて。ジャパンレールパスが何かご存じないというお方のために解説すると、ものすごーく平たく言って、訪日外国人のためのJR各線が乗り放題になるとんでもなくお買い得な企画乗車券です。たとえば、1週間乗り放題のものは29,110円。これって、例えば東京から大阪を往復すればそれだけでおおむね元が取れる計算(ご参考までに東京から大阪までの新幹線指定席片道運賃は14450円らしいです)。


この乗り鉄さん垂涎の企画乗車券。「訪日外国人」向けなのだが、一部の例外として日本人も使うことができる。これ以上は突っ込み過ぎになるので興味のある方はWikiを見てもらうとして、幸いにして私もこれを使える立場にあるのだ。


ジャパンレールパスは日本国内では購入できない。出発前に旅行代理店で購入をして引換券をもらう。その引換券を日本国内の指定のみどりの窓口などで交換するのだ。
交換にあたって、外国人(=嫁)と結婚している証明書などの提出を求められる。まず、窓口に行く前に申込書を書くのだが、この時点で窓口の外にいる係氏に書類の検査をされ、さらに窓口でも証明書の確認をされた。もちろん何もやましいところはないので問題なく終了したが、結構躍起になって調べている印象を受けた。

(ちなみに名前を漢字とローマ字で併記しているのは、申込書に名前を漢字で書いたあとに「ローマ字で」と書かれていたことに気がついたから。まさか申込書の私の汚い字がそのまま転写されると知っていたらもうちょっときれい目な字で書いたのに…。)


じゃじゃーん。これがジャパンレールパス。専用の台紙にラミネートして貼り付けられている。この台紙から剥がして自動改札を使ったほうが便利じゃないのかな…などと思ったが、そんなことをすると、乗車券そのものが無効になるらしい。


ジャパンレールパスを引き換えてもらったついでに座席指定ができるか聞いてみた。今回はグリーン車のジャパンレールパスを購入したので、自由席の設定がないグリーン車に乗るためには事前の座席指定が必須だと考えたわけ。


ところが、係の人は乗り気ではなかった。「本日分でしたら座席指定を承りますが…」と渋い顔。こちらはもうツアコンよろしく事前に時刻表を調べあげてきているのだ。結局、最初の2日分のたった二区間のみ座席指定をしてもらう。これがあとあと問題になる(忘れた頃にフラグ回収があります)。


これね、私の下衆の勘ぐりなんだけど、ジャパンレールパスの客が座席指定券をかなり無駄にしているという事実があるのではないかと踏んでいる。というのも、ジャパンレールパスに対する座席指定は無料なのよ。


なので、例えば8時発の列車と9時発の列車両方の座席指定をする…ということも簡単にできてしまうのではないかと思う。これを防ぐには、一定回数以上の座席指定を有料にするような対策が必要になるのではないかと。ちなみに私たちは今回の旅程でたった一枚も座席指定券を無駄にしてません。


それともうひとつ。グリーン車なんてゼータクだ、ふざけんな…と思われた方、ええっと、今回の旅、繰り返しますが基本的に新婚旅行扱いなんです。のみならず、ジャパンレールパス7日間用、普通車が29,110円。グリーン車が38,800円。1万円の差額でグリーン車に乗れるなら、ちょっと乗ってみたいと思いませんか?グリーン車などに乗ったことのない私は少なくとも乗ってみたいと思ったんです。


この日はとりあえず、もうジャパンレールパスを引き換えてしまったのでもはや行く価値のなくなった上野へ。日本といえば寿司。

(ちなみに一品料理を頼んだので寿司は4人でこの二人前を頼みました。決して嫁と二人でこの量を完食したわけではありません)


今日の予定はこれだけ。翌日へ。